畑だより ―5月になれば……畑は―

4月中旬頃から、店内の野菜棚は夕方になるとスッカラカンで、「八百屋さんなのに野菜がないのね」と言われっぱなしで、「売れないで(無くならないで)」の変な気分でした。端境期で野菜が一番少ない時期なのと、需要が大幅にふえたことに因ります。
でも、ついに5月初旬から盛りだくさんの野菜が入ってきます。
神奈川・北原君からは、5月中旬にかけて春キャベツ・ミサキキャベツ・カリフラワー・大根・新人参・小かぶ・小松菜・リーフレタス・赤リアスカラシ菜・ルッコラ・ズッキーニ・スナップエンドウなどが目白押しに出荷されてきます。ちなみに今はのらぼうだけです。
新型コロナのことで言えば、家の前の庭(野原?)にテントを張って、火をおこしてキャンプ気分を楽しんでいるそうです。
一方、「おまえんとこ野菜が売れてるそうじゃないか。おれなんか花だからサッパリ売れねえよ」と村の人に言われ、「ええ」とか「まあ」とか、言葉の返しようがない事を言われることが多くなったそうです。
「“無農薬だ?”“もうからない野菜を作ったって”“百姓の真似事だな”等々、色々言ってたのにサ」と困惑気味で、「あんまり張り切っている姿を見せられないな」と周りの視線が気になるようです。
コロナの情況によりますが、5月下旬にはあひる店頭での直売を予定しています。
栃木鹿沼・鈴木章さんからはブロッコリー・キヌサヤ・スナップエンドウ・かぶ・長ねぎなどが始まります。
育てている牛の価格が大幅に落ち込んでいて、子牛を導入するか迷っているとのこと。
「おれんところは8頭~10頭位だし、エサはほとんど自前だからダメージ少ないけど、100頭位飼っている仲間は廃業も考えはじめているみたいだよ」
「おれんところの最大のダメージは、孫たちがこの休みに遊びにこないことだなあ。年寄り2人楽しみがなくなって、ただ毎日牛の世話して畑やってだと、言葉も少なくなっていくなあ」
章さんも6月位に店頭直売の予定です。
今だけおすすめは栃木鹿沼・田島君の堀たて筍です。風味・歯ごたえ抜群で、おまけに安いです。竹の子のカツオ煮・チンジャオロース・ワカメや梅肉との和え物・味噌汁の具・天ぷら・蒸し焼き……1本あれば何種類もの料理ができます。お店でゆでた竹の子もあります。
春といえば土に親しむ季節でもあります。茨木ハーブスマン福山君と長野の吉沢君から、ハーブと野菜の苗が出ています。パセリ・ミニトマト・青じそ・ジャーマンカモミール・スイートバジル・ピーマン・とうがらし・日本なすなどが順次届いています。ご注文受け付け中です。
果物はりんご・いちご・黄金柑がまもなく終了で、パイナップル・キウイ・夏みかん・甘夏・河内晩柑・バナナと、種類が少なくなっていきます。
野菜が出ます!食べて活力を保っていきましょう。

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