あひるの店先から -ひと足早い“夏バテ”から見えたこと-

スタッフ狩野の個人的な、それも体のことなのですが、8月本格的な暑さが来る7月中旬から10日間余り、体調不良が続きました。
体に力が入らなくて、つまづいたり物をおとしたり計算間違いが多くなったり、なにより食欲がなくなり「食べなくちゃ」の義務で食べている10日間でした。
こんなことははじめてだったので「何がおこったんだ?」と相当ショックで辛いものがありました。
そうなった主因は、おそらく夜間頻尿による睡眠時間の小間切れで体力が損なわれていたのだと思います。夜5回位トイレに起きるので、その都度睡眠が妨げられ、3時間位続けて熟睡したことはこの数年間ありませんでした。
それでも一度も“バテ気味”になることがなかったことを思うと、これはもう確実に「老いだな」と思いました。
今まで考えもしなかった体調不良が生じたり、できていたことが出来なくなったり、損なわれることが多くなったことに気付くと、さみしい気持ちになったり哀しい気分になったりしますが、「そうか、そういうことなのか」と自分に了解させようとしています。
40年余り八百屋をやっていると、70年余り人生をやっていると、お客さんを含めて多くの人の“老い”を見させてもらっています。
あひるスタッフには“老い”を宣言させてもらって、どういう関わり方だったら仕事にあまり支障がなく、ぼく自身も持続できるのか考えていくことになります。わが家での朝のあいさつの一言に「昨夜何回だった?」という言葉が加わりました。
死ぬまで人生なのだから、新しい人生の1ページがはじまったということです。
体調は日々によって異なるので、動作がのろかったり忘れたり言葉が少なかったりすることがあると思いますが、“老い”に免じてご容赦ください。

(狩野)

                                                         

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