私の生まれた頃、故郷は「鰊(にしん)」豊漁期で、魚屋さんやかまぼこ屋さんが何軒もあり、商店街もとても賑わっていた。
その故郷へのJR線が廃止に?とのニュースに、いつか行こう、いつか行こうと思っていた私はショックであった。
廃止になったのは留萌から先の増毛(ましけ。娘は「ぞうもう」と読んでいて大笑い)までの線で、深川-留萌間は今の処、日に数本走っているようだ。他の路線もそうだか、利用客の数だけみると、いつ廃止になるかしれない。
便のあるうちに行かねば。
部屋に貼ってある1/25000地図を眺めては、6、7歳頃の記憶をたどりながら地図上を歩いている。小さな街の、さらに小さな範囲。
眺めているだけじゃなく、実際の道を歩きに行こう。
角はお茶屋さんとかまぼこ屋さん。薬屋さん、瀬戸物屋さん、ハンコ屋さんと連なっていたゆるい坂道、海へと続く坂道、を歩きに行こう。
あの頃の匂いはもうしないだろうが、共に暮らしたきょうだいや両親の匂いは感じとれるかもしれない。2017年はそのためだけ、留萌に行って来ようと思う。
なあんて、レジ打つ私の胸の内でした。
今年もご利用ありがとうございました。失礼も多かったかもしれません。2017年、気を引き締めて努めます。
よいお正月をお過ごしくださいね。
久美