今年で3回目となる【みんなのおせち】(その前に1回、きまぐれや吉田さんのおせちがあったので、吉田さんとは4回目)。
毎回、作り手と販売店が何度も顔をあわせ、「あーでもない、こーでもない」と意見をだしあい、包材屋さんもまきこんで、深夜日付がかわるまで話しあったり写真撮影したり、試食をしたり。
2年前の秋、【みんなのおせち】初会合で「この三段重のネーミングはどうする?」となった時、Bootのシゲさんが「みんなで作るから【みんなのおせち】だよね」と言った時、「それだ!」と満場一致。言ったシゲさんは「ほんとにそれでいいんかい?」と言っていたけど・・・
出張料理人きまぐれや吉田さんに導かれて、魚屋さん海野君、和菓子職人佐藤さんが加わり、3人の作り手が素材にこだわり、技をつくし、思いをこめて作る、ここだけにしかない【みんなのおせち】。その一品一品は、おせちの定石からははずれているかもしれないが、3人の経験と技とセンスが一級品であることを物語っている。
今年は新たに、たいやきやゆいの由井君が【みんなのおせち】に初参加。リヤカー屋台での一丁焼きたい焼き屋を始めて4年目の由井君。参加品目はもちろん「たい焼き」。しかし、そのたい焼きは、ふだん焼いているたい焼きではなかった。
「ぼくの中でたい焼き=小豆あんしかないんです。だから今まで他の種類のたい焼きは作ろうと思ったことはなかったんですけど、今回【みんなのおせち】に参加させてもらうことになって、考えて考えて一歩踏み出してみました。」
【みんなのおせち】に入るたい焼きは、その名も「宝鯛焼き」。もちろん今回限りの一品です。
今回は吉田さん、佐藤さん、海野君ともにメニュー一新。一品一品がおすすめの【みんなのおせち】です。
販売店あひるの家としては、毎回楽しみにしてくれているお客さんには「今年は去年よりもっとすごいよ!」と自信をもっておすすめできます。
そして、この4人の逸品をより多くの人に味わってもらいたいから、今年は新たに【みんなのおせち お愉しみ御膳】を用意しました。お正月の食卓の豪華な一品におすすめします。
【みんなのおせち 特製三段重】 23品目 27,800円
◆濃厚オマール海老のソースときたあかりのニョッキ
オマール海老の殻などを焼いて煮詰めた濃厚なソースに、きたあかりでつくったほんのり甘さを感じるニョッキ。温めてお召し上がりください。 作 吉田友則
◆キングサーモン大トロの山葵漬
脂ののったキングサーモンの大トロ、マリネしたり柚庵地につけたり色々しましたが、意外と近くにさっぱり食べられる相方がありました。奥多摩山葵でつけてみました。炙って御飯でいただいても。 作 吉田友則
◆短角牛の赤ワインと紀州梅干しのテリーヌ
赤ワインで柔らかく煮た短角牛のほほ肉。ここに赤ワインビネガーを入れれば短角牛の赤ワインビネガー煮込み、のはずですが、梅干を入れてみました。赤ワインと梅干、いい相性です。短角牛のもつコラーゲン質のみで固まっています。 作 吉田友則
◆三浦大根のコンフィと奥入瀬高原黒豚のリエット
僕の生まれ育った三浦半島の冬の風物詩「海岸での干し大根」。それをヒントに何日か天日干ししてからオリーブオイルで低温で煮た甘い大根に芳ばしい黒豚のリエットをそえてみました。 作 吉田友則
◆車麩の焼き豚風 淡路島産玉葱を添えて
きまぐれやは毎回色々なオーダーが来ます。なのでメニューもお客様によって違います。とあるオーダーで、動物性蛋白等をいれないメニューで四泊五日毎食ご用意するお仕事をした時に, 食事がある意味一番の楽しみになるので、匂いや食感、色々工夫した中で一番盛り上がったメニューでした。
出張で行った淡路島で出会った玉葱の甘さが忘れられずあわせてみました。 作 吉田友則
◆蓮根ステーキ 蓮根のソースで
一つの素材で一つの料理をまとめてみました!すりおろした蓮根をソースに、塩もみして水分を程よく抜いて焼く蓮根。お肉のステーキを焼く時のコツをそのまま応用してみました。 作 吉田友則
◆ローストした里芋に春菊入りのグリーンバーニャカウダ
皮ごとオーブンでローストした里芋に、自家製アンチョビと春菊をあわせたバーニャカウダソースで。 作 吉田友則
◆帆立の山椒バターソテー ちぢみほうれん草のソースで
陸奥湾生まれのベビー帆立、海野水産の海野君に「シェフ、これなんかつくれませんか?」の一言に思案。
元々甘い帆立、バター、ほうれん草と相性のいい三者に山椒でピリッとしめました。 作 吉田友則
◆讃岐夢豚の自家製ロースハム
香川県の名産、讃岐夢豚の肩ロースを、塩のみで味付け熟成、煮込み仕上げました。本当のロースハムをご賞味ください。 作 吉田友則
