Author Archives: kano

2024あひるの学校2時限目 トークセッション『ぼくはこれで百姓になりました―わたしのターニングポイントを語る―』参加者募集中

―スピーカー―

○キテレツファーム(東京八王子)
神田賢志君 34才・有機農業歴4年・妻・子供2人

○有機農園けのひ(神奈川愛川町)
北原瞬君 42才・有機農業歴12年・妻・子供3人

―プログラム―

・ぼくはこれで百姓になりました
・それでどうなったの?
・有機農業の面白さって?大変さって?
・ところでやっていける?これからどうする?
・わたしのターニングポイントを語る(参加者から)

◇日時:3月3日(日)13時~15時
◇場所:『スタジオ・コンブリオ』 大学通り『バーガーキング』3F
◇参加費:1,000円
◇定員:30名
◇お申込み:あひるの家スタッフまで

あひるの家がおつき合いしているメインの百姓2人に来ていただいて、トークセッションをやります。
出版社から転身した神田君、旅行会社から転身した北原君、どうして百姓なの?どうして有機農業なの?など、きいてみたいことが盛りだくさん。
ドンドンきいてドンドン喋って、若き百姓たちの今を知りながら、自分の生活や仕事の今を考えるきっかけになるといいですね。
参加者から「今の仕事どうしようと思ってんだ」とか「子育てをどうしよう」などの発言を、皆で考える時間ももちたいと思います。
面白く楽しく進めたいと思っています。参加申込みお待ちしています。

年末恒例スタッフご挨拶Part1

この1年を振り返るだけでなく、これまでの人生を振り返る短い文章を書く機会がありました。
「サテ、オレの今までってどうだったんだろう」と10代後半位からのことを思い返してみました。
学生時代の事や、サラリーマン時代の事や、ひょんな事からはじめた八百屋の事や、各地に出掛けて生産者や八百屋の仲間を拡げていった事や、久美さん(妻)との出会いや家族ができていった事や……あれこれ懐かしく思い出されるのでした。
階段を一歩上がると見える景色がちがったり、右に行くのか左に行くのかで風景がちがったり、たくさんの分岐点があったように思います。歩んだ分だけ道ができるのです。
今につながるその道を思うと、「あ~、オレの人生はついてたなあ」と思うのでした。
今年もまた1本レールがつながりました。
もっと人生を語り合えるようなお店にしていきたいと思います。
新年もよろしくお願いします。

狩野

種まきネットからのお知らせ「11月5日(日)国立市民祭に出店します ~福島物産応援フェア~」

あれから13年。福島で暮らす人や応援する人たちの商品を販売します。食べに来てください!買いに来てください!

★福島二本松のマルカ農園のりんご(清明・昴林・秋茜)・しぼりたてりんごジュース
甘味・酸味・香り・歯ごたえ抜群です。

★福島いわき市上三坂の食堂『きのことマサ』のおやき・エゴママフィン・くるみクッキー
福島いわきの山あいにある食堂“きのことマサ”の手作り焼菓子とおやき。エゴママフィンがウマイ!

★福島産新米を使った栗おこわ・山菜おこわ・お赤飯
おなじみ“おむすび屋高ちゃん”が福島の新米もち米を使っておこわを炊きあげます。

今のところこんなラインナップです。どれもこれもウマイ!一品です。出店場所はまだ未定ですが、当日是非おいでください。待ってま~す。

種まきネットからのお知らせ「学習会『原発事故の<汚染水>を海に流す!? ~いま私たちに出来ることを探る~』」

10月21日(土) さくらホール(国立商協ビル2F) 13:30~16:00 参加費500円

<プログラム>
・汚染水放出動画上映
・政府との交渉を続けてきた環境NGOスタッフ満田夏花さんの話し
・6月、種まきネットスタッフ3名が福島第一原発廃炉作業の視察に行ってきた生々しい現地報告をききます
・フリートーキング

<申込み・問い合わせ>
tanemakinet@gmail.com
080-4351-1353(福島とつながる種まきネット・狩野)

