創業者狩野の記憶が確かならば、1978年9月5日にリヤカー八百屋からスタートしたあひるの家は、本日46才ということになります。
当初は棚をつけた改造リヤカーに、当時の言い方では「無農薬野菜」のみを積んで国立市内を引き売りをするカワリモノの八百屋だったのですが、そのうち「オレもやりたい」と一緒にリヤカーを引く仲間も増え、一年後の9月4日に辞めるつもりが富士見通りにうなぎの寝床のような店を構え、数年後に現在の場所に移り今にいたります。
無農薬野菜を売る八百屋もカワリモノならば、無農薬野菜を作る百姓もカワリモノと言われてた時代だったのですが、そのカワリモノたちの熱い思いが日本各地のカワリモノに届き、野菜農家だけでなくパン屋・豆腐屋・醤油屋・和菓子屋・肉屋・カレー屋・石けん屋……とおつき合いが拡がり、取り扱う商品も増え、今では小さいながらも今風に言えばオーガニックスーパーと呼ばれるまでになりました。
「有機」「オーガニック」なんて言葉がない時代からやっていた当事者としては、今や「有機」「オーガニック」商品が一大市場になったことには驚きとともに、自分たちがやってきたことが認められたようで嬉しくもあります。
バブル期などはキャベツが一日に100個も売れるような時代もありましたが、近年は競合店やインターネットでの販売も増え(それはそれで喜ばしいことですが)、一時期のような勢いはなくなったと実感しています。
ですが、いっしょに熱く盛り上がっていた仲間たちが一人減り二人減りという時代の流れの中、あひるの家は昔からのお客さんや「安心・安全・おいしい」を求めてくるお客さんに支えられて、今もここ国立で元気に、そして楽しく商売を続けさせてもらっています。
あひるの家47年目もどうぞよろしくお願いします。
46才になりました
Leave a reply