梅のつぼみも開き始め、もうすぐ春の訪れです。春と言えば、出会い、そして別れの季節でもあります。
話は少し遡り、昨年の暮れからお正月にかけて、ダンゴ3兄弟の従姉妹家族が、松本から帰省しました。ほとんど毎日のように集まって遊び、従兄妹6人肩を寄せ合い過ごす時間は、特別のようでした。
冬休み最終日。従姉妹家族が松本へ帰るというので、みんなでお見送りをしました。
見えなくなっても「元気でまた会おうね」と、心の中で呟いていました。
家へ帰って来てから、蒼太(小3)の様子がおかしいと気が付いたのは、その日の晩ごはんの時のこと。いつもと違う。出された晩ごはんを隠しながらコソコソとした様子で食べている。鼻水をズルズルとすすっている。目を見て話そうとしない。涙を必死にこらえている。
きっと従姉妹たちとの別れが辛かったのだろう。でも、その気持ちを家族には知られたくないのだろう、と気づいたのは母さんだけ。
あとの男子陣は、「そうた~風邪ひいたの~?」とか、「鼻水止まらない時は、ティッシュをこうやって丸めて突っ込むといいんだぜ~」とか言って、なんとも呑気。
その後、居たたまれなくなった蒼太は、「お腹痛いからお布団で寝てくる。」と言って早めに休んだのでした。
数日たって、1枚のかわいいハガキがあひるの家に届きました。
「あひるさんへ またあそびにいくね。まつもとにもきてね。」と、お母さんの下書きを丁寧になぞって書いてくれたであろう、従姉妹からのハガキでした。
学校帰りにお店に寄った蒼太は、そのハガキを手にっとって、何度も何度も読み返し、次会える日を、何度も何度も母さんに聞くのでした。
シフォンケーキ
テストの点数が悪かった!兄弟げんかをして悔しかった!従姉妹と別れて寂しかった!そんな時は、シフォンケーキを食べて元気になろう!!生クリームをホイップして添えると、さらにテンションがあがります♡♡♡
フワフワに膨らませるコツは、手順⑤のメレンゲをとにかく泡立てる事です。
作り方(20センチシフォン型1台分)
①卵(5個)を卵黄と卵白に分ける。
②卵黄を泡だて器でほぐし、水(大さじ6)を加え良く混ぜる。
③サラダ油(大さじ6)、バニラエキストラ(少し)を加え良く混ぜる。
④薄力粉(120g)をふるい入れ、泡だて器でだまがなくなり、滑らかになるまで混ぜる。
⑤卵白を泡立てる。ハンドミキサーの場合は、始め低速で泡立て全体に泡が広がったら高速にし、円を描くようにして軽いツノが立つまで泡立て、砂糖(100g)を4~5回に分け、その都度しっかりと泡立てる。しっかりツノが立ったら、低速にしてきめを整える。
⑥卵黄生地に、⑤のメレンゲの1/3量を加え、泡だて器でしっかり混ぜる。メレンゲが馴染んだら、残りのメレンゲを2回にわたってへらで切るように混ぜる。
⑦型に流し込み、型を持ち上げトントンと落とし空気を抜く。
⑧180℃に温めたオーブンに入れて40~50分様子を見ながら焼く。途中、上の表面が焦げそうだったらアルミをのせる。オーブンから出したら逆さまにし冷ます。