阪井くんからの手紙2020

42年前、あひるの家がまだリヤカー八百屋だったころの仲間で、その後地元富良野に戻り有機農業をはじめた阪井くんから、今年も収穫の秋便りが届きました。

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雪まつりの終わり頃から神経をとがらせるようなニュースが毎日発信され落ち着かない日々のはじまりでした。

  • 春小麦(春よ恋)

早めの雪解けと春先には珍しいく好天が続きベストなタイミングで播種ができました。
豊作型に生育スタートだったのですが極端に雨が少なく、さらに後半の猛暑のため平年並みの収量でした。

  • 玉葱(オホーツク222・アーリーレッド)

5月始めに雨が続き移植に苦労しました。その後雨が少なかったのですが低温のおかげで7月中旬まで順調の成長でした。
その後猛暑、旱魃がスリップスの大発生を助長し例年よりも早めに上がってしまいました。小玉系で不作ですが、小さいながらも濃縮された味の濃い玉葱です。

  • 芋(ゆきつぶら・さやあかね)

早生系のゆきつぶら、小さいサイズの自家種だと極端に発芽が揃わずバラバラのスタートとなってしまいました。鹿によるいたずらと7、8月の肥大期の旱魃で玉も小さく大不作です。ますます希少品種にさせてしまいました。
中晩系のさやあかねは9月始めの雨が間に合いまずまずの出来です。
デンプンは2品種とも、よくのっていて美味しいです。

  • 南瓜(坊ちゃん・九重栗)

玉つきも良く8月後半の雨が効いて豊作型でした。しかし昨年同様に収穫間際の猛暑が続き(富良野市麓郷の観測史上最高気温35.3℃を記録)急激に葉っぱ、茎が持たず枯れ始めてしまいやけどのような日焼症が多発してしまいました。
特に草勢の弱い坊ちゃんは高温の被害がひどく、そこに野ねずみと鹿の食害が想像を超えた被害となって表れた収穫になってしまいました。
いつもは余裕を持って収穫するのですが、まだまだ高温続きで高温との闘いになっています。例年よりも一週間程早い仕上がりとなりましたが晴れ間が多く光合成をしっかりした南瓜達はデンプンをしっかりとのせ美味しく実ってくれました。もう少し時間が経つと糖化も進み、より美味しくなりますので味の変化も楽しんでいただきたいです。

野菜達にとっても、私達人間にとっても想像を超えるような過酷な環境な2020年を過ごしています。そんな神経を尖らせるような日々のなかでも野菜達は たくましく、元気に美味しく育ってくれました。百・我の野菜達と同様 僕達も いたって元気です!!
この子ども達(野菜達)を通じて皆さまの元気のお役に少しでも たてたら益々僕達は幸せな気持ちで元気になります。今年もよろしくお願いします。

2020 元気を届ける秋

富良野 百・我(ももんが) 阪井

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あの頃あんなに若くてかっこよかった阪井くんも(元ボクサー)、もう2人の孫のいるおじいちゃん。息子の蒼太(漢字あってる?)も主戦力となっているみたいでうれしい限りですね。
阪井くんのカレー畑から間もなく届く、絵本のようなすてきな箱に入った【有機じゃが芋】【有機玉ねぎ】【有機南瓜】をよろしくお願いします。

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