Author Archives: kano

春が来た!ついに春野菜が始まりました!新鮮!おいしい!安い! とれたて直送野菜入荷中!

kitaharaS東京八王子 北原 瞬さん(31才)
小松菜・チンゲン菜・ラディッシュ・サラダからし菜・のらぼう・ほうれん草・かぶ・・・
「北原君の野菜はウマイ!」と評判の北原君も3年目の春を迎えました。農園の名も『有機農園けのひ農場』と改め、5月には3人目の子供が産まれる予定。
更に、これまで唯一の安定的収入源だった奥さんの祥子さんも会社を辞め、“食べていける百姓”へのスタートです。
一番百姓をやりたかった祥子さんが一番収入も多かったので、北原君が一人で始めたのですが、ついに祥子さんも念願の百姓仕事に参戦していく訳です。
明るく有能で意欲的な祥子さんと、底抜けの明るさと突出した馬力の北原君と、元気な子供たちの新しい春がはじまりました。
6月15日(土)には、満載の夏野菜をもって、北原君があひるに来ます。それまでは週2回のペースで入荷します。

栃木鹿沼 田島 穣さん(52才)KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA
大根・味美菜・山東菜・サンチュ・サニーレタス・かぶ・竹の子…
百姓としてはまだ若手なのに、有機農業歴32年のベテランです。
村での人望も高く、「ミノル、おれんとこの畑やってくんねえかな。荒らしておくこともできねえから」の依頼があっちからもこっちからも。「いいですよ、わかりました」と引き受けた畑の面積は、とても夫婦2人でカバーできる広さではないのだけど、責任感のある田島君は、早朝~夜間まで働きずくめ。
「畑にいるだけで“幸せ”」という心根が馬力の源。3才になる孫がいる若きジイジでもある。
つくづく百姓の底力(知力・体力)をたくわえた田島君です。

栃木鹿沼 鈴木 章さん(63才)akirasan
かぶ・レタス・白菜・大根・絹さや・スナップエンドウ・グリーンピース・ブロッコリー・カリフラワー…
米・麦・野菜の栽培と、牛飼いをやって39年の超ベテラン。
板橋区の高校卒業後、全国各地の有機農家に住みついて農業を学び、縁あって栃木で有機農業をはじめる。
“栃木の宮澤賢治”と言われるように、自分のことより人のことに気を掛けてくれ、「元気がない」「トラブルをかかえている」と人伝てに聞くと、いつのまにか八百屋の店先に立ってニコニコしているという人柄。
その章さんも少々くたびれてきたせいなのか、昨年突然、小麦アレルギーが発症して、大好きな麺類をはじめ餃子(皮)、パンなど全てアウトになってしまい、とうとう今年は小麦の栽培も断念せざるを得なくなっている。
更に、朝晩の気温差のせいか、「暖かいところから寒いところに行くと発疹がでてきちゃってさ。朝顔洗わないようにしてんだよ」とのこと。
一体、章さんの体に何が起こってるんだ!と、同世代のぼくも気掛りな事態です。「ガンバレ、アキラ!」とエールを送りましょう。

茨城かすみがうらの竹村さんからは、いちごが届いています。
長野安曇野の海野さんからは、もう少し暖かくなったら始まります。

春風の装いで街にでかけよう!4月13日(土)14日(日)竹布全品10%OFFSALE!

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竹布スタッフ(ナファ生活研究所)がやってきて、竹布にふれてもらいながら販売します。

2001年、竹繊維(綿)を使った衣を開発してから10年余、100種類以上の衣料ができあがりました。
やわらかくて、あたたかくて、さらっとして、やさしい光沢を放つ竹布の肌ざわりは、ぽっかりとした幸せを感じさせます。
肌ざわりの快さだけではなく、汗を吸いとって乾かす吸放水性は一般の綿の5倍、汗のにおいや体臭を90%以上除去する消臭性や、制電性(綿の10分の1)、抗菌性(綿の400倍)に優れています。
普段使いのインナー・アウターは勿論のこと、抗菌性・消臭性の特長を活かして、病院でのガーゼ・包帯、介護施設でのシーツ・パジャマとしても、広く利用されはじめています。

