Category Archives: 畑だより

今週の野菜

【ホワイトアスパラ】 1束430円 北海道・滝本さん 有機農産物
やわらかく繊細な歯ざわりが楽しめます。穂から下の皮を薄くむいてから茹で、食べる直前まで茹で汁に浸しておくと風味が強くなります。茹でてホワイトソースやフレンチドレッシングで。ベーコン・生ハム巻きやパスタにもどうぞ。

【ブロッコリー】 1個 240円 栃木・鈴木章さん 有機農産物
茹でてそのまま彩りとして。炒め物やチーズ焼きなどで、お弁当にも重宝します。蕾の部分だけでなく、茎も歯ごたえがよく、ほのかに甘みがあります、厚めに皮をむき、ゆでてどうぞ。

【つるむらさき】 1束 260円 鹿児島・かごしま有機生産組合 有機農産物
英名でインドのほうれん草といわれるほど、栄養価が高いインドネシア原産の夏野菜。歯ごたえのよい太めの茎。加熱すると、ぬめりが出るのが特長。おひたしや和え物、味噌汁の具、炒め物などに。

【ベビーコーン】 1袋180円~ 愛知・天恵グループ 農薬・化学肥料1回使用
シャキシャキの食感。大きくて甘いとうもろこしを作るため、2~3本発生する雌穂の内、最上部のものだけを残し間引いたものです。塩ゆでして、サラダ、炒め物、スープ、中華料理に。ピクルスにもおすすめ。

【山東菜】 1束 210円 栃木・田島さん 有機農産物
結球をしない白菜の一種。白菜に似た甘みとシャキシャキの食感が特長。ビタミンCを豊富に含みます。漬物や、サラダにもどうぞ。

【ラディッシュ】 1束 180円 山梨・清水さん 農薬・化学肥料不使用
見た目はカブのようですが、大根の仲間です。シャリっとみずみずしく、辛味があります。別名「はつかだいこん」。スライスとすると、皮の赤色と中の白色のコントラストがきれいで、サラダの彩りに活躍します。

有機苗はじまりました 一鉢あると料理に便利です

【スイートバジル】【青じそ】【ミニトマト】【ピーマン】【パセリ】
栽培しているのは、茨城・行方の福山君(通称ハーブスマン)です。
インド放浪中に行き倒れた福山君は、見ず知らずの人の家で介抱され、道端にはえている草花を煮つめた汁を飲まされみるみる回復、命びろいをした体験でハーブのチカラに目覚め、帰国後ハーブ栽培をはじめたのです。
命の恩人(?)ハーブに寄せる愛情はひとしおです。
福山君から届いた苗は、茨城・ハ-ブスマンの農場内の山で自給した腐葉土や堆肥を使い、特製の有機の土で大切に育てられた苗です。有機で育てられた苗は、植え替えてからの成長ぶりに違いがでます。また香りも高く、丈夫で家庭でも上手に育てることができます。庭やベランダにハーブを植えて、植物とのコミュニケーションを楽しみましょう。

<ハーブ栽培のポイント>
ハーブは陽あたりがよく、風通しのよい場所を好みます。早めに植替えをし、表面の土が乾いたらたっぷりと水をあげてください(あげすぎには注意)。植え替えには【コスモ塾のぼかし肥料】がおすすめです。

【青じそ苗】 1POT 320円
日本を代表するハーブ。ハーブ苗の中で一番人気。ちょっとした薬味に、一鉢あるととても重宝します。

【スイートバジル苗】 1POT 380円
ハーブの王様。スパゲティバジリコ、トマトサラダなど、チーズと相性も抜群です。日当たりの良い場所で水はけをよくして育てます。収穫は、蕾が開く直前に行います。枝分かれしてきたら摘心を兼ねて摘み取ります。収穫後は、乾燥させて細かく砕いてビンなどの密封容器に入れておくと、長期間利用することができます。バジルは切り口から変色しやすいので、食べる直前に摘み取るのがおすすめ。

