今年の冬はことのほか寒くて長い。
寒い上に雨が少ないので、八王子の北原君の畑では春に向けて種をまいても、さっぱり芽がでてこないと少々不安な様子。
これからの野菜にはきびしい寒さなのだけど、今、畑で育っている野菜はどれも甘くて、とろけるようなおいしさです。
小松菜もほうれん草もキャベツも白菜も、筋っぽさがなく甘い!おひたしを作ろうと3分もゆでていると、トロトロに溶けてしまいそう。
葉野菜だけでなく、じゃが芋・玉ネギ・人参・里芋・長ネギなど貯蔵野菜もウマイ!
霜や雪にあたると甘くてうまくなるとは聞いていたけど、ある時「どうして?」ときいてみると、「凍らないために糖分を作りだし、たくわえていくんだよ。自分を守り、種を絶やさないためにさ」ときき、「ウ~ン、ほうれん草はエライ!」とうなりました。
オレなんか2枚か3枚と重ね着し、腰や足にホッカイロ貼って、家へ帰ればストーブの前だっていうのに、相手は寒風吹きすさぶ中じっと動きもせず、自ら糖分を作りだし自衛してんだからズゴクテエライ!とつくづく思いました。
ということで、丈が短くて葉先が枯れているのもありますが、ウマイ!です。
暖流が流れている愛知県渥美半島も、今年は寒く霜が降りているそうです。
その分、カチッとしまったブロッコリーやカリフラワー、セロリ・キャベツ・大根は味が濃くおいしいです。
冬野菜真っ只中の関東・中部、一方南の島沖縄ではピーマン・トマト・ミニトマト・キュウリといった夏野菜が、鹿児島では一足早い春の味覚菜の花・春菊・インゲン・ニラ・安納芋が始まっています。
果物は、茨城・竹村さんのいちごが連日入荷し、柑橘類もみかんに加えてデコポン・甘夏・はっさく・清美オレンジ・黄金柑と、晩柑類が勢揃いしはじめました。
「もうすこし」が長く感じられる冬ですが、畑も街ももう少しで春です。
畑だより ―ほうれん草はエライ!―
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