竹布スタッフ田中さんのコレ!試してみて

☆新商品 竹のテレコシリーズ新発売
着やすさや肌ざわりの良さが特長のリブ編み(テレコ)で仕上げました。
春らしいバニライエロー・サーモンピンク・サックスブルーの3種の色合いも鮮やかです。takefu (4)

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☆おすすめ3
【ピローケース】 さらさら、ふんわりした肌ざわり
【ガーゼパジャマ】 汗ばむ季節の快適な眠りをお約束
【半袖・長袖Tシャツ】 吸放水性・消臭性抜群

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両日あひるの家店内は、「どこに並べよう」という位、竹布衣料がせいぞろいします。売り切れた商品も、後日10%OFFでお渡しします。予約注文も承ります。

有機交流電燈倶楽部へのお誘い

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おいしい料理をみんなで食べる!

その人(スピーカー)の仕事や人生の話しをきいてみる!

いろんな人との出会いを楽しむ!

■日時:4月13日(土) 19:00~21:30

■場所:カフェ・トピナンブール 国立市中1-16-12 

■参加費:2,200円 美味しいベジ料理とワンドリンク付き

■スピーカー:岡田康之さん(「まなびば」主宰)

今回のスピーカーは、学習塾「まなびば」主宰の岡田康之さん。
核融合をめざして大学では物理学を専攻したものの、卒業後は地方まわりの劇団に所属。その後、商社・新聞社など職を転々とした後、進学塾の講師に。「教えることの功罪」を痛感した後、子どもが自分から学び決められる指導法を探り続け、現在は授業のない心がラクになる学習塾「まなびば」を主宰しています。
まなびばに通う生徒は、8歳から74歳まで、しょうがいのある人、ない人と幅広く、それぞれの生徒さんに教えながら、「自らが学ぶことのほうが多い」という岡田さん。この学習塾に行き着いた理由、人が学ぶことの意味について、ゆっくりお話を伺います。
学校教育に疑問や不安を抱いている方は勿論のこと、「学ぶってなんだろう?」と思っている方も、ヒントがたくさんのお話しになると思います。
春の宵、おいしいベジ料理を食べたり、元気のでる話しを聞いたり、みんなでワイワイ話したり、楽しい時間を過ごしましょう。子ども連れ参加OKです。
参加申し込みはあひるの家まで。

今どきの“ガマの油売り” 日本創健・本村さんが九州・福岡からやってくる!

3月23日(土)24日(日)馬油全品10%OFFSALE!

―馬油はほんとうに肌のトラブルに有効なのか?―
日本創健の馬油はbayu2
◎自然放牧で育てられた馬であること
◎草だけを食べて飼育された馬であること
◎馬のタテガミ下部脂肪部分だけを使用すること(一頭から5cm×5cm×長さ20cmしかとれない)
◎35℃低温で抽出すること

そうすることで
◎血行を促進し、炎症をおさえ、アレルギーを緩和するはたらきのあるα‐リノレン酸を多く含む馬油ができます
◎タテガミ部分の脂肪だけを使うので純度が高く、肌に引きこまれるように吸収され、油くささやベトベト感がありません
◎水仕事やお風呂の前に使用すると(5~10分前)、浸透した馬油が肌をバリアしたり血行の促進を高め、一層効果的です(水やお湯に油が浮くことはありません)