【ミニトマト苗】 1POT 380円
夏に欠かせないミニトマトの苗。自宅のベランダや庭先で収穫が楽しめます。ミニトマトはプランターでも育てやすく、初心者の方でもつくりやすい野菜です。さらに、カロテン、リコピン等大変栄養豊富なうれしい野菜が収穫できます。日当たりの良い場所で、水はやりすぎないほうが美味しい実がなります。成長したら支柱を立ててください。

【ピーマン苗】 1POT 380円
品種はワンダーピーマン。肉厚で大型。詰め物や炒め物、サラダにも。日当たりの良い場所を確保し、伸びはじめたら添え木をして、長く収穫できるように大きくなりすぎないうちに取りましょう。小ぶりで収穫した方が、枝が疲れず収穫量は多くなります。

【パセリ苗】 1POT 220円 長野・吉澤さん
苗からの栽培は比較的簡単です。届いたらなるべく早く、水はけの良い畑やコンテナに根を傷めないようポットだけはずして土ごと植え替えてください。株が衰えないように1株につきいつも10枚以上の葉を残し、15枚以上に生育した外側の葉から葉枝の根元を取っていきます。

【コスモ塾のぼかし肥料】 1kg 546円
表面に撒いてから耕してください。魚骨粉、菜種粕、大豆、くん炭、カキガラなどをバランス良く配合しているため、三要素以外の微量要素も理想的な形で含まれています。微生物によって完熟発酵させているので、成分バランスが良く、穏やかに確実に効きます。速効性原料と遅効性原料の組合せにより過剰吸収がなく、肥効が穏やかに持続します。プランター(65cm)で50g位。5号鉢で8g位。追肥は適量を根元から離して撒いてください。放射性物質検査結果[不検出]検出限界値20ベクレル/kg

※ハーブスマンのハーブ苗の土には原発事故の影響を懸念し、ピートモス(カナダ産ほか)、ハウス内でシートにくるみ保管していた事故前製造の稲わら堆肥、約1m下層部より採取した山土を使用しています。
〔参考〕:茨城行方市/ハーブスマンの農産物(ハーブ)放射性物質検査結果[不検出]検出限界値3ベクレル/kg

自然の恵み、春の山菜

山菜が持つ苦みや風味を活かした料理で、この季節ならではの美味しさを楽しみましょう。天ぷらのほかに炒め物、胡麻・マヨネーズ和えなどにも。
森の家(山形・真室川)は伝承野菜や在来種、山菜を食べる食文化を後世に残していくため、安心して食べてもらえる野菜作りを山形で続けています。
森の家の山菜(自生) 放射性物質[不検出]検出限界値3ベクレル/kg

【たらの芽】 50g 440円
ほのかな甘みと香りが絶妙。他の山菜にはない独特のコクやもっちりとした食感。天ぷら、和え物、炒め物、煮びたしなどに。

【しどけ】 50g 315円
香りがよく、独特のクセとほろ苦さがあります。おひたし、和え物などのほか、一夜漬けに加えて香り付けなどにも。

【こごみ】 70g 315円
歯ごたえよくクセはありません。アクがないので調理もしやすいのが特長。ごま和え、くるみ和え、天ぷらなどに。

【あいこ】 70g 315円
クセや苦みがなく、食べやすい山菜といわれています。茎にトゲがありますが、茹でるとなくなります。おひたし、からし和え、ごま和え、くるみ和え、天ぷらなどに。