主催:福島とつながる種まきネットワークプロジェクト

畑だより ―それでも畑に秋がやってきた―

過酷な暑さが続いていますね。畑の作物も、耕す百姓も、食べる私達もヘタッテ枯れそうです。
端境期(夏野菜が終わって秋冬野菜がまだ)に入り、野菜不足にも拍車がかかりそうです。
送られて来る各産地の野菜情報には、「欠品」「終了」「虫害のため減少」「雨量不足のため生育せず」「発芽せず播き直すが、大幅に遅れるか」「高温少雨のため立ち枯れ」などの情報ばかりの現状です。
それでも秋なのではじまった野菜・果物があります。
まずは「初栗」です。
八王子キテレツファーム神田君の所から「丹波栗」がはじまりました。大粒の早生種で、ホクホクして甘いです。2~3週間続きます。冷温保存しておくと甘味がまします。常温だと表皮に虫が発生する場合があります。
昨年秋、神田君の畑を見に行った時、栗拾いをやりました(というより、やらされた)。軍手の上にゴム手袋をして、樹の下に落下しているイガ栗を拾うのですが、イガがようしゃなく指をさしてきます。集めて鮮度のいいのを足で踏んで実をとりだすのです。艶やかで実がぷっくりして旨そうです。ただ、傾斜のある栗林なので、踏んばってなけりゃいけないので疲れるのです。
「神田~、もういいよな」と弱音を吐くと、「もう少しガンバッテください」との返事。「オレ、畑の手伝いに来た訳じゃないんだゼ」とブツブツ。
昼食に連れていってもらった『ウッディノート』というパスタ屋さんはとてもおいしくて、2人でモリモリ食べました。少し涼しくなったら『ウッディノート』のパスタを食べたいばかりに神田君の畑に行って来ようと思います。
そうそう、この夏のトピックスは神田君の西瓜がでたということです。
「西瓜作ったんですよ。大きいんだけど」と連絡があった時、「エ~ッ!おまえ野菜農家だろ。果物難しいんじゃねえの」と言うと、「これがウマイんですよ。西瓜好きのおかあちゃんが絶賛してましたから」。
届いた西瓜は真っ黒の超大玉(7~8kg)。切ってみると表皮が薄く、見事な赤。食べてみるとシャリシャリ甘い!「有機」の西瓜も初めてだけど、こんな旨い西瓜も初めてかもしれないと感動ものでした。
神田君の畑からはナス・キュウリ・ピーマン・ミニパプリカ・丸オクラ・南瓜が届いています。
神奈川愛川のけのひ農場北原君・祥ちゃんからは、キュウリ・ナス・ピーマン・ニガウリ・空芯菜・青じそ・サンマルツァーノが出ています。新しく葉しょうが・生落花生・ミニ冬瓜がはじまります。
昨夏、コロナと熱中症でスタッフが次々とリタイアし、手が回らず秋冬野菜の作付に大ダメージを受け、秋に伺った時に「百姓やめようかと真剣に思ったよ」と追いこまれていたけれど、今年は若手の主力スタッフも加わり、その分畑も広げ「さあ」という時に7月に突然辞めてしまって、広げた分の畑の対応に四苦八苦の日々のようです。子供たち(3人)への激励をこめて「アイスキャンデー」を送りました。
栃木鹿沼の鈴木章さんから9月中旬位に新米が届きます。コシヒカリ・農薬化肥不使用・価格は「考えてねえよ。今までと同じ」ということでした。
昨年秋に伺った時、「そろそろ畑終いを考えなけりゃあな」と言っていたのですが、今年もやっぱりガンバッタようです。夫婦そろって私と同じ75才なので、1年1年お互い励ましあっています。
野菜・果物は梨(幸水・豊水)・ぶどう(ピオーネ・サニールージュ・シャインマスカット・ベリーA・ネオマスカット)・りんご(つがる)・プルーン・キウイフルーツ・バナナ・最後の小玉西瓜・沖縄シークワーサー(レモンのかわりに使えます)になります。ほうれん草・小松菜・春菊などの葉物類は9月下旬位から本格的にはじまります。
まるで山登りをしているような毎日です。見えたと思った頂上がまた見えなくなり、また足元を見ながら一歩一歩歩んでいくような日々です。
秋よこい!それまでなんとかしのいでいきましょう!

