畑だより ―苗づくり、種まきでいそがしい。ということは…―

45月出荷の春野菜、67月出荷の夏野菜の種まきや、ハウスの中で育てた苗床を畑に移す定植作業にお百姓たちは追われています。
ということは、畑に育っている野菜は何もなく、あるとしても貯蔵しておいた人参・ごぼうなどの出荷があるだけです。
冬を越したストック野菜も、北海道じゃが芋・玉ねぎをはじめ、白菜・里芋・蓮根・人参・小松菜・ほうれん草などが終了に向っています。
出荷野菜の少ないこの時期は、お百姓にとって1年で1番のんびりできる時で、温泉などに出掛けることも多いようです。
ということは、八百屋さんの店先に並ぶ野菜が少なくなり、お客さんから「アレもない、コレもない、本当に八百屋なの?」と言われることが多い季節でもあります。
「ナイ、ナイって言わないで、アルものを買ってくれよ」ということで、春だから始まった野菜をお知らせします。
まず、沖縄・徳之島・鹿児島など南方から、新じゃが芋・新玉ねぎ・スナップエンドウ・アスパラガス・プチ空豆・ミディトマト・インゲン・ピーマン・キュウリ・パプリカ・ニガウリ・ズッキーニ・チンゲン菜などが始まっています。
44日が海開きというだけあって、南の島々では初夏の装いで夏野菜のラインナップがスタートしました。
この辺(関東)でも、かき菜・菜の花・のらぼう・ラディッシュ・サニーレタス・春キャベツ・春大根・小かぶ・からし菜・味美菜などちょっと地味で、気温がグッとあがる日があると大きくなりすぎたりトウ立ちしたりと、安定感に欠ける野菜がはじまりました。
こう記していると、「けっこうあるじゃん」と思うのですが、いかがでしょうか。
果物は、柑橘類が甘夏・河内晩柑につづいてグレープフルーツ・黄金柑・夏みかんがでます。りんご(ふじ)・イチゴ・キウイフルーツ・バナナは続きます。ちょっとさみしいなあ。
いよいよ春です。神奈川愛川町の北原君の畑に出掛け、春の息吹きを感じてきます。

haru1

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