【イヌドウナ】 50g 315円
茎は空洞になっていて歯切れがよく、さわやかな香りがあります。おひたし、天ぷら、油炒めなど。

【コシアブラ】 50g 367円
適度な油分を持ち、特有の香りやアクがあります。天ぷらがおすすめ。

【山うど】 100g 315円
栽培ものに比べ、特有の香りが強いです。酢水にさらしてスライスし、酢味噌和えやサラダ、キンピラなどに。

【山わさび】 80g 367円
さわやかな辛みと香りで、自生でしか味わえないやさしい風味が特長です。薬味にはもちろん、お浸しや和え物、粕漬け、三杯酢漬けなどに。

【ふきのとうの茎】 50g 284円
ふきのとうよりも苦みが少なく、柔らかく食べやすいです。佃煮や、炒め物、煮物、天ぷらなどに。

【はりぎり】 50g 315円
アクは強いですが、天ぷらにすると美味しく食べられます。ゴマや味噌、クルミなどとの和え物もおすすめ。

【山うるい】 120g 315円
ねぎに似たぬめりが特長。クセがないので食べやすいです。おひたし、酢味噌和え、汁物、炒め物などに。

【根曲がり竹】 150g 399円
サクサクとした食感で甘みがあります。天ぷらのほか、皮付きのまま焼いたり蒸したりすると、風味が楽しめます。

 

春~初夏の野菜が届いています

【グリーンアスパラ】 320円 長崎・松本さん 農薬・化学肥料1回使用
シャキッとした歯触りで、アスパラガス自体に自然な甘味があるので、網焼きや塩茹で、グリルなど、シンプルな料理法がおすすめです。

【オクラ】 230円 沖縄・真南風 農薬・化学肥料不使用
ネバネバが美味しいオクラ。納豆に混ぜたり、冷奴に乗せたり、和え物など、手軽に美味しく食べられます。沖縄特有の品種【角オクラ】が届いています。

【絹さや】 100gあたり210円 茨城・要ファーム 有機農産物 放射性物質[不検出]検出限界値5ベクレル/kg
春から初夏が旬。さやはシャキっとした歯ざわりでやわらかく、甘みがあり、豆の小さな粒が食感のアクセントになっています。
サッとお湯からゆでて、おひたし、味噌汁、煮物などの料理の彩りに。クセがないので、色々な料理に合います。

【スナップエンドウ】 310円 鹿児島・かごしま有機生産組合 有機農産物
莢も豆も柔らかいので両方食べられます。スジをとりさっと塩茹でしてどうぞ。
料理の付け合わせやサラダのほか、炒め物、天ぷらなどにも。

【そら豆】 450円 鹿児島・かごしま有機生産組合 農薬・化学肥料不使用
鮮度が大切なそら豆は、早めに食べるのがおすすめ。
また、莢から出すと水分が蒸発し甘味も減ってしまうので、調理する直前に莢から出してご利用ください。

塩ゆでのほかコロッケ、天ぷら、炒め物、スープ、豆飯、煮物などに。

【ミニトマト】 330円 沖縄・真南風 農薬・化学肥料4回使用
お弁当やサラダのほか、火を入れると味が引き立つので、炒め物などに加えても。

【にがうり】 360円 沖縄・真南風 農薬・化学肥料不使用
ゴーヤとも呼ばれ、漢字で苦瓜と書くように、苦味が特長。味の濃い沖縄特有の品種が届きます。

【にんにくの芽】 260円 鹿児島・かごしま有機生産組合 有機農産物
芽という名前がついていますが、実は茎の部分です。歯ごたえがよく、甘みがあります。
玉にんにくよりも味や香りが柔らかで、翌日に匂いが残らない点が特長。肉との炒め物に相性抜群。チャーハンやパスタに入れても。

沖縄・鹿児島からは夏野菜、地場産地からはこの時季だけの楽しみ豆類が届いています。
南方からの野菜は運賃がかかるので少し高値ですが、産地が北上するにつれ価格も下がってきます。
地場産地のものは全て放射性物質検査済み。
そして茨城・竹村さんからは「いちご今季終了です」のお知らせ。12月から店頭に彩りをそえ、お客さんにも好評だったいちごは、また今年の12月までお別れです。竹村さん、おいしいいちごをありがとうございました。

