栃木鹿沼の鈴木章さんのところで8月13日夏子が産まれました。
汗だくでモウロウとしながら2時間かけてとりあげたのは章さんで、母は花子です。11頭目の子牛です。
「なんて名前にしたんだい?」
「そんな、暑くて考えられねえよ。だからナツコにしたよ」とのことです。
ちなみに、数年前のやはり夏でした。章さんから電話がかかってきて、「産まれたんだけど、お前名前つけてくんない。オスだよ」ということで、一晩考え思い出しました。
牛は一頭一頭識別番号をつけなくちゃいけないらしく、普通「No2374」とかにするようですが、「それじゃあ飼ってる間名前を呼べねえじゃないか。やっぱりポチとかタマとか名前を呼びながら育てたいよな」ということで、思いつかないからこっちに振ってきたようです。
朝晩のエサ(自家配合飼料)やりから、大型扇風機で風を送り、水を補給しシャワーを浴びせと、普段より更に手間のかかることをやっている70才章さん。
野菜もナス・きゅうり・ゴーヤー・インゲン・オクラ・ネギ・ツルムラサキ・モロヘイヤがどんどん育ち、9月中旬には新米刈り取りもはじまります。
そう、秋冬野菜の畑への定植もはじまります。妻のマツさんと2人でやっているのだから、スゴイ!としか言いようがありません。
それでいて、わたしが言うのはなんですけど、ご近所農家の家構えに比べボロだし、生活もつつましそうだし、ようするにお金持ちではなさそうです。
だから、「お~い!」「どうした!」と40年にわたっておつき合いできているのだと思います。
「夏に産まれた子は丈夫に育つ」と言われているので、ナッチャン大きく育ってください。ゆくゆくは丈夫な子を産んでください。それまで章さんマツさん現役なのかな?
神奈川愛川町・北原ファミリーも夏と格闘しつづけました。育っている野菜は章さんのところと同じです。
先日は子供達3人と人参の種まきをやって大盛りあがりだったようですが、「この夏1回位、夏の思い出つくらなくちゃいけないんじゃないの」ということで、今週末か来週、海か温泉に行く予定です。
8月4日、祥ちゃん(妻)が店頭販売に来てくれて、とってもよく売れました。
「北原さんが来るっていうから」「北原さんの野菜はおいしいのよね」と、持って来た野菜を全品目買ってくれたお客さんが何人もいました。
祥ちゃん大感激。「来てよかった。朝4時頃から夜9時位まで毎日追われっぱなしで、わたし何してんだろう?と煮つまっちゃって子供にあたったりして。こんな風に話せて、ヨシ!明日から気分よくやるゾって思え、また来ます!」と、子供たちと自分たちのお土産と本日の売上げを持って帰りました。暑い中来てくれたお客さん、ありがとうございました。
サテ悩ましいのは、同じ品目の野菜を章さんからとるか北原君からとるかです。
答え。両方からとってあひるの店先があふれる、でした。たくさん買ってください。
先日は青森弘前のりんご農家伊藤さんが来てくれました。いよいよりんご本格的にはじまります。シナノレッド・さんさ・未希ライフ・きおう・つがる・いとうと9月からスタートです。
伊藤さんのところは年間60種類位のりんごを栽培していて、昔ながらの旭・国光・いんどりんごなども「各々の良さがある」と、樹を切らずに残している珍しい農家です。
2時間余りたっぷり話しをして、その5分の4は一人息子(中学3年生)の「受験」の話しと、「最近ぼくと口をきかないんですよ」という話しと、「40才まで職を転々とした」話しと、「父と母が認知症になって施設にいる」話しでした。5分の1がりんごの話しでした。
とれたて!新鮮!おいしい!珍しい!伊藤さんのりんごをよろしくお願いします。
野菜は
とまとが青森・北海道に北上しましたが、あとはまだ関東近辺が主力です。7月の長梅雨のせいで全体的には量が少な目ですが、順調です。
果物は
大好評小玉西瓜・パイナップル・すもも・浜田さんのブルーベリー・メロン・桃などが終了に向かっています。替わってりんご各種・巨峰・ベリーA・ネオマスカット・デラウェアなどのぶどうと、幸水・豊水・二十世紀・洋梨などの梨がはじまりました。バナナ・キウイフルーツはいつもどおりです。
新米は9月中旬から台風でやられなければ出ます。
長い長い梅雨と35℃当たり前の夏で「よく生きのびた!」の実感です。くれぐれも体調に気をつけてください。
畑だより ―夏子産まれる!―
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