あひるの店先から

今年の仕事(活動?)初めは1月6日夜の「福島たねまきプロジェクトinくにたち&恵泉」の集まりでした。
2月10日~11日にかけて、福島南相馬の小高商業高校の生徒25名程を国立に招いて交流しようというイベント企画の集まりです。
集まるのは5~10人位、各々が原発・震災から逃れて国立に避難して来ている人たちを支援する活動をしてきた人たちです。
チャリティーコンサートを催したり、畑を借りて一緒に耕したり、生活用品のひとつひとつを集め配ったり、バッジやポスターを作ったり、支援金を集めたり…… と各々の方法で活動してきた人たちです。
昨年晩秋、その人たちが久し振りに一堂に会して今後の支援活動の仕方について話し合いを持ちました。
東北三県から国立に避難してきている人は今も60名程いらして、その多くが福島からということです。
避難されている方々の現状、心境、国立市の対応状況、各々の活動の展望などを話し合いました。
結論としては、「直接、個別の支援は難しい」「力を合わせて被災地、被災者を支援しよう」「支援活動を続けていく中で、避難してきている方々との接点をつくりだそう」ということになりました。
そんな中、「福島たねまきプロジェクト」が企画していた交流イベントをともに進めようということになりました。
原発から13kmの南相馬は、震災・原発の被害は甚大なものでした。
ヨウ素131をはじめとした被爆の恐怖は、子供たちや青年たちの将来に大きな不安をもたらしています。
特に、今回国立に来る小高商業高校生たちは、「子供を産んでいいんだろうか」「結婚していいんだろうか」「フクシマを隠した方がいいんだろうか」と、リアルな問題として抱えざるを得ません。
「ここに居て、この空気を吸っていること自体が、自分の将来を閉じていっているような気がして、息苦しくなる」というのが青年たちの心情です。
広島、長崎、水俣でも同じ苦悩がありました。
そんな青年たちが、1日でも2日でも国立に来て、はしゃいで、楽しい時間をともに過ごせたら、というのが今回のイベントの主旨です。
次号で参加の呼びかけも含めてお知らせします。
「脱原発」「反原発」の声がかき消されそうな時の流れですが、だからこそ私的な、或いは共的なつながりの中でつくっていく活動が必要なのだと思います。 (狩野)

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