―馬油の効能―
今の季節、乾燥肌、あかぎれ、しもやけ、湿疹などにとても有効です。私も冬期乾燥肌なので、腿や腰まわり、背中、腕などがかゆかったり発疹がでたり、時々痔にも悩まされているので、馬油は欠かせないでいます。
幼児のおむつかぶれ、あせも、ひびわれや、産前産後の乳頭亀裂、会陰マッサージなどにも効果があります。馬油に含まれているα-リノレン酸は、植物でいえばエゴマ、シソの実に含まれている成分と同じですから、花粉症、鼻炎など粘膜疾患に有効です。
α-リノレン酸は、
①血行促進 → 血液循環が良くなる。皮膚弾力(柔らかくなる)促進。
②抗炎症 → 炎症を緩和する働きがある。
③抗アレルギー → リノール酸過多によるアレルギーを抑える働きがある。
3つの効能が花粉症に効果があります。

<花粉症対策>
【ナチュラル馬油】【アロマケアー】【アロマソフト】
・鼻の中に塗る。
・目の周りに塗る。
・入浴前後に胸(肺)の上に馬油でマッサージする。
・のどが痛い時、喉仏からあごの部分を馬油でマッサージする。

<日焼け対策>
【ナチュラル馬油】【アロマ配合馬油各種】
・フェイシャルオイルとして使用する。メイクを落とし洗顔した後、20分くらい馬油でパックする。蒸しタオルで数分タオルパックの後、冷たいタオルや氷などで引き締める。

<日焼け・虫除け対策>
【ぴたっとサンミルク】 虫が嫌がるハーブをブレンドした日焼け止めクリーム。SPF30 PA+++
【ぴたっとハーブウォーター】 新商品。虫が嫌がるハーブをブレンドしたスプレータイプのスキンローション。保湿力に自信あり!

今まで使ったことのない人、この機会に説明をきいて使ってみてください。すでに使っている人、セールなので少しまとめ買いおすすめです。

―セキ・ノドのトラブルに有効と評判のレモンマートル試飲できます―
オーストラリアの熱帯雨林に自生するハーブ「レモンマートル」は、レモンの香りが高いのに酸味のない、さわやかな飲み口です。ユーカリやティーツリーと同じ成分なので、セキやノドの痛み、肺のトラブルを緩和します。お茶と飴があります。

あひるの店先から

3月9日(土)、“二胡の調べを聴く夕べ”をトピナンブールで催しました。
20名余りが集まり、おいしいベジ料理をいただいた後、二胡の演奏が始まりました。演奏者は二胡歴11年の小鯖慎人君32才です。
暮れなずむ春の宵に響きわたる弦の音色に魅きこまれました。
小鯖君に演奏会をお願いしたきっかけは、店に買い物に来ていた彼に二胡を見せてもらい、ついでに弾いてもらい、その時店内にいた6~7人が「!」「!!」と感嘆の声を上げたことでした。
中国の楽曲の後、小鯖君の自己紹介をはさみながら、演奏が続きました。
岩手県宮古市出身の小鯖君が二胡に出会ったのは中学2年の時、たまたま視たテレビでのことでした。
宮古にはギターを持っている友達も少なく、二胡など聴いたことも見たこともない訳で、学生で東京に出てから習いはじめたそうです。
汗をかきながら話す語り口には、「あ~、本当は喋るのいやなんだよなぁ。心が落ちつかないんだよなぁ」と言っているようで、ほほえましいものでした。
『おぼろ月夜』『蘇州夜曲』『涙そうそう』など知っている曲もあり、いっそう親しめるものでした。
最後に少し長めの中国の楽曲を弾いておしまいになりました。
聴き惚れていた人たちから拍手がわきおこりました。
あひるの家スタッフの里夏ちゃんは、『初恋がきた道』という好きだった中国の映画のシーンを思い浮かべ、しみじみとしたと言っておりました。
第二幕は“二胡体験教室”と銘うって、ほぼ全員が二胡弾きの手ほどきを小鯖君に教わりました。
初め、「ギー」だか「グィー」だか耳障りな音が少しずつ音色に変わっていき、簡単な童謡歌までいけた時、満面の微笑がこぼれるのでした。
ほんとうに楽しめた春の宵でした。  画像 002

 

