今回のツアーのポイントは3つあります。
① “あの時と今”の福島をリアルに体感する
これまで立ち入り禁止区域(今は厳戒区域)だった富岡町の海岸線は、今も全く手付かずで、半壊・全壊した家屋や車・船などが放置されたままになっています。ここも1年以内には解体・整地される予定です。
福島第1・第2原発の近くまで行きます。
一方、広野町・楢葉町では解体・整地が進み、広大な更地と解体を待つ人の住んでいない集落が続きます。
双葉商工会の藤田さんに同乗いていただいて、ガイドしていただきます。
藤田さんからのメッセージ、「震災前、この場所に人々の暮らしがあったことを、決して忘れないでください」
② 人と人の熱いつながりを作りだす
国と自治体による復興に向けたインフラ整備が進む中、そこに住む人たちの復興は大きく遅れており、中には置きざりにされている感もあります。
唯一、私達のできることは、“人と人のつながり”を作りだす復興なのかもしれません。
昨年10月に国立に来て料理をふるまってくれた『ぷろばんす亭』のおばちゃんたちの暮らす、いわき市三春町上三坂を訪れ、村の人達とおいしい料理とお酒と歌と踊りで、熱い交流をはかりたいと思っています。
村長をはじめ、村人たちがこぞって歓迎してくれます。
③ これからの復興支援の方法を考える
ここが最大のツアーポイントかもしれません。
「何かしたい」「役に立ちたい」という個人の発意が、瓦礫処理・物資支援・支援金募集など、イコールで結ばれていた初期状況が終って、多くの人たちは立ち往生している状況だと思います。
新進気鋭の社会学者・開沼博さん(31才・福島大学ふくしま未来センター特任教授・福島在住・『はじめての福島学』など著書多数・フクシマスタディツアーも主催)に参加していただいて、24日2時間みっちり、復興支援のこれからを参加者のみなさんと語り合いたいと思います。
そして、佇む支援の心の扉をあけられたらと思います。
サテサテ、ここまでがツアーの主旨で、楽しいことも盛りだくさんです。
○ まず、農家レストラン『ぷろばんす亭』でおいしい料理、お酒を腹いっぱい食べる。(23日夕食)
○ 『きのことマサ』(若いカップルがやっている食堂。コーヒーとおやきがおいしい)で旨い朝食をいただく。
○ 芝山山頂で村主催の歓迎バーベキューパーティー。
○ 山野を散策(新緑、花が美しい)。
福島とつながるスタディツアー
■5月23日(土) 7:30 東京駅 チャーターバス出発 ~ 5月24日(日) 19:00 東京駅着
■定員:20名(定員になり次第締切)
■参加費:22,000円(交通費・食事代・宿泊費含む)
■お申込:あひるの家スタッフ 或いは 種まきネット(042-573-4010)