3月9日(土)、“二胡の調べを聴く夕べ”をトピナンブールで催しました。
20名余りが集まり、おいしいベジ料理をいただいた後、二胡の演奏が始まりました。演奏者は二胡歴11年の小鯖慎人君32才です。
暮れなずむ春の宵に響きわたる弦の音色に魅きこまれました。
小鯖君に演奏会をお願いしたきっかけは、店に買い物に来ていた彼に二胡を見せてもらい、ついでに弾いてもらい、その時店内にいた6~7人が「!」「!!」と感嘆の声を上げたことでした。
中国の楽曲の後、小鯖君の自己紹介をはさみながら、演奏が続きました。
岩手県宮古市出身の小鯖君が二胡に出会ったのは中学2年の時、たまたま視たテレビでのことでした。
宮古にはギターを持っている友達も少なく、二胡など聴いたことも見たこともない訳で、学生で東京に出てから習いはじめたそうです。
汗をかきながら話す語り口には、「あ~、本当は喋るのいやなんだよなぁ。心が落ちつかないんだよなぁ」と言っているようで、ほほえましいものでした。
『おぼろ月夜』『蘇州夜曲』『涙そうそう』など知っている曲もあり、いっそう親しめるものでした。
最後に少し長めの中国の楽曲を弾いておしまいになりました。
聴き惚れていた人たちから拍手がわきおこりました。
あひるの家スタッフの里夏ちゃんは、『初恋がきた道』という好きだった中国の映画のシーンを思い浮かべ、しみじみとしたと言っておりました。
第二幕は“二胡体験教室”と銘うって、ほぼ全員が二胡弾きの手ほどきを小鯖君に教わりました。
初め、「ギー」だか「グィー」だか耳障りな音が少しずつ音色に変わっていき、簡単な童謡歌までいけた時、満面の微笑がこぼれるのでした。
ほんとうに楽しめた春の宵でした。