料理をつくるなら少しでもおいしく仕上げたい。だからといってあれこれ調味料を加えたら、素材の風味が感じられないこってりした料理になってしまいます。素材の持ち味を引き出しつつ、すっきり仕上げるコツといえるものが、【料理酒 蔵の素】です。
一般の料理酒は、塩分が加えられていたり、とても飲むことのできないようなお酒だったりというなかで「飲んでもおいしい料理酒を」と研究を重ねて誕生したのが【料理酒 蔵の素】。
【蔵の素】は旨み成分であるアミノ酸の量を高め、料理酒としての機能を飛躍的に向上させた料理酒です。
人が生きていくうえで必要不可欠なタンパク質は、アミノ酸でできています。そして、食べ物の味は基本的にアミノ酸の組み合わせで決まります。アミノ酸の豊富な日本酒を料理酒として使えば、おいしく仕上がるのは自明の理ですが、日本酒の主流になっている淡麗辛口の酒は、アミノ酸を減らすことを目指して造られているため、アミノ酸の含有量が非常に少ないのが現状です。
東京農業大学で分析した結果によると、【蔵の素】のアミノ酸総量は100ml中700mg。これは蔵元大木代吉本店の普通酒の5.3倍、純米酒の3.4倍以上の量にあたります。日本酒のアミノ酸総量は、そのほとんどが100ml中10mgから200mgの範囲にあるので、【蔵の素】に含まれているアミノ酸の量がどれだけ多いか、わかっていただけることでしょう。
日本酒に含まれているアミノ酸には、「味つけ効果」があります。【蔵の素】を使うと合成添加物を加えなくても、日本酒が素材に旨みを加えるためおいしく仕上がります。また、日持ちを長くする効果もあるので、保存料や防腐剤を使用しないことも可能です。
日本酒を料理に使うことによってもたらされるもう一つの効果は「味の引き出し効果」です。アルコール分が、油脂類が溶けて混ざりやすくなるのと同時にタンパク質の組織をやわらかくして素材にしみこみやすくして、しみ出るときには素材の旨みや成分、つまり持ち味を引き出すのです。一般の料理酒のアルコール度数は12~13%、一般の日本酒は13~15%ですが、【蔵の素】は16~17%とアルコール度数が高めなので格段の引き出し効果が期待できるのです。
【蔵の素】下ごしらえ裏技レシピ
・水煮や下煮の早い段階で【蔵の素】を加えると素材の味が引き立ち、他の調味料の量が少なくてもおいしく仕上がる。
・魚や肉の臭みをとり、冷めてもかたくならない。焼き魚には塩と一緒にふる。このとき塩の効きがよくなるため、塩はいつもより少なめに。
・天ぷらの衣に少し加えるとふっくらしてカラリと揚がり、かたくならない。油が汚れにくくなる。
・だしをとるときに、昆布やかつお節、煮干しを水につけて【蔵の素】を加えると40~50分で素材の旨みがどんどん引き出される。