“おいしい料理と二胡の調べを聴く夕べ”へのお誘い

■日時 3月9日(土) 19:00~21:30

■場所 カフェ・トピナンブール 国立市中1-16-12 042-505-6837

■会費 3,000円(料理とワンドリンク)

■定員 25名(定員になり次第締め切りとなりますので、お早めにお申し込みください)

お申し込みはあひるの家まで tel 042-575-9049

二胡演奏者 小鯖 慎人(こさばよしと)さん 32
岩手県宮古出身の小鯖さんが二胡を弾きはじめてから11年になります。きっかけは中学2年の時、たまたま視たTVでのこと。現在都内数カ所で二胡教室を催しています。
話し方、眼差しから、「あっ、彼は二胡が好きなんだなぁ」と思わせる、シャイな人柄です。

二胡(にこ)nico
中国由来の弦楽器で、2本の弦の間に弓を入れてこすります。音色は人の声に近い耳触りの良い音色です。
初めて聴かせてもらったのですが、「!」という感じでした。

当日は、もう一つ二胡を持っていますから、さわったり、こすったり、彼の話しをきいたりしてみましょう。
興味のありそうな友人知人をお誘いください。

畑だより ―ほうれん草はエライ!―

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今年の冬はことのほか寒くて長い。
寒い上に雨が少ないので、八王子の北原君の畑では春に向けて種をまいても、さっぱり芽がでてこないと少々不安な様子。
これからの野菜にはきびしい寒さなのだけど、今、畑で育っている野菜はどれも甘くて、とろけるようなおいしさです。
小松菜もほうれん草もキャベツも白菜も、筋っぽさがなく甘い!おひたしを作ろうと3分もゆでていると、トロトロに溶けてしまいそう。
葉野菜だけでなく、じゃが芋・玉ネギ・人参・里芋・長ネギなど貯蔵野菜もウマイ!
霜や雪にあたると甘くてうまくなるとは聞いていたけど、ある時「どうして?」ときいてみると、「凍らないために糖分を作りだし、たくわえていくんだよ。自分を守り、種を絶やさないためにさ」ときき、「ウ~ン、ほうれん草はエライ!」とうなりました。
オレなんか2枚か3枚と重ね着し、腰や足にホッカイロ貼って、家へ帰ればストーブの前だっていうのに、相手は寒風吹きすさぶ中じっと動きもせず、自ら糖分を作りだし自衛してんだからズゴクテエライ!とつくづく思いました。
ということで、丈が短くて葉先が枯れているのもありますが、ウマイ!です。
暖流が流れている愛知県渥美半島も、今年は寒く霜が降りているそうです。
その分、カチッとしまったブロッコリーやカリフラワー、セロリ・キャベツ・大根は味が濃くおいしいです。
冬野菜真っ只中の関東・中部、一方南の島沖縄ではピーマン・トマト・ミニトマト・キュウリといった夏野菜が、鹿児島では一足早い春の味覚菜の花・春菊・インゲン・ニラ・安納芋が始まっています。
果物は、茨城・竹村さんのいちごが連日入荷し、柑橘類もみかんに加えてデコポン・甘夏・はっさく・清美オレンジ・黄金柑と、晩柑類が勢揃いしはじめました。
「もうすこし」が長く感じられる冬ですが、畑も街ももう少しで春です。

あひるの店先から

1月末日をもって、阿佐ヶ谷にあるポラン広場の八百屋『結(ゆい)』が店を閉じました。
結の木浪(通称ネコ)さんから届いた最後のメッセージには、
「結がやめると聞いたからと、遠くに引っ越しされたお客さんや、昔々のスタッフや生産者や製造者の方々が訪ねて来てくれたり、電話をくれたりしました。
本当にこの仕事はいい仕事だったと、あらためて確認でき、喜びでいっぱいです。この後、店の片付けがあるので、その時しみじみとした思いにひたるのかもしれませんが、今は35年間本当に面白かったと思っています」
と記されてありました。
ポラン広場の仲間としても、八百屋同士としても、最も親しくつき合ってきた結のネコさんとのエピソードを記して、壮行のメッセージとしたいと思います。