畑だより ―残る半分の夏をうっちゃっていけるのか?―

毎日2時位から3時位まで口数も少なくなり、体を動かすのもおっくうになり、よどんだ空気が店内を漂っています。5時過ぎると外の空気も少し変わり、「水やりしようか。あと2時間位だし」と気持ちを奮いたたせる日々です。本当にスゴイ夏ですね。
「眠られてる?」「食べられてる?」と日々の無事を確認し合うのが、お客さんとのやりとりのルーティンになっています。せめて食べて元気になりましょう。
この暑さと雨のなさでおいしさが際立っているのが果物です。
やっぱり夏をいえば西瓜です。青森木造町から小玉西瓜が入っています。甘味が強くシャリシャリして、「あ~あ、夏だな」と食べてる時だけ夏に感謝したくなります。
同じく木造町の乳井さんたちからタカミメロン・ホームランメロンが届いています。意外なのが、白玉で果肉がコリコリしているホームランメロンが甘味が強く、今年新たな発見です。
梨(幸水・豊水)は奈良西吉野の王隠堂さんからの出荷です。桃は山梨一宮の久津間さん、ソルダム・巨峰・シャインマスカットは山梨勝沼平有機から、いずれも甘味がましています。
そして、ついにりんごの登場です。青りんご系の夏みどり・夏の紅・祝が入荷しはじめました。青森弘前の伊藤さん、青森新農研からの出荷です。
青りんご系ははじめてのりんごという目出たさはあっても、「おいしさはなぁ」と思っていたのですが、今年は◎です。雨が少ない分、今畑で出来ている果物は甘味が強いです。
果物に対して野菜は苦戦しています。
畑の土に水分が不足しているため、野菜は硬くなったり、しなびたり、大きくならなかったり、思うようにいきません。きゅうりやなすの表皮や実が硬くなってきて、トウモロコシ・枝豆などの豆も硬くなってきて、食味に難がでてきています。
井戸のある畑も井戸の水が涸れはじめ、散水設備のない畑ではただ雨が降るのを待っているしかありません。
一部の野菜は標高1000m位の高原に産地移動しました。山あいということもあり毎日夕立があり、畑の土はうるおっているようです。大根・キャベツ・レタス・サニーレタスが高原に移動しました。
夏にしか出荷されない野菜もはじまりました。
冬瓜(スープにして冷やすとウマイ!)・みょうが・ツルムラサキ・モロヘイヤ・万願寺唐辛子・ししとう・パプリカ・辛いハラペーニョ……、雨がなくともしぶとく育つ野菜はあります。
にんにく・生姜・唐辛子など使って元気の出る料理を食べましょう。私のよく食べるのはなすで、特になすの素揚げ。生姜・しそをふりかけ、だし醤油とポン酢をかけ冷やして食べるのがウマイです。
くたびれた時は「今日は餃子にしようか」と、にんにく・ニラ・豚ひきだけの餃子を作って、水餃子と焼き餃子にして食べます。
折り返し地点には来たと思うので、一日一日しのいでやりすごしてください。食べて体調を維持していきましょう。

