畑だより ―店先は春の息吹きであふれています―

沖縄からはじまった新玉ねぎ・新じゃが芋・ピーマン・インゲンなどの春の訪れは、ここ関東平野にもやってきています。年明けからの好天で畑の野菜の生育は順調です。
八王子・キテレツファーム神田君の処では、過去(といっても3年位)最大の耕作面積に作付けしたのだけど、どの畑の野菜も病害や虫害も少なく、収穫量が過去最大だったようです。
「3年たつと土が変わって安定するって言われるけど、そういうことなのかなあ」と、種まき・苗づくりに力を注いでいます。
これからの野菜は、小かぶ・サラダ春菊・サニーレタス・大根・ワケギ・ワサビ菜・ルッコラ・サラダケール、少し遅れてグリーンアスパラが出荷されてきます。
神奈川愛川町のけのひ農場北原君の処は、冬場ほとんど出荷野菜がなかったのですが、ようやく始まります。
冬野菜がなかったのは、昨夏のコロナ禍と酷暑でスタッフが倒れて出荷が精一杯で、冬野菜の準備が全くできなかった事に因るものです。「百姓やめようかな」と真剣に追いこまれていました。
サテ、いよいよ出荷です。春キャベツ・小かぶ・ネギ・カリフラワー・サラダケール・小松菜・ルッコラ・赤リアスからし菜・リーフレタス、少し遅れて大根が出ます。
北原ファミリーは先日5日間、瀬戸内海4島を巡るツーリングに出掛け、十分に力をたくわえてきたのと、千葉で2年間研修してきた29才のヒゲモジャの青年(?)が1年間の約束(その後独立)でスタッフとして加入。「この夏はダイジョーブじゃないかな。魔物が来たって今年は打ち負かせると思うよ」と言っておりました。
6月~7月、2人の店頭販売を予定しています。
5月になると昨年体調不良でお休みだった茨城・ハーブスマンから、ミニトマト苗・青じそ苗・スイートバジル苗、長野・吉沢君からパセリ苗が出荷されます。今季はハーブ苗・キュウリ・なすなどの苗はありません。
果物は昨シーズンなかった南伊豆の山本剛さんから黄金柑(おうごんかん)が届いています。ゆずとみかんのかけあわせでピンポン玉位の大きさで、甘さと香りはとびきりです。四つ割りにしてカブリつくと、口の中に春の息吹きがあふれます。こんなにおいしい柑橘はないなあと思います。
茨城・竹村さんからのいちご、青森・伊藤さんの王林・ふじ、熊本の福島さん・肥後あゆみの会・つなき甘夏生産者の会から甘夏・河内晩柑・グレープフルーツが届いています。貯蔵物なので酸味が抜けて甘味が濃くなっています。
「新」だとか「春」だとか名付けられた野菜は瑞々しくやわらかくてハツラツとしていて、「春はうまそうだなあ」と思うのです。たぶん「春の息吹」を体の中にとり入れるのだから元気になっていけるのだと思います。
いくゾ!春の向こうへ!

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