2024あひるの学校2時限目 トークセッション『ぼくはこれで百姓になりました―わたしのターニングポイントを語る―』

3月3日(日)大学通りバーガーキング3階『スタジオ・コンブリオ』にて、トークセッション『ぼくはこれで百姓になりました―わたしのターニングポイントを語る―』を開催しました。
朝の畑仕事を終えて神奈川・北原くん(有機農園けのひ)と八王子・神田くん(キテレツファーム)があひるの家に到着したのが11時過ぎ。
本当なら近くのちょっといいお店でランチミーティングといきたいところでしたが、ぼくが会場の鍵を開けるのに手間取ったこともあり、お昼は2人の希望もあり開場下のバーガーキングでサクッと。
「野菜ほとんどないけどいいの?」「野菜なんていつも食べているので、こういう時は肉です」と満足気な若き百姓2人。
そそくさと食べ終えて会場に戻り受付をし始めると、参加者の中にはお客さん以外にも知った顔が。あひる通信で「ando more?」となっていた黒塗りの人物は、栃木の宮沢賢治こと鈴木章さんでした~。片道2時間はるばる栃木鹿沼から、このためだけにやってきてくれた章さんが客席の方に座ろうとするのを壇上に促し、さあトークセッションスタートです。
まず最初のテーマは「ぼくはこれで百姓になりました」では、それぞれが大学卒業を経てサラリーマンとなり、やがて農業に興味を持ち始める過程を話したのですが、北原くん神田くんともに「有機農業をやるおれってカッコイイ」という若気の至りがはじまりだったことに笑みがこぼれました。ちなみに2人とも農業を始める前は小松菜とチンゲン菜の区別もつかなかったそうだから、今は少しはカッコヨクなれたのかな。
「それでどうなったの」「有機農業の面白さ・大変さ」については、三者三様の話が続々と飛びだし話に引き込まれる参加者たち。
有機農家第一世代の章さんが実践する有畜複合農業の話をしたら、「ぼくも鶏をはじめたんですよ。子どもたちに命をいただくということを感じてほしいし」と北原くんが続き、「いいですよね。でも、今のぼくは年間400日働いている実感なので、まだ余裕がないです」と神田くん。
有機農業歴50数年の章さんにはどこか悟りのようなものを感じる風格がありますが、まだまだ若い2人は子育て真っ最中ということもあって、畑と家の往復は「オンとオフのない生活」だそうですが、それでも「カッコイイ」と選んだ有機農業の道を楽しんでいるようです。
「農家は諦めが肝心」「季節でリセットできるのは日本の四季の良いところ」など名言も飛び出し、その後参加者からの質疑応答にもアツい言葉で答えていました。
予定より30分オーバーで閉会となり参加者のみなさんを見送ったあとは、あひるの2階でコーヒーを片手に軽い二次会。緊張もほどけ3人ともこの日一番の笑顔で盛り上がり、各々まだ畑仕事があるからとお開きになりました。
「農家は野菜を作ることじゃなくて売ることが仕事」の一助になれるように、あひるの家もこれから共に励んでいければと思わせてくれたトークセッション。また機会があれば開催したいと思います。

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