阪井くんからの手紙2024

47年前、あひるの家がまだリヤカー八百屋だったころの仲間で、その後地元富良野に戻り有機農業をはじめた阪井くんから、今年も収穫の秋便り『2024ももんが便り』が届きました。
北海道富良野市にある、『富良野百・我(ももんが)』阪井くんの畑は、美しい山々、木々に囲まれた小盆地に広がります。
冬は雪に覆われる一方、夏の気温は日中30℃以上に上がることもある、季節にメリハリのある恵みの大地。昼夜の寒暖差が激しいからこそ、日中太陽の光を浴びて貯えた栄養を損なうことなく、甘みと旨みたっぷりに育ちます。

やさしい日差しの中で春が始まり天候にも恵まれました!
少量でしたが定期的な雨にも恵まれ、病気も少なく順調に育ってくれた野菜達。大きめの玉葱、子沢山の南瓜、黄金色になびく小麦畑。久々の豊作!と思いきや……
台風の豪雨で芋が顔を出し、デンプン用になる芋が多くなりました。なかなか思うようにはいかないものですね。
人間の思惑とは別に、環境に応じて素直に美味しく育った野菜達を召し上がって下さい。
今年話題になった映画「パーフェクト・デイズ」予告の中で主人公が読んでいた本に、幸田文さんの「木」が出てきて、とても嬉しくなりました。
若い頃、田舎が嫌いで寺山修司さんの「家出のすすめ」を片手に東京へ。そこで街を耕すと云うおかしな八百屋達との出逢いから、この「木」と云う本に巡り会いました。冒頭、麓郷の自然林が舞台で、えぞ松の倒木更新の話から夢中になりました。循環する生き方考え方につながる私の一冊です。
こうして私も導かれるように色々な人や事に巡り逢い、循環の中で故郷麓郷で家族と共に農業を営んでいます。
私に関わってくれた人々に感謝。一緒に育ってくれた野菜を通じて、皆さんに出会えたことに感謝。

46回目の感謝の秋
富良野百・我(ももんが) 阪井 永典

P.S. 海辺で出逢った4年目の黒猫のうみは食欲の秋。元気いっぱいです。

あの頃あんなに若くてかっこよかった(元ボクサー)阪井くんも、もう2人の孫のいるおじいちゃん。息子のソウタも主戦力となっているみたいでうれしい限りですね。
阪井くんからは絵本のようにすてきな箱に入った【有機じゃが芋】【有機玉ねぎ】【有機南瓜】などが北の大地のカレー畑から届きます。
※9月5日のブログ記事で「46才になりました」と書きましたが、阪井くんからの手紙に「46回目」とあるので調べ直したら、あひるの家は1977年9月5日生まれの47才でした。もの忘れが進行するから年は取りたくないものですね……

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