エピソードⅠ 話しなら店の外でやって!
当時、八百屋の仲間をふやすことを担当していたぼくは、「中野の野方にある自然食品店貝殻屋のスタッフから、仲間になりたいっていう電話があったゼ」ときいて出掛けていきました。
ところが、もう一人のスタッフから、「わたしはそんな話し聞いてないからネ。話したいなら店の外でやってよ!」と閉め出されてしまいました。それは、ネコさんとの最初の出会いでした。
その後、貝殻屋は八百屋の仲間になることを決め、阿佐ヶ谷に移転し、屋号も『結』としてスタートしました。
後で聞いた話しでは、移転資金が足りないので、大勝負の馬券を買って見事的中し、費用を捻出したそうです。
シングルマザーのネコさんと武市さんは、子供たちを交互に預かりながら、深夜トラックで仕入れに行き、店に戻って野菜をおろし、子供を引きとりにいく毎日でした。

エピソードⅡ わたしだってできてんだから、だいじょうぶよ
1983年、結、あひるの家をふくめ5グループでポラン広場を発足しました。発足の経過もあって、ポラン広場に出荷してくれる生産者や製造者や一緒に売ってくれる八百屋も、ほぼ皆無でした。
店には売る物がゼンゼンないのです。さあ大変!とグループ代表者は、店はスタッフにまかせ、今日は西、明日は東、明後日は北へと人伝てにきいた生産者を訪ね出荷をお願いしたり、八百屋志願者に会って「一緒にやろうゼ」と説得したりを繰り返していました。
ネコさんが大活躍したのは、不安と期待いっぱいの八百屋志願者たちと会ったとき。
「だいじょうぶよ。わたしだって小さい子供抱えながら八百屋やってるし、こんな風に出掛けてきてるし、八百屋だから食べていけますよ」と、売上げ状況など含めて話すと、安心した様子で志願者たちは八百屋さんを始めていったのです。

エピソードⅢ スリーデイズカンパニー(3DaysCompany)を目指そう
ポラン広場発足10年で、八百屋さんの数は50グループをこえ、地域も九州~北海道まで点在し、更に広がりつづけていました。
あひるの家 2店舗・レストラン・移動販売・宅配 スタッフ13名
結 2店舗・移動販売・リヤカー八百屋 スタッフ10名
と、仕事も販売の仕方も多様になっていったのですが、昼夜をわかたず働くということは変わっていませんでした。
ネコさんとぼくは話しました。
「働く環境を整えなくては、この仕事の持続性は難しい。世間並みに近づけていこう。そして、ゆくゆくは3日だけ八百屋をやって後は好きなことができる、そんな会社をつくってみよう」
ということで、結とあひるの家は合併して、(株)CUE(キュウ)を設立したのです。
ところが(株)CUEは3年ともちませんでした。急激に売上げがおちはじめ、次々と仕事の幅を縮小していかざるを得ませんでした。
残ったのは国立と阿佐ヶ谷の店舗と借り入れ金だけになりました。
「(株)CUEを解散して、各々再起をはかろう」ということになりました。
それ以降も販売は芳しくなく、ネコさんは三畳一間風呂ナシのアパート暮らしというところまでいくのです。

エピソードⅣ 再起をはかる
孤軍奮闘するも結果が出せないでいた結に現れたのが、息子のワタル君でした。
数字に強く、人あたりの良いワタル君は、お客さんの評判もよく、売上げも上昇していきました。
経費の一つ一つをチェックしグラフ化し、年間計画をたて、もっと買ってもらう工夫を考え3年。借り入れ金の増大に苦しみ、支払いに追われていた結は、3年を待たずに借り入れ金ゼロの店を達成するのでした。
ネコさんも風呂あり6畳間に引っ越し、ほっとしたのでした。
そんなある日、ネコさんは考えたのです。
「今が辞めどきかな。今なら誰にも迷惑かけずに辞められるしな……。ここまでにしようかな……。これからのことは、あとで考えればいいし」
そして、結は八百屋稼業35年の幕をおろしたのです。