沖縄からパイナップルが登場

あひるの家年間ベストスリーの上位にランクアップされるのが、石垣・八重山グループからのパイナップルです。甘味の強いボゴール種(スナックパイン)、ピンクの果肉で甘味と香りが高いピーチ種、そして甘味酸味もあって味の濃いハワイ種の3種類が出荷されてきます。平安名さんが言うには、「沖縄のパインはウマイけど、石垣のが一番。どうしてかっていうと、ハワイからの風が石垣だけに通り、その風がおいしさをつくりだすから」ということです。
15年前JA石垣の青年部長だった平安名さんは、99%が輸入のパイナップルで占められている市場に、なんとか石垣島のパインを扱ってもらえないかと全国各地のスーパー、デパート、市場などに売り込みに行ったそうです。3倍~5倍の価格差はいかんともしがたく、まして輸入パインが安売り商品の目玉として投げ売り対商品になっているのを目のあたりにして、「ダメかもしれない」と気落ちして島に戻ったのです。
「価格では絶対競争できないなら、“味”でいくしかない。味をよくするにはそうしたらいいんだろう」と悩んでいる時、かねてからきいていた“有機パインは旨い!”というのを思い出し、青年部の数人とハワイに行き“有機パイン”を食べた時、「ウマイ!これはウマイ!おれたちの作っているパインは何なんだ?」と感動と落胆の体験だったそうです。
島に帰り“有機パイン”づくりを提案するのだけど認められず、仲間3人とJA石垣を脱退し、“有機パイン”を目指して取り組み始めるのです。サンゴ礁隆起の土壌という栽培条件の厳しい中、有機まであと少し(防除1回)というところまできましたし、八重山諸島に栽培する仲間がふえていっています。「あの時食べたパインのおいしさをオレたちは石垣で作るんだ、というのが全ての原点だよ」と平安名さんは語ります。
国産有機パイナップルまであと一歩、そして何より旨い!パインを食べてください。

【パイナップル】 1個 1.360円(サイズにより異なります) 農薬・化学肥料1回使用 沖縄・八重山フルーツクラブ

新登場【たらの芽】 森の家の山菜

先週から入荷が始まった山形・森の家の山菜が好評です。【よもぎ】【山わさび】【山にんじん】【アマドコロ】【ニワトコの芽】【野かんぞう】【ふきのとう】【あさつき】に続き、本日から【たらの芽】が入荷しました。

【たらの芽(自生)】 50g 410円 山形真室川町・森の家
ほのかな甘みと香りが絶妙。他の山菜にはない独特のコクやもっちりとした食感。野山に自生するたらの芽は、野趣あふれる風味があります。天ぷら、和え物、炒め物、煮びたしなどに。
放射性物質[不検出]検出限界値5ベクレル/kg

自然の恵み、春の山菜

山形の伝承野菜栽培農家「森の家」より、春の山菜をお届けします。どれも短期間の取り扱いなのでお見逃しなく。
天ぷら以外にも山菜の食べ方はたくさんあります。様々な調理で春の味覚をお楽しみください。

【よもぎ】 30g 315円
草もちでおなじみのよもぎです。天ぷらやおひたし、味醂と醤油で炒め物にも。茹でたよもぎを刻んで、よもぎ餅・だんご・パン作りにもどうぞ。
【山わさび】 80g 368円
山奥の清流にしか自生していない山わさびは、その在り処を自分だけの秘密にしておきたい、とっておきの山菜の一つ。さわやかな辛みと香りで、自生でしか味わえないやさしい風味が特長です。薬味にはもちろん、お浸しや和え物、粕漬け、三杯酢漬けなどに。

【山にんじん】 30g 315円
日当たりの良い斜面に自生しています。葉が人参に似ていることから「山にんじん」と呼ばれています。シャキシャキ歯切れが良く、高い香りがあります。ごま和え、スープの薬味、おひたしやご飯に混ぜたりメニューは色々ですが、イチオシは天ぷら(かき揚げ)です。短い旬をどうぞお楽しみください。

【アマドコロ】 100g 315円
庄内地方の浜辺の松林に自生しています。その名の通り、ほのかな甘みがあり、食感はシャキシャキで茎、さや、先端の葉はそれぞれ固さが違うので分けて茹でると良いでしょう。天ぷら、おひたし、和え物、汁物の具など一般的な山菜料理と同じように使えます。

