17年ぶりの配達

スタッフあかしがあひるの家で働きはじめたのは29才の時。今46才だから17年前です。

ペーパードライバーだったぼくが当時からマニュアル車だったあひる号(先代)の運転に四苦八苦してたどり着いたお宅の一軒に、小さいかわいい女の子がいました。

扉を開けてもらうと、当時のぼくよりも若いであろうお母さんといっしょにお出迎えしてくれ、配達の荷物の中から自分の好きなものを見つけると可憐な花のような笑顔を見せてくれました。

やっとマニュアルあひる号の運転にも慣れてきたある日、「さびしいけどお引っ越しすることになったの」と聞き、それ以来そのマンションの前は何度となく通ったけど止まることはありませんでした。

今日、新規のお客さんから電話で配達の注文があり住所を聞いて、「あ~、Hちゃんのいたマンションだ」と地図で調べることもなく懐かしいマンションの前に、とっくに代替わりしているあひる号(でもマニュアル車)と止めました。

「Hちゃんは3階の角部屋だったな~」と思いながら4階のお宅へ着くと、扉を開けてくれたのは当時の面影そのままのHちゃんのお母さん!

「また戻ってくることになって、たまたまこのマンションが空いていたから引っ越してきたの。一昨日もお店に買い物に行ったら奥さんがお店番してたわよ。またよろしくお願いします」

二十歳になったHちゃんにも会えて、とても幸せな一日でした。おしまい。

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