ザクセンのパン
ザクセンは国産小麦粉とホシノ天然酵母を使用し、食パンやクロワッサン、菓子パン等を製造しています。特に食パンは子どもから大人まで大人気です。シンプルな材料で出来ていて、乳製品・卵も不使用なので、みんなで美味しく食べられます。ハム・チーズ・野菜から甘いジャム、ひじきの煮物などの和食まで何にでも合うこと、イーストのパンよりしっかりと食べ応えがあり、小麦の旨味が活きていることが特長です。
ザクセンでは群馬産小麦粉(農林61号)と北海道産小麦粉(春よこい)をブレンドしてパンを作っています。農林61号の粉を使うと甘味があって味わい深いパンができます。しかし、グルテンが少ない品種です。グルテンは小麦のたんぱく質のことで、グルテンが少ないと生地を作る際に水の吸収が悪く、生地が作りにくいこと、さらにパンが膨らみにくいという問題点があります。
パンは、酵母がガスを発生させることでふっくらしたものに仕上がります。グルテンはこのガスを包み込む役割をしているのです。グルテンが少ないとガスが逃げてしまいます。
そこで、ザクセンではグルテンが豊富だけれども、少し味が淡白な春よこいと配合しているのです。ふっくらしたパンを焼きたいけど、小麦の風味も大切にしたい…そんな思いからたどり着いた配合です。
ザクセンのパン作り
ふくらみを助けるグルテンが多い外国産の小麦粉に比べ、国産小麦粉はパン作りが難しいといわれています。特に難しいのが生地作りの際の温度管理です。温度が高すぎても低すぎてもいけないので、時期によって温度を変えるなどの工夫しています。
ザクセンでは、食パンなど、主食となるパンにバターなどの油脂類は使用しません。パンもご飯のように、毎日食べても飽きのこないものが良いと考えたからです。毎日食べる食パンだからこそ、シンプルな原料で作りあげます。
元々、サラリーマンだった代表の中村さんがパンを作り始めたのは、ただ美味しいパンが食べたいという気持ちからでした。それが、生産者だけでなく一消費者としての、「大事な家族のために家庭の台所でパンを焼く」といった視点を中村さんに持たせたといいます。「何を加えるかではなく、何を加えずに作れるか」からスタートしたというザクセンのパン作り。余計なものは入れず、素材の良し悪しが素直に製品に反映され、ごまかしのきかないパンになりました。現在でも、ザクセンでは消費者の視点と、美味しいパンを焼くという生産者としての意識を持って日々パン製造に取り組んでいます
ザクセンがおすすめするおいしい食べ方
「トースト=食パン」と考えず、クロワッサンでも、シナモンロールでも、トースターで温めてみて下さい。国産小麦粉のふくよかな風味が味わえ、できたての美味しさがもどってきます。