あひるの店先から

10月3日(土)、あひるの家で一年ぶりに行った“菓房はら山フェア”は、おかげ様で大好評でした。
国内産小麦粉・平飼い卵・天然重曹で作る4種類のどら焼きや、栗蒸し羊羹、おまんじゅう、お赤飯、栗おこわ… どれも丁寧に作られたことが分かる優しい味でした。
店頭での二七饅頭の実演販売では、お鍋の中でおまんじゅうが膨らんでいく様子に、「わぁ~すご~い!」と目を輝かせて見入っていたお子さんも。
社長の西田さんは慣れない1日立ちっぱなしに、夕方にはクタクタ状態でしたが(若いのに!)、年に一度のはら山フェアを心待ちにしていてくださるお客様も多いので、是非来年も懲りずに来て頂きたいですね。

さてさて、前置きが長くなりましたが、そのはら山さんに10月19日(月)に里夏ちゃんと私とで訪問させて頂きました。
国立駅~浦和駅、その後バスに10分程乗り「はら山」バス停で下車。所要時間は1時間弱と意外に近く、バス停のある通り沿いに『菓房はら山』の大きな看板がすぐに見えるので、迷うことなく到着しました。

image3

天井が高く明るい光が射しこむ、木造の純和風の店内。「釘を1本も使っていない建物だから、バラして移転させることも出来る」のだそうです。
築40年以上も経っているとは思えない、高級感のある素敵な雰囲気です。
伺ったのが10時半だったので(9時Open)すでに商品がズラリと並び、あひるの家ではまだ取り扱ったことのないカステラやお団子、おまんじゅう、地元浦和に因んだ「浦」という目玉商品もあり、目移りする程でした。

image1

あひるでも取り扱っている弓削多のお醤油、冷凍ショーケースにて販売している和菓子歳時記(野菜や果物の自然な色素を使用している、季節ごとに変わる生菓子、練り切り)も、作りたてで並んでいました。
雑誌や本に紹介されていて、それをお茶とお菓子を頂きながら座って読めるスペースもありました。

image4

そして、楽しみにしていた工場見学。
職人さん2名と、包装作業などをしている方が3名おり、従業員さんは計15名だそうです。
西田さんは毎朝6:30に工場に出勤し、まずは1人で仕込みを開始。その分夜は早めに帰り、言葉をしゃべり始めた可愛い子供さんとの時間を楽しみにしているそうです^-^
初めて目にする機械の数々。年季の入ったどら焼きマシーン、ベ○ツが買える程高価なおまんじゅうマシーンもありました。
中でも1番珍しく、そして感心したのは製粉機。お米(もちろん有機米)を粉にするマシーンです。
2008年に事故米が流通し、その多くが製菓業にも流れていたというニュースがあり(はら山さんでは使っていませんでしたが)、それを受けて自らの工場で仕入れたお米を使い粉にして、確実に安心で安全なものを作りお客様に提供したい!という、はら山さんの信念を強く感じました。
「おそらく製粉機まである和菓子屋は、日本でもウチくらいじゃないかなー」と、笑って話す西田さん。
出入り口付近には、ポラン広場から届いたばかりというさつま芋の箱が積まれており、これは芋羊羹になるのだそう。お芋好きな私は早速お土産に購入。
材料もシンプル、さつま芋本来の甘さが丁度良い、素朴な味で美味でした!来年のあひるでのフェアに並べられたら~♪と思いました。
その他にもお土産選びに迷いながら沢山購入。そして、オススメ商品までお土産に頂きました。
浦和駅前のISETANにもお店があるとの事で、そちらにも帰りに寄り、ISETAN限定のおはぎ(きなこ・ゴマ・あんこ)と豆大福をゲット。里夏ちゃんと手分けしてお土産とお土産話を持って浦和を後にしました。

その日の夕食のデザートはおはぎ。娘ちゃんは「どれも食べた~い」「あんこ美味し~」と大喜び。案山子餅も大絶賛していました。
帰ってから見たレシートには、無添加提案 「子供たちに健康な未来を手渡すこと」 はら山菓子作りの基本です、と謳ってありました。
その通りですね。食べた物で体はつくられていくんですものね。
今回の訪問を通して、はら山さんの和菓子作りに対する真摯に取り組む姿勢を垣間見ることが出来ました。
温かく迎えて頂いたはら山さんに感謝すると共に、今後のあひるの家のお店づくりにも活かしていけたらと思います。

IMG_2598

菓房はら山 埼玉県さいたま市緑区原山1-3-2  TEL 048-887-1388

「よい材料を探す」。お菓子づくりは、安心・安全な原材料の確保から。お米、小豆、小麦粉、卵などの農産物は、有機栽培の農産物を厳選、吟味し、信頼のおける生産現場から届く確かなものを材料として使用しています。
有機砂糖、天然重曹以外は全て国内産原料、極力有機原料を使用。着色料は野菜や果物から作った自然色です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です