畑だより ―夏のはじまりはいつもツライ!―

このムシ暑さ、どこの百姓たちもトーンが二段階位下がって音を上げはじめています。なんと言ったって遮るもののない畑の中での作業ですから、想像しただけでつくづく「百姓でなくてよかった」と思うのです。そこで、先ずは敬意を込めて私と同じ年齢(75才)の栃木鹿沼・鈴木章さんマツさんの畑から。
3週間位かかった田植えも終わり、ヤレヤレと一息つく間もなくこの暑さ。まず牛がやられました。朝夕の牛(8頭)への餌やり・牛舎の清掃に加え、大型扇風機で風を送ったり水浴びをさせたり、手間と気づかいがふえ、その分章さんの体力気力が削りとられているようです。
畑では自家用の夏野菜が育っていますが、あひるへの出荷は7月初旬からの南瓜・枝豆がはじまりです。例年、章さんの南瓜はホクホク甘くて、お客さんの評判はNo1です。「ここ数年、この夏で畑終いかなと思ってるよ。今年もこれで終わりだ。最後の力を振りしぼってやるゾー」と空元気を出していました。
一方、同じ鹿沼の田島君のトマトがはじまりました。この4月から栃木県庁を辞めて息子が一緒にはじめました。「村の畑を荒らしたくない」と引き受けてしまった畑はなんと3町歩。章さんと逆のベクトルに向かっています。あひるの夏のトマトのメインは田島君になります。
「去年の夏のようにはならないゾ」と、コロナと熱中症に翻弄され秋冬野菜の準備が出来ないまま終わってしまった神奈川愛川町けのひ農場の北原君・祥ちゃんは、この半年新しいスタッフも加わり比較的順調に来ていたのですが、咳風邪に家族全員かかってしまって、暑さで体力を奪われているだけでなく咳で一層辛い状態になっています。にもかかわらず野菜はグングン育っています。なす・コリンキー・キュウリ・セロリ・インゲン・モロッコインゲン・ズッキーニ・青じそなどが入荷しています。
そうそう、咳風邪にかかる前、北原君は35kmの山道を走り抜くマラソンにエントリーしたそうです。あまりのアップダウンの厳しさに、10km位で「ダメだと思ったのだけど、行くしか帰れないので地獄でしたね」と、いかにも北原君らしいチャレンジスピリット。無謀ともいうんだけど……。この夏ガンバッテください。
八王子キテレツファーム神田君は、ここ3~4回あひるへの配送ができず、育児休業中の妻サオリちゃんにお願いしています。3年前、八王子の畑を見せてもらった帰りに寄った自宅でサオリちゃんに会ったのですが、その時「君も畑をやるのかい?」ときくと、大きく手を振って「ダメダメ、陽にやけるからやらない」と朗らかに言い放ったのが、とても爽やかな印象でした。「もう大変みたいよ。朝起きたらいないし、夜もごはんたべた後ヘッドライト灯けて畑に出かけているし、夏まだはじまってないのにねえ」「そうだ、アイス買って帰ろうか」とキャンデーをひと抱えして笑顔でトラックに乗りこんでいくのでした。
「百姓をやるにあたって月々7万円家に入れる」という約束を、3年目にしてようやく果たせるようになって、神田君は家でも畑でも伸びのびしているようです。とうもろこし(これが絶品)・キャベツ・ビーツ・枝豆・なす・セロリ・ミニトマト・インゲン・キュウリなどが届いています。
あとは、ともかく一年で果物の最も豊富な季節です。大玉小玉西瓜・人気No1の桃・奄美大島野生種のガラリ(すもも)・山梨大石早生(すもも)・沖縄パイナップル・千葉メロン・栃木浜田さんのブルーベリー・和歌山内芝さんのびわ・そろそろおしまい河内晩柑・バナナと、今日は何を食べようと迷ってしまいます。今夏は雨が少なかったので甘い!です。
あっ!らっきょう、まだあります。注文ください。

たまには映画を観に出かけよう!ドキュメンタリー映画『「知事抹殺」の真実』

日時:7月8日(土) 1回目:15:15~16:35  2回目:17:00~18:20 懇親会:18:45~

参加費:映画1,000円 懇親会2,000円(6/28〆切)

会場:木乃久兵衛(キノキュッヘ)国立市西2-11-32(富士見通り国立音高向かいのビルB1)042-577-5971

お申込み・お問い合せ:メール tanemakinet@gmail.com  電話 080-4351-1353(狩野)

