まるで晩秋をおもわせる日もあります。秋晴れの清々しい日もありますが、冬に向かいつつあるのを感じる日々です。
「おでんにしよう」「鍋にしよう」「シチューにしよう」と、あったか料理にシフトしはじめています。畑は秋~冬野菜にシフトしはじめました。
葉付き大根、やわらか煮ネギ、ねっとり里芋、大玉白菜、しっかり巻いたキャベツ、葉物もほうれん草・小松菜・春菊・水菜・チンゲン菜と揃いはじめています。北海道のじゃが芋・人参・玉ねぎも甘さをましてきています。この後、朝起きたら畑一面霜が降りて真っ白という日がやってきます。
そうすると、畑の野菜たちは糖度を上げて、凍ることを自ら防ぐ作用がおこってきます。「冬の野菜って甘くておいしいのよね」ということになります。葉物類は筋が寒さで溶けてやわらかくなります。
果物のりんごもみかんも柿も味が濃くなってきて「おいしいわね」と言われることが多くなります。
ひろさきふじ(早生ふじ)・いとう・ジョナゴールド・きおう・国光・紅玉とラインナップも豊富で、柿は平核無柿に加え本命の富有柿が、瀬戸内海高根島の井場さんから甘味酸味の濃いみかんがはじまりました。
お米も栃木鹿沼の鈴木章さん、新潟いなほ、長野おむすび米が新米に切りかわり、11月になると福島さゆり米もはじまります。
寒くて長くてやになっちゃう冬がやってきますが、その分おいしさがましてきます。
ただ、神奈川・北原君、八王子・キテレツファーム、栃木・鈴木章さんをはじめ、まだ秋冬野菜の本格出荷が始まっていないため(7月8月のダメージ)、仕入先の関係で多くの野菜が高値になっていて、毎朝「ウ~ン、この値段かよ」と腕組みをしています。買うのがためらわれる野菜もあると思います。
「10月の下旬~11月になれば、直送野菜・ポラン野菜がメインになって、価格も下がる」と期待しているのですが……ままならない年でした。
それでも、一番ままならなかったのは百姓や漁師だったのだと思います。残る月日が穏やかな日々であることを願うばかりです。
おいしくなってきた野菜を食べてください。
畑だより ―寒さがますと、おいしさがましてきます―
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