◆真空調理した阿波尾鶏とブロッコリーのクリームシチュウのテリーヌ
鶏腿肉を真空調理すると出る鶏肉のコラーゲン。煮込み料理にすると翌日必ず自然とゼラチン状に固まるのを見て、作ってみました。
鶏肉のクリーム煮をそのままテリーヌに仕立てました。 作 吉田友則
◆金時人参と生姜のムース
毎回登場する野菜のムース。牛蒡に、ちぢみほうれん草に、春菊と続きましたが、今年は金時人参でトライです。綺麗な朱色に仕上げる為に蒸した金時人参、甘さをひきたたせる為に生姜を。この組あわせ、実は旅先での駅蕎麦の人参と生姜の天麩羅蕎麦がヒントになりました。 作 吉田友則
◆京鴨のロース 林檎と完熟柿のマリネ
京鴨のロースを真空調理してからロースト、相性のいい林檎のグラッセそして完熟した柿をソースに。 作 吉田友則
◆有頭海老
天然の選りすぐった海老をシンプルに塩茹でにしました。素材が良いからこその海老の旨みが感じられる逸品です。 作 海野和豊
◆いくら醤油漬け
北海道産の新鮮な秋鮭の卵を添加物等一切使わずに特製の醤油ダレに漬け込んだ最高の逸品です。 作 海野和豊
◆寒鰆の西京漬け
一本釣の活け〆にした、お刺身で食べる事の出来る脂の乗った寒鰆を、こだわりの西京味噌と味醂に漬け込んだ自信の逸品です。 作 海野和豊
◆ズワイ蟹入り伊達巻
去年御好評いただいた伊達巻に、今回は海野水産オススメのズワイ蟹をいれてのトライです。 作 吉田友則
◆鯛の塩焼き
天然物の選りすぐった、縁起物ともされる鯛を姿のまま、魚の旨みを存分に引き出すよう塩焼きにしました。残った鯛で御飯を炊いて鯛飯にして、また美味しい一品になります。 作 海野和豊
◆野菜の押し寿司
季節の野菜を味噌やら醤油、各地で食べてきた野菜の惣菜を押し寿司風に。 作 吉田友則
◆錦玉子
茹でた卵の裏ごしに砂糖を加えて成型しました。黄身と白身の二色が美しい錦玉子は、その二色が金と銀にたとえられます。二色を錦と語呂合わせしているともいわれています。 作 佐藤和弘
◆栗きんとん
さつま芋を使わない栗だけの栗きんとんです。黄金色に輝く財宝にたとえて、豊かな一年であるようにという願いが込められています。
また、「勝ち栗」という言葉があるように、栗そのものが昔から縁起の良い食べ物として尊ばれてきました。
日本中どこにでもある栗は、山の幸の代表格。
砂糖の貴重な時代には、多くの砂糖を使用して調理する栗きんとんは、大変贅沢な料理でした。 作 佐藤和弘
◆桜ぷりん
牛乳に桜の香りをのせた寒天製ぷりん。卵は使っていません。ひと足早く春の香りをどうぞ。 作 佐藤和弘
◆千代結び
きんかん入り練り羊羹。
神様に一年の感謝と次なる願いを込めて、神社の御神木の枝におみくじが結わえてあります。千代に健やかでありますように・・・
きんかんは、金冠と書いて金運が良くなりますように・・ 作 佐藤和弘
◆宝鯛焼
みんなのおせちには二種の鯛焼きをご用意いたしました。
[ 紅 ] 北海道で自然栽培に取り組む折笠健さんの小豆に、熊本県産の栗を合わせた小豆餡を作ります。
[ 白 ] 同じく北海道の伊藤秀行さんの雪手亡豆に、金柑を合わせた白餡を作ります。
紅・白の餡には黄金色の栗や金柑の宝がはいります、めでたい!一年を願って、宝の鯛焼き、めでたい鯛焼きです。 作 由井尚貴
【みんなのおせち お愉しみ御膳】 12品目 14,800円
◆濃厚オマール海老のソースときたあかりのニョッキ
◆短角牛の赤ワインと紀州梅干しのテリーヌ
◆金時人参と生姜のムース
◆ズワイ蟹入り伊達巻
◆蓮根ステーキ 蓮根のソースで
◆キングサーモン大トロの山葵漬
◆三浦大根のコンフィと奥入瀬高原黒豚のリエット
◆真空調理した阿波尾鶏とブロッコリーのクリームシチュウのテリーヌ
◆帆立の山椒バターソテー ちぢみほうれん草のソースで
◆錦玉子
◆桜ぷりん
◆宝鯛焼
※【みんなのおせち お愉しみ御膳】のメニューは何品目か入れ替えを検討しています。全12品目の本メニューが決まり次第、ブログでお伝えします。
※【みんなのおせち お愉しみ御膳】の「宝鯛焼」は[白あん]1匹が入ります。
今週土曜日か日曜日には、料理詳細や作り手紹介ののったカラーパンフレット配布開始します。
また、フェイスブックページに「みんなのおせち」特別コンテンツがオープンしました(Bootシゲさん作)。
興味のある方はご覧ください。作り手、販売店のこだわり、意気込みが書き込まれています。
http://www.facebook.com/Minanosechi