畑だより ―なんといっても新米がでます!―

<直送野菜の畑から>

鈴木章さん(栃木・鹿沼)akirasan

「農薬・化学肥料不使用コシヒカリ」の新米が、910日頃から入荷します。
章さんは有機農業歴45年の大ベテラン。有機農家でも珍しくなった、有畜複合有機農業を実践。
ようするに、牛を飼って(母牛の名はハナ子)、そのフンや床ワラと野菜、落葉などを混ぜ、1年寝かせて堆肥にし、畑にすきこんで米・麦・野菜を作り、それを牛に食べさせ…… の循環農業をやっています。
「畑も大変だけど、牛の世話が大変だなあ。この間の台風で牛小屋の屋根が飛んじゃってさ、もろに雨風が入りこんで、牛はおびえてるわ、屋根は直さないといけないわ、メチャクチャ暑いわでヘトヘトだったよ」とのこと。
「今年の米の出来具合は◎印だけど、この後晴れた日が続いてくれないと、いもち病がでるかもしれない」
「あと12週間晴れて、台風がきてほしくない。祈るばかりです」
野菜はキュウリだけ。10月に入るとブロッコリー・カリフラワー・キャベツ・レタス・白菜・大根…と、秋野菜が出ます。

田島穣さん(栃木・鹿沼)KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA
「農薬・化学肥料不使用コシヒカリとヒトメボレ」の新米が、920日頃から入荷します。
田島君は有機農業歴35年。農業大学校の生徒だった「ミノルちゃん」の面影を今も残している坊ちゃん顔なのに、早くも孫ありのジイジ。
田畑輪環農業を実践。これも、ようするに畑と田んぼ(野菜と米麦作り)を交互に行うことで、それぞれの養分を土にしみこませ、無肥料栽培でできるというやり方。
この夏は暑くて雨も少なく、「毎日毎日草とりと水やりばかりで、体の水分の最後の一滴までしぼりとられるような気がした」。それ程、夏の畑は暑かったということ。
「米の出来は◎印で、あまりの暑さで米粒に少し白い部分がでてるかもしれないけど(乳白米)、これはねばりと甘味の成分なので、おいしいと思うよ」
野菜は9月中旬に、絶品の里芋。あとは10月までナシとのこと。

 北原瞬さん(神奈川・愛川町愛甲郡)kitahara
4回目の夏。米はまだ作っていません。
この夏の想い出。良かった事3つ、悪かった事(?)1つ。
◎ トラクターを現金で買いました。
◎ クーラーを現金で買いました。
◎ 祥ちゃん(妻)が本格的に農業に関われるようになり、トラクターをバリバリ動かして仕事が進んだ。
× 子供(カシワ君)が何度かひきつけをおこし、ぶっ倒れて救急車で運ばれるという恐怖の出来事があり、「熱中症なんじゃない」ということなので、ついにクーラーを買い、泣かないよう怒らせないよう「ハイ、ハイ」と何でも言うことをきくようにしているそうです。「まるで王子様みたいで、最近態度がでかくなってきたよ」とのこと。
八王子から引っ越してから初めての夏は、このように過ぎていきました。
野菜のこれからは、四角マメ・オクラ・生落花生・ラディッシュ・小松菜・チンゲン菜などが育っています。
「わが家で作ったバジルソース・しそジュースもご利用ください」

サテ、

<果物は>
メロン・キウイフルーツ・バナナ・りんご(つがる・さんさ・未希ライフ・祝)・桃・ぶどう(デラウェア・巨峰・ベリーA・ネオマスカット・甲斐路)・梨(幸水・豊水・二十世紀)… 1年で1番豊富です。
この夏、暑く雨も少な目だったので、小粒ですが甘いです。

<野菜は>
夏野菜が終わりに向かい、冬野菜がまだまだの端境期(はざかいき)なので、淋しい限りです。
新しいところでは、新さつま芋・新里芋・北海道の人参・玉ネギ・じゃが芋・南瓜・坊ちゃん南瓜、そんなところです。
「あれもナイ」「これもナイ」と言われつづける日々が続くので、八百屋としてはとても辛い季節です。ア~ア。 

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