畑だより ―限界です。このままだと崩壊です―

と、SOSのメッセージを寄こしたのは、卵でお世話になっている栃木芳賀の高田さんです。農場(ひのき山農場)をはじめて37年、1度も卵の値段が上がることはありませんでした。
時々、「値上げしなくて大丈夫なのかよ。他のところ上げてるゼ」ときくのですが、「ダイジョーブです。ガンバリます」との返答。でも、ついにギブアップが発信されてきました。
ヒヨコ~成鶏までの餌を含めた育成費、鶏舎の維持管理費、スタッフの人件費、箱・紙パック代、宅急便の料金……、全てがこの30年余りで倍位になっていました。最近では自分の取り分をとらない(とれない)ことも多くなり、ついに決断した訳です。
【10個入りパック】¥620 【6個入りパック】¥380 【卵1個】¥65 の値上げです。
ひのき山農場(会社名は(有)おひさまポカポカ、銀行の窓口で呼ばれたりしたらハスカシイ!よね。あひるもそうだけど)の鶏卵の特徴をあげると、

1) 平飼い、オスメス混住、開放鶏舎

2) ヒヨコ~成鶏までの一貫飼育

3) 餌は大麦・小麦・お米など地産飼料を使用。非遺伝子組替、放射性物質不検出

4) 穀物は全てカラ・モミ付きを与えることで鶏の胃腸をきたえ、腸内環境を整えることができます

5) 抗生剤の使用はありません

6) 卵黄の黄色はマリーゴールドの花びらの色素です。ちなみにマリーゴールドの花言葉は「健康」です

7) 高田さんの娘・果琳ちゃん29才と息子の裕生君27才が主になって鶏の世話・採卵・出荷などを担い、近隣ではまれな後継者に恵まれています

大幅値上げということになってしまいましたが、“ひのき山農場存続”へのご理解とご了承をお願いします。

話し変わって、この2ヶ月余り野菜の入荷がなかった神奈川愛川の北原君の畑はどうなってるのか?ということですが、台風15号の強風で夏野菜(なす・きゅうり・インゲン・オクラなど)の全てが一夜にしてなぎ倒され、吹き飛ばされなくなってしまいました。
台風19号の豪雨は、白菜や葉物類はやられましたが、大丈夫かなと期待していたキャベツ・かぶ・ほうれん草……などもやっぱりダメで、途中で枯れたりしおれたり病気が出たりと出荷には至りませんでした。
でも、ついに、ついに11月20日頃から始まります。
キャベツ・ブロッコリー・スティックブロッコリー・小かぶ・赤かぶ・ワサビ菜・大根・カーボロネロ(黒キャベツ)・里芋・サツマ芋・生姜・人参が入荷予定です。
12月15日(日)には今年最後の北原君直売イベントをやります。励ましもかねて買いに来てください。
そうそう、11月28日(木)法政大学多摩キャンパスで『SEED―命の糧』の映画上映とともに、北原君のトークショーがあります(あひるポストにチラシがあります)。何話すのかな?いくらもらえるのかな?と楽しみです。
散々だった10月でしたが、ようやく晴れ間の続く11月、野菜も果物も順調に、一段とおいしくなってきています。
トマト・なす・きゅうりは完全に終了しましたが、根菜類を主に味が濃くなり、「冬野菜がやっぱり旨いかな」と思わせる季節です。果物では富有柿がおいしいです。みかんもりんごも味が深くなってきました。
いよいよ冬です。あったかい物を食べて、あったかくなりましょう。

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