【ニワトコの芽】 30g 315円
山菜の中でも特に春早く芽を出し、小さなブロッコリーのような花をつける木の芽です。天ぷらがおすすめ。炒め物やおひたしのほか、佃煮にしてもおいしいです。

【野かんぞう】 50g 315円
野辺に群生しているユリ科の野草。シャキシャキした食感でおひたしや和え物、炒め物などに。酢味噌和えによく合います。

【ふきのとう】 50g 284円
ほのかな苦み、香りが春を感じさせてくれる山菜の代表。天ぷら、ふき味噌、佃煮、刻んで味噌汁に。

【あさつき】 50g 315円
山形の方では、ひろこ、ひろっこと呼ばれます。香りが抜群で、生で食べるととても辛く、火を通すと甘みに変わります。酢味噌和え、天ぷら、味噌汁、卵とじ、薬味などに。

森の家の山菜 全て自生  放射性物質[不検出]

畑だより ―百姓の冬仕事に異変が?―

今年の冬はことのほか寒い。吹きっさらしの畑はなお寒く、表土は凍ってしまっていて朝のうちは葉物の収穫はできず、寒さの弛んだ昼からの作業になる。寒さや雪などで野菜の生育が極端に遅くなったり、葉先が枯れたり黄色くなったりしている。出荷される野菜が少なく見た目も良くなく、店先はちょっと淋しい季節です。
ところが、いいこともあるのです。野菜はどれもこれも甘味があってとろけるようなおいしさです。
風が強くなったり気温が下がると、野菜は呼吸を止め、糖度をあげ、凍らないよう自らを守ろうとします。その結果、甘くて筋っぽさのない野菜になります。ほうれん草・小松菜などの葉物も、里芋・白菜・大根・キャベツなどもそうですし、さつま芋・玉ネギ・じゃが芋・人参などの貯蔵物も甘さがましてきます。
煮物にすると「野菜ってこんなに甘いんだっけ」とビックリします。おいしくなった野菜を食べて温っまりましょう。
話しは変わって、今回は「百姓の冬仕事」。堆肥作りはどうなってるのか?を百姓にきいてみました。何故かって、放射能汚染を強く影響を受けているのが山間地帯だときいているからです。
百姓の冬仕事と言えば、山や森に入って落葉や枯草を集めてきて、米糠や鶏糞やもみがらをまぜて積みあげ、夏に上下をひっくり返して(天地返し)発酵させ堆肥を作るのが大切な仕事になります。
その主原料の落葉や枯草が放射能汚染されていたら、堆肥作りはどうなるのか?土作りはどうしたらいいのか?有機農業の根幹にかかわることなので気掛りです。

―いちごの竹村さん(茨城かすみがうら 放射性物質不検出)―
「ハイ!竹村です」といつも通りゲンキ。
「ウチはイチゴ畑も田んぼももみがら(不検出)主体で、それに赤土(深土)や卵の殻、飼料などを混ぜて堆肥を作っているので影響ないですね」
「この辺の空間線量は0.18マイクロシーベルト位なんだけど、イチゴハウスの中はその10分の1位なんですよ。密閉って訳じゃないので、きっと土中空気中の微生物の働きによると考えられるんですよ。ヒントがあると思いますね」
「それにしても、知り合いの自然農をやっている人たちは、川の水を利用し作物の残りを畑にすきこんでいく訳だから厳しい状況にあるときくと、最も自然によりそおうとした人たちが最も辛い目にあってるってことですよね」
「自分ところのイチゴや米が不検出でホッとする気持ちと、ほんのちょっとした風向きでダメな百姓がいると思うと気は晴れません」
2月はおかあちゃんが風邪でダウンしてキャンセルだったので、3月3日(土)SALEの日に来てくれることを約束して、次です。

―米・野菜の鈴木章さん(栃木鹿沼 放射性物質不検出)
「オッ!元気そうだね。こっちは風がすごくって畑出られないよ」「エッ!堆肥?だからさ、ウチは牛飼