「ナイ!ナイ!」話しをしても気が滅入るので「アル!」話しからはじめましょう。
それでも、新しい作物が出始めました。
南瓜・玉ねぎ・赤玉ねぎは元あひるの家スタッフ(40年前)北海道富良野・阪井君。飯塚君のごぼう・さつま芋(茨城)、岡田さんの蓮根(茨城)、ハーブスマン福山君のラディッシュ(茨城)、人気No1の田島君の里芋(栃木)。
果物は、いよいよはじまった井場さんのみかん(広島瀬戸内海高根島)、高岡さんのグリーンレモン(熊本)、伊藤さんのふじ・千秋・ひめかみなどのりんご(青森弘前)、王隠堂さんのたねなし柿・富有柿(奈良西吉野)……などです。
まだまだ少ないのが葉野菜(ほうれん草・小松菜・春菊・チンゲン菜・京菜・小かぶ)や、キャベツ・レタス・サニーレタス・大根など。
低温・台風の雨風でほぼダメになった野菜は、キュウリ・ナス・トマト・ピーマン・いんげん・ネギ・人参などで、支柱ごともっていかれました。
栃木の鈴木章さんの所では、「ネギもインゲンもキュウリもどっかにいっちゃったんだよ。風でどっか遠くへ飛ばされたんじゃないかな。牛小屋の屋根も壁も壊されたので、次の雨が来る前に直さなくっちゃな。米を刈り取っていてよかったなあ。サァ!張り切るゾ~」と、電話の向こうで空元気を出していました。
今年もあと3ヶ月となりました。季節の間がなくなったように思います。
「春らしい日がなかったね」「梅雨がなかったね」からはじまって、酷暑に打ち負かされつづけた6・7・8月。雨と台風と地震に打ちのめされた8・9月。いつも追いまくられ、追いつめられているようでした。
畑や百姓も同じ様で、寒さで冬を越せなかった虫が春に出てきたり、見たこともない虫が大発生して野菜を食いあらしたり、りんごに黒星病がまんえんし収穫減になったり、尋常ではない雨・風・日照りが続いたり、休む間のない10ヶ月だったと言います。
日本の四季をあらわる「端境期」という言葉も死語になっていくのかもしれませんね。
「混沌」を乗り越えていきたいものですね。
畑だより ―端境期の畑に台風が襲ってきた―
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