今年に入って初めての1月のあひるミーティングで議題にあがったのが「あひる号買い換え」でした。
昨年10月に定期点検を終えて、車屋さんからは「よっぽど乗り方が上手なんですね。まだまだ乗れますよ」とお墨付きをいただいたばかりだったので、まさか年明け早々そんなことが議題に上がるとは思っていなかったのでもちろん反論したのですが……。
「昨年配達スタッフ募集したけど、1人しか来なかったよね」
「その1人も研修1ヶ月やってもらったあとに、やっぱりMT車はこわいって言ってやめちゃったよね」
「あひるの伝統か何か知らないけど、本気でスタッフ募集するならオートマ車にしないと誰も来ないね」
と多勢に無勢、4対1で「あひる号をオートマ車に乗り換える」に決定してしまいました。
本意ではないわたしが車屋さんとの窓口になり、「今どきの八百屋は」なんてグチをこぼしてたら「まあ時代ですかね」なんて、車屋さんにも諭されちゃったりして……。
というわけで、約13年ぶりにあひるの家配達車、通称「あひる号」を買い換えることになり(しつこいけれどまだ乗れる)、車屋さんに手配をお願いしたところ、「通常ですと1ヶ月もかからないのですが、コロナの影響で納車がもう少し遅れる可能性があります」と言われたのが1月終わり。なんでも、車の部品が海外から入ってこなくて、車業界全体で新車・新古車の販売が遅れているとのこと。買い換え反対だったわたしは内心しめしめと思っていたのですが。
遅れること2ヶ月、本日やっと(とうとう)新あひる号が納車されました!
13年半前の現あひる号納車時と同じく、店の横の私道でタイヤとナンバーに清めの酒をかけ簡単な説明を受けたら、ついに現あひる号(MT)と新あひる号(AT)の交換です。
13年半で走行距離は135,392km、地球3周分も走ったことになりますが、実際はほとんど国立周辺から出たことはありません。市内のあの道この道をこのあひる号で何百回走ったことか。
思い起こせば13年前、当時の配達スタッフ長坂さんたっての希望でMT車の新車としてやってきた現あひる号。配達の件数がどんなに多かろうと、ほぼ1台であひるの配達を担ってきました。
長坂さんが退職し、配達業務がわたしに引き継がれてからの9年間はほぼ毎日一緒で、プライベートでも引っ越し3回のお手伝いも含め大変お世話になりました。
子どもたちが大きくなっていき少しずつ手がかからなくなってきたころからスタッフりかも配達できるようになり、スタッフまどかもあひるで働くためにAT限定解除に教習所に通ったりもしました。
13年間で大きな事故もなく(対物で保険屋さんに3回お世話になりましたが)、「毎日仕事で車に乗っていてそれは奇跡的ですよ」なんて車屋さんに言われましたが、ちょっと感情的な見方をすれば「相性が良かった」のかなあなんて思っています。
そんな「現あひる号」が「旧あひる号」となり、「新あひる号」を持ってきてくれた車屋さんに引き取られていくのを見送るのはちょっと(いや、とても)さびしかったですが、さあ今日からはこの新あひる号とのおつき合いがはじまります。
気を取り直して新あひる号にて初めての配達に出かけてきましたが……、まあこの新あひる号お節介なことこの上ない。
「間もなく一時停止です」
知っとるわーい!何年国立市内を運転してると思ってんだ!目ぇつむってたって配達できるっちゅーねん!
「この先300m渋滞が発生しています」
だったらどうだっちゅーねん!ここのわき道入ったらいいんとちゃうか?!それとももっといい道あんのか?
「急停車です。危険運転はやめましょう」
…………。
まあね、第一印象がよくないやつがその後親友になるってケースがよくあるっていうのは長い人生で知ってるから、今後に期待しましょうか。
旧あひる号、13年と半年本当にありがとうございました。新あひる号ちゃん(くん?)、わたしはメインで乗らなくなるかもしれませんが、これから末永くよろしくお願いします。