10月の菓房はら山への訪問に続き、りかちゃんと一緒に【みんなのおせち】作り手メンバーである久保田商店の佐藤さん、かねやま水産の奥居さんを訪ねに青梅まで行ってきました♪
まずは、11月にあひるの家でのイベント「おせちだヨ!全員集合」にて酒まんじゅう・浮島などの和菓子が大好評だった、お馴染み久保田商店さんへ。
河辺駅からバスに乗ること15分、[七日市場]で下車。豊岡街道を入間市方面へ徒歩8分、「名代 酒まんじゅう」の青いのぼりが見えてきました。
自宅兼工場兼店舗。扉を開けると一畳ほどのシンプルな店内。【みんなのおせち】のリーフレット、久保田商店さんの紹介された記事のスクラップアルバムもありました。
奥が工場で、佐藤さんと奥様(記子さん)が蒸し上がった酒まんじゅうを広げて冷ましたり、翌日分の餡の仕込み中。
お客様が来ると手を止めて接客。馴染みのお客様が多く、10個20個と注文が入ります。白い薄紙にサッとくるみ輪ゴムで留めるだけ。酒まんじゅう同様、包装もシンプルで、余計なものは加えないところがいいですね!
久保田商店さんは創業90年の老舗の和菓子屋さん。なんと、今も昔も酒まんじゅう一筋!
現在4代目にあたる佐藤和弘さんと記子さん。奥様のご実家である久保田商店を受け継ぎ、毎日早朝5時から工場に立ちます。
酒まんじゅうの種(酵母)はとても繊細で、季節や天候によって毎回のように扱いが左右される難しさがあるので、「さてさて、本日のご機嫌はいかがですか~?」と種に気を配りながら状態をみて、ベストなものに仕上げる技が必要だとお話ししてくれました。
自分が食べて納得し、お客様が食べて美味しいと喜んでもらえる酒まんじゅうを、一つ一つ手作りする。これを90年続けているのです。
「毎日同じものだけ作っていて飽きないの?」とか、「他にも和菓子置かないの?」と聞かれることも多いのだそう。
佐藤さんいわく、「あれもこれもと商売っ気を出してしまうと、どっちつかずになってしまい、酒まん作りに集中出来なくなってしまうからやらないのです」とのこと。
本当に職人の粋を感じました。あの、フワッとしてモチッとしてしっと~りして、酒かすの風味がほんのり香る酒まんは、ここまで一途に想われていて幸せだなあ~と羨ましくなりました(笑)
そんな佐藤さんですが、地元青梅のイベント出店や、あひるの家での店頭販売では、和菓子職人の腕を振るいます。日々の一筋仕事から抜け出して、楽しくリフレッシュにもなっているそう♪
今年の【みんなのおせち】では【栗きんとん】【桜ムース】(華御膳のみ)、そして華御膳のサプライズの1枠には、「れんこん」をテーマにした1品。零れ御膳のサプライズ枠は、たいやきやゆいくんとのコラボで、「塩」をテーマにした1品を作ります。
「ヒントとかありますか?」と聞くと、「まだ決定ではないけど、れんこんの方は酒の肴にもなって甘味にもなるようなものを作ろうと考えていますよ」と教えてくれました。どんなものだろう…
お酒が大好きで甘いものが苦手な奥様と、きっと試作を重ねて重ねて、「これ!!」と納得した美味しい1品になると、期待がふくらみます。
ゆいくんとのコラボは、「緊張しますね~。ゆいさんスゴイ人だからな!」と恐縮していました。センスも腕も抜群の2人の力が合わさると、「塩」でどんな1品が出来るのか!こちらも乞うご期待ですね^–^
再び河辺駅に戻り、次はかねやま水産のある青梅駅へと向かいました。
駅前ロータリー右側に「かねやま水産」の看板を発見!かねやま水産は、毎週日曜日に美味しいお魚を届けて頂いている海野さんのお店です。
お店に入るとまず目に飛び込んできたのは、色とりどりのお惣菜が並んだショーケース。和・洋・中華とバラエティ豊かです。干物や、小山製菓さんの和菓子も並んでいます。
「美味しそうだね」「1~2人前になっていて買いやすそうだね」「丼ぶりもあるんだ」と話していると、奥から奥居さんが登場。11月の「おせちだヨ!全員集合」では沢山のお惣菜を作って来てくれ、初あひるの家(しかもセールでわさわさ感満載の中)で少々緊張した面持ちながらも、丁寧な説明でお客様にも好評頂いておりました。
奥居さんは料理人歴37年。もともとご実家が熱海で旅館を営んでいたので、幼い頃から厨房に出入りしていくうちに、自然と料理作りに興味を持ったそうです。
レストランやホテルの総料理長の経歴があり、現在は縁あってかねやま水産の厨房を一任されています。
様々な経験から、食材と調味料の足し引き掛け算の発想が豊かで、素人では思いつかないお料理へと変身させることが得意なんだそう。
「僕が食べて美味しいと思った料理を、お客さんにも美味しい!と言ってもらえることが何よりも嬉しく、やり甲斐がある」と話す奥居さん。作ることが好きでたまらない様子が伺えました。
ベテラン料理人の腕がうずいています!お客様の美味しかったよの声が聞きたいです!
【みんなのおせち】初参加の奥居さんが、【鮭と白身魚の紅白かまぼこ】【真鯛の南蛮漬け】の2品を作ります。
佐藤さん奥居さんに共通した言葉は、「作り手も食べる人も美味しいと満足してもらえるものをご提供する」でした。きっと他の3人の作り手も同じ気持ちで、2016年の初めに楽しみに食べてもらう【みんなのおせち】に挑みます。
お正月はぜひ、ちょっと贅沢でも美味しいおせちを食べて、のんびり幸せ気分に浸ってください。