主催:福島とつながる種まきネットワークプロジェクト

なんとも、火曜サスペンス劇場のようなオドロオドロしいタイトルですが、実はとても真面目なドキュメンタリー映画なのです。2006年秋、福島県知事佐藤栄佐久さんが辞任に追いこまれていった経緯を追ったものです。
中央集権的な国の政策に異議を唱えつづけ、国の原子力行政のズサンさに抗いつづけ、福島県民の圧倒的支持を受けていた知事でした。贈収賄事件を仕込まれて、辞職せざるを得なくなったのです。
政界では「国に逆らうと佐藤のようになるゾ」とささやかれ、以降原発政策への疑義を訴える自治体が減少していきました。
福島の県民からは「佐藤さんが知事をやっていれば、3.11の原発事故は防げたかもしれない」という声が今もあります。
一体何がおこったのでしょうか?一体何が本当のことだったのでしょうか?
この事件を映像化したのは我孫子亘さんで、これまで15本位のドキュメンタリー映画を制作してきた方です。
『春よこい 熊と蜜蜂とアキオさん』『奇跡の小学校の物語』『霧幻鉄道 只見線を300日撮る男』など、自然の生き物や地域に生きる人々に密着した映像を撮りつづけています。
そんな我孫子さんが何をフォーカスしたかったのかが伝わってくる映画です。
原発再稼働促進、稼働期間の大幅延長、汚染水の海洋放出、避難者への支援の打ち切り……。加速度的に進む原発推進政策に抗う手立てはないのでしょうか?
6月20日、種まきネットの4名が福島富岡町の有志の方にまぜてもらって、第一原発の敷地内視察に行ってきます。その報告は懇親会の中で行いたいと思います。参加していただけたらと思います。これからのことを共に語り合えたらと思います。                                                     (狩野)

畑だより ―夏がきたのか?今夏はどうなる?―

今回は果物から。
この暑さで待たれていたのが西瓜。小玉西瓜(姫甘水)が出ます。暑さで甘味もまし、一番成りで表皮が薄く、シャリシャリしています。冷蔵庫に入る大きさなので、丸ごと冷やして食べてみてください。
柑橘類(甘夏・グレープフルーツ・河内晩柑)は産地・生産者(神奈川・早藤さん)が変わって、しばらく続く予定です。貯蔵物なので酸味も抜けて甘味が濃くなっています。
茨城・竹村さんのいちごは終了です。今年も最後のいちごは近隣の老人施設の人たちに開放して、食べ放題イベントをやって畑じまいです。
しばらくするとブルーベリー(栃木・浜田さん)ビワ(和歌山・内柴さん/奈良・王隠堂さん)サクランボ(青森・伊藤さん)から出荷されます。
野菜はこの陽気でグングン育っています。
豆・サヤの季節がやってきました。
グリーンピース(栃木・鈴木章さん)空豆(茨城・額賀さん)絹さやえんどう(茨城・小沼さん)スナップエンドウ(山梨・立野さん)いんげん(沖縄・真南風)……いずれも2週間位出荷期間です。短いので食べ逃しがないように。ともかく、料理の幅がグ~ンと広がります。
北海道有機農協からはグリーンアスパラ出荷ですが、不作ということで少なめです。
あひるがおつき合いしている若手百姓たち(神奈川けのひ農場北原夫妻・八王子キテレツファーム神田君)は、早くも夏仕様の仕事ぶりにシフトして、早朝:畑~昼:事務・袋詰め・昼寝~夕方から夜:畑という働きで、どこのサーファーにも負けない位陽に焼けています。
けのひ農場からはミサキキャベツ・トレビス(苦いキャベツ)・大根・小松菜・ルッコラ・小かぶ・ズッキーニ・サラダケール・春菊・ニンニク……などが出荷され、いずれも鮮度抜群ド~ンとたくましい野菜たちです。
キテレツファームからはグリーンボールキャベツ・サラダケール・大根・小かぶ・ブロッコリー・ルッコラ・リーフレタス・サニーレタス……などが出荷。見た目も味も繊細で、キレイでおいしい。
2人の野菜を見ると、つくづく人柄って出るものだなあと思います。
「神田君は天才なんじゃない。あれだけの畑と野菜を手際よく作って出荷しているなんて。だってほぼ1人なんだゼ」と北原君は絶賛しておりました。
あとは、お米の栃木鹿沼・鈴木章さんからブロッコリー・カリフラワー・グリーンピース、少しおいて空豆が出ます。章さんもほぼ1人で野菜・米・麦・牛をやっているのだからスゴイ!人だと思うけど、わたしと同じ75才なので毎回「これで最後かな」と言っておりますが、シブトソウです。
大玉白菜(山梨・立野さん)セロリ(茨城・ハーブスマン)から出荷です。
ともかくヘコタレそうです。暑さに慣れるまでダラダラやりましょう。

