まず、3月3日の『ぼくはこれで百姓になりました』トークセッションに参加していただきありがとうございました。
栃木鹿沼から朝早くの電車を乗りついで鈴木章さんの飛び入り参加もあって、話しの幅と奥行きが拡がった話しになったと思います。
鈴木章さん（70才後半・百姓歴45年）、北原君（40才前半・百姓歴14年）、神田君（30才前半・百姓歴4年）の3人が「ぼくはこれで百姓になりました・百姓の面白さ大変さ・これからどうする」を熱く、われ先にと語ってくれました。
例えば「これでぼくは……」のセクションでは、鈴木章さん「時代への反逆」北原君「環境問題へのアプローチ」神田君「子供の頃育ったパラグアイ・タンザニアでの体験」と、各々が時代を反映した背景があったのだと気付かされました。
そして、共通していることは「自営・自立」「わからないことが面白い」というスタンスだったように思います。
参加者の方々からは、「自分の意思で全てを決めて生きている人は、あんなに格好よくいい表情をしてた」「そんな人たちの人生ストーリーを笑いをまじえてきけたことが、私のこれからのパワーになるように思えた」「野菜を作っている生産者としか思っていなかったけど、あたり前だけど生きていく術として畑に向かっているんだなあ。そうか、だから生産者と言わず百姓って言うんだということに気付きました」etc.etc.　の声をいただきました。
このトークセッションを一番楽しんでいたのは3人のパネラーだったことが、何より嬉しい限りです。
大人になるとなかなか「自分の人生を語ったり、人の人生を聴いたり」する機会がないので、『ぼくは……』を魚屋・豆腐屋・パン屋……なんかにも広げてみようと思っています。
話しかわって、早くも初夏です。豆・サヤの季節のはじまりです。
絹さや・スナップエンドウ・空豆・インゲン、少ししてグリーンピースと豆々がでてきます。サヤの中に入っている豆（次の世代をつくる命）をいただくのですから、パワーの源になります。
アスパラ・ズッキーニ・野ぶき・ニガウリ・ビーツ・春キャベツ・春白菜と、一気に畑の季節が進んでいます。トマト・キュウリ・ピーマンなど夏野菜も本格的に育っています。ナスだけは6月位になります。
沖縄石垣島の平安名さんから甘味の濃いパイナップルが届いています。平安名さんが言うには、「ハワイからの風を受けて、石垣島のパインが一番ウマイ！」とのことです。平安名さんとは25年程前沖縄4島を巡った時に出会い、海のみえる食堂で沖縄料理フルコースをごちそうになって以来のおつき合いになります。
終了に向かっているのが、筍・蓮根・里芋・りんご・柑橘類（夏みかん・グレープフルーツ・河内晩柑・黄金柑・レモン）そしてイチゴです。店に並ぶ野菜・果物が様変わりしていきます。
今年の夏は更に暑くて長いといわれていますので、せめて季節の野菜・果物いっぱい食べて、たくさん寝て、体力を貯えてください。それでも暑いのはイヤだよね。