冬~春の人気者、竹村さんの【いちご】今季終了

「みなさんのおいしいのひと言がハゲみになりまーす!」と手ぬぐいをとってハゲ頭を見せる芸があひるのお客さんに大ウケの茨城・竹村さんから、これも冬~春の間大人気の【いちご】が今日も届きフタを開けてみると、、、
「お世話になりました」
ふだん畑では誰としゃべっているのだろう、と不思議になるほどお喋りな竹村さんにしてはずいぶんと言葉少ななお手紙です。
「すみませーん!ほんとうはあと1週間は出荷できる予定だったんだけど、今年は暑くなるのが早かったのと、なにより有機栽培にこだわり過ぎたのが敗因です」
そうなんです、昨年クリスマスシーズンからはじまった今季の竹村さんの【いちご】は、当初農薬・化学肥料不使用の有機栽培(認証は未取得)いちごでスタートしていたのです。
不耕起で年々地力がついて病害虫に強くなっていき、ついに昨年1回も農薬・化学肥料を使わずに出荷となった竹村さんのいちご「とちおとめ」。
大豆・米糠・カニ殻・海藻・貝殻などを2年ねかせ、肥料としてまいていきます。14度ある地下水を汲み上げ、2重にしたビニールハウスの間に雨のように降らすと外気に比べ15度程あがり、保温効果をもたらします。化石燃料を頼ることはしていません。
自ら「倫理栽培」と名付けたいちご栽培は、10数種類の有機肥料を使い、病害防除は山野草を黒砂糖で漬けこみ発酵させた「天然緑汁」や自家製米酢などを散布して病原菌を抑えます。
1月中までは順調に出荷されていた【いちご】ですが、2月のある日に「このままだとこの先のいちごの収量に影響が出そうなので、害虫消毒を1回だけ行いました。おゆるしください」との連絡が。
それでも慣行栽培では40回と言われるいちごの栽培においては奇跡的な使用回数です。
店頭値札を「農薬・化学肥料不使用」から「農薬・化学肥料1回使用」に書き直して引き続き販売していたのですが、「あいかわらずおいしい」「こんなに努力しているからおいしいいちごが食べられるのね。感謝しなきゃ」と相変わらず好評でした。
甘みと酸味両方あることで生まれる竹村いちごのおいしさは、甘みと色形だけに特化したいちごとはひと味もふた味も違います。
予定より1週間早い終了となってしまいましたが、来季の【いちご】に向けてすでに準備を始めている竹村さん。次回会えるのは12月のクリスマス前となりますので、それまでしばしお待ちください。
竹村さん、今季もおいしい【いちご】をありがとうございました。

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