※予告していた北原君・神田君の販売イベントは、今の仕事振りをきくと「1日あひるでやって」と言いにくいので、今回は難しそうです。

畑だより ―店先は春の息吹きであふれています―

沖縄からはじまった新玉ねぎ・新じゃが芋・ピーマン・インゲンなどの春の訪れは、ここ関東平野にもやってきています。年明けからの好天で畑の野菜の生育は順調です。
八王子・キテレツファーム神田君の処では、過去(といっても3年位)最大の耕作面積に作付けしたのだけど、どの畑の野菜も病害や虫害も少なく、収穫量が過去最大だったようです。
「3年たつと土が変わって安定するって言われるけど、そういうことなのかなあ」と、種まき・苗づくりに力を注いでいます。
これからの野菜は、小かぶ・サラダ春菊・サニーレタス・大根・ワケギ・ワサビ菜・ルッコラ・サラダケール、少し遅れてグリーンアスパラが出荷されてきます。
神奈川愛川町のけのひ農場北原君の処は、冬場ほとんど出荷野菜がなかったのですが、ようやく始まります。
冬野菜がなかったのは、昨夏のコロナ禍と酷暑でスタッフが倒れて出荷が精一杯で、冬野菜の準備が全くできなかった事に因るものです。「百姓やめようかな」と真剣に追いこまれていました。
サテ、いよいよ出荷です。春キャベツ・小かぶ・ネギ・カリフラワー・サラダケール・小松菜・ルッコラ・赤リアスからし菜・リーフレタス、少し遅れて大根が出ます。
北原ファミリーは先日5日間、瀬戸内海4島を巡るツーリングに出掛け、十分に力をたくわえてきたのと、千葉で2年間研修してきた29才のヒゲモジャの青年(?)が1年間の約束(その後独立)でスタッフとして加入。「この夏はダイジョーブじゃないかな。魔物が来たって今年は打ち負かせると思うよ」と言っておりました。
6月~7月、2人の店頭販売を予定しています。
5月になると昨年体調不良でお休みだった茨城・ハーブスマンから、ミニトマト苗・青じそ苗・スイートバジル苗、長野・吉沢君からパセリ苗が出荷されます。今季はハーブ苗・キュウリ・なすなどの苗はありません。
果物は昨シーズンなかった南伊豆の山本剛さんから黄金柑(おうごんかん)が届いています。ゆずとみかんのかけあわせでピンポン玉位の大きさで、甘さと香りはとびきりです。四つ割りにしてカブリつくと、口の中に春の息吹きがあふれます。こんなにおいしい柑橘はないなあと思います。
茨城・竹村さんからのいちご、青森・伊藤さんの王林・ふじ、熊本の福島さん・肥後あゆみの会・つなき甘夏生産者の会から甘夏・河内晩柑・グレープフルーツが届いています。貯蔵物なので酸味が抜けて甘味が濃くなっています。
「新」だとか「春」だとか名付けられた野菜は瑞々しくやわらかくてハツラツとしていて、「春はうまそうだなあ」と思うのです。たぶん「春の息吹」を体の中にとり入れるのだから元気になっていけるのだと思います。
いくゾ!春の向こうへ!