年末恒例スタッフご挨拶Part1

やっぱり“ひと”はおもしろい!

12月初旬、来春国立で開催する福島イベントの打ち合わせのため、福島に行ってきました。
伺ったのはいわき市三春町上三坂という標高500mの村です。車で1時間の二本松から、パネラーをお願いしている仲里君と関君に来ていただきました。2人とは3時間、その後地域の世話役の区長さんのお宅で4時間、喋って聞いて食べて飲んで、延々と時を過ごしました。
移住8年目の百姓と民宿をやっている仲里君が百姓になったきっかけが、「臭いと味が感じられなくなって……」という話しも、移住15年目の関君が“食”に感心を持ったのが、小学校の時にTVで観たアフリカの子供たちの映像だったこと、農水省キャリアとして“食”に関わってきたのだけど「社会を変えるより自分が変わろう」と百姓になった話しなど、「へえ~、そうなんだ。人生ってわかんないもんだねえ」と思ったものでした。
区長のお宅へ伺うと、庭にはバーベキューセットと自家製ピザ釜に火が入っていて宴会が始まりました。
自分の生まれ育った地域をいかに誇りに思い愛着を持っているのが伝わり、古里のない私にはうらやましい話しでした。
ちなみに、村おこしに日々奮闘している区長のお手当が月1万円だということと、「議員にはならなかったの?」と尋くと「ウ~ン、かついでくれる人はたくさんいたけど、決断できなかったなあ……。というより、勇気がなかったなあ」と真情を吐露してくれました。
8時散会、寒かった!
もしかしたら2020年一番楽しい時だったと思います。
「生まれながらにして人は他人という鏡を持って生まれる」という言葉がありますが、つくづくそう思いました。
2021年、たくさんの人と気兼ねなくお喋りできる日が来ることを願うばかりです。
今年も1年本当にありがとうございました。

狩野

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