2月9日(土)、ネコさんを囲んで、だんご3兄弟も加わって、わが家で餃子パーティーをやります。ネコさんの送別&壮行会です。
ネコさんはこの後、2月15日から1ヶ月、インド・ニューデリーの友人のところに行き、バックパッカーをやって来るそうです。
4月に帰国し、娘さんの出産(初孫)を手伝って、その後は……、何も決まっていないそうです。
ネコさんとはこれまでも、これからも、お互い刺激し合って生きていきたいと思います。

あひるの店先から

今年の仕事(活動?)初めは1月6日夜の「福島たねまきプロジェクトinくにたち&恵泉」の集まりでした。
2月10日~11日にかけて、福島南相馬の小高商業高校の生徒25名程を国立に招いて交流しようというイベント企画の集まりです。
集まるのは5~10人位、各々が原発・震災から逃れて国立に避難して来ている人たちを支援する活動をしてきた人たちです。
チャリティーコンサートを催したり、畑を借りて一緒に耕したり、生活用品のひとつひとつを集め配ったり、バッジやポスターを作ったり、支援金を集めたり…… と各々の方法で活動してきた人たちです。
昨年晩秋、その人たちが久し振りに一堂に会して今後の支援活動の仕方について話し合いを持ちました。
東北三県から国立に避難してきている人は今も60名程いらして、その多くが福島からということです。
避難されている方々の現状、心境、国立市の対応状況、各々の活動の展望などを話し合いました。
結論としては、「直接、個別の支援は難しい」「力を合わせて被災地、被災者を支援しよう」「支援活動を続けていく中で、避難してきている方々との接点をつくりだそう」ということになりました。
そんな中、「福島たねまきプロジェクト」が企画していた交流イベントをともに進めようということになりました。
原発から13kmの南相馬は、震災・原発の被害は甚大なものでした。
ヨウ素131をはじめとした被爆の恐怖は、子供たちや青年たちの将来に大きな不安をもたらしています。
特に、今回国立に来る小高商業高校生たちは、「子供を産んでいいんだろうか」「結婚していいんだろうか」「フクシマを隠した方がいいんだろうか」と、リアルな問題として抱えざるを得ません。
「ここに居て、この空気を吸っていること自体が、自分の将来を閉じていっているような気がして、息苦しくなる」というのが青年たちの心情です。
広島、長崎、水俣でも同じ苦悩がありました。
そんな青年たちが、1日でも2日でも国立に来て、はしゃいで、楽しい時間をともに過ごせたら、というのが今回のイベントの主旨です。
次号で参加の呼びかけも含めてお知らせします。
「脱原発」「反原発」の声がかき消されそうな時の流れですが、だからこそ私的な、或いは共的なつながりの中でつくっていく活動が必要なのだと思います。 (狩野)

かご・ざる・キッチンツール専門店 カゴアミドリ

あれから3年 リアルショップがOPENしました


■国立市中1-15-6 菅野ビル2F

■042-507-9087

■毎週土曜日にお店を開けています(1/26はお休みです)
他の曜日もお店にはいますので、お近くにおいでの際はお気軽にお電話ください。

2人で同時退職という無謀な選択をしてはじめた、伊藤夫妻の「かご屋さん」も3年が経ちました。
インターネット販売も定着し、各イベントにも出店し、「かご屋」としての評価も得つつあります。
更に、反原発映画上映会や講演会を企画・主催したりと、確かなステップを踏みだしています。
今度、ついにお店(2F)ロフト(3F)をオープンしました。国立レインファームの和材を使った店は窓も大きく明るく、木の色合いとかご・ざるの色調がマッチして、素敵なスペースになりました。
立ち寄ってみてください。