あまりにも野菜がないので、他はどうなのだろうと休みの日に近所の安売り八百屋さんに行ってみました。
いつもお店の前を通ると「安いよ!安いよ!」と威勢の良いテープが流れているのですが、聞こえてくるのは「高いけど、甘いほうれん草」「高いけど、鍋にかかせない白菜」と枕詞がついて、値段はアナウンスしていません。
店内に入ると、「レタス¥499」「白菜¥700」「ほうれん草¥350」「小松菜¥270」と見たこともない値段が表記されていました。「年末はもっと高かったんだろうか?」「あひるの方が安いじゃん」と思ったりもしました。
一般市場では通常の2~3割の入荷量ということですから、値段が3~4倍に上がるのは当然のことだと思います。ということは、本来出荷できていた農家の7~8割が出荷できない、収入がないということになります。
なんでこういう事態になっているかというと、
1)10月中雨が降り続き、記録的な日照不足だった
秋冬野菜がグ~ンと生育する時に、根腐れ・倒伏・病気・生育不足等、大ダメージを受けた。
2)年末に無理してある野菜を刈り取った
無い訳にはいかないよな、ということでなんとか出荷できそうな野菜をチョイスして出荷した。
3)年明けも寒く、雨が降らず生育しない
畑にはあるのだけど、全く大きくならない。この後雪が降ったりすると、ほうれん草・小松菜などの葉野菜の茎が折れてしまう。
1)~3)は、あひるの家が直接おつき合いしている関東近郊のお百姓の畑の状況ですが、全国的にも同じ様なものだと思います。
更に、暖流が流れているから冬野菜(キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・セロリ・大根など)のメイン産地の愛知・渥美半島の天恵グループの畑に霜が降り、雪が降るという異変で多くの作物がダメージを受けました。次の畑の作物が育つ1月下旬~2月上旬まで回復は見込めません。
いくつかのつき合いがあるので、出荷を打診してみようと思っています。品質・栽培は確かなのですが、値段が高いかもしれません。緊急対応ということで、おつき合いください。
それにしても大変な年のはじまりです。この後おだやかな1年であってほしいものです。
今年も畑とのおつき合いをよろしくお願いします。
畑だより ―八百屋なのに野菜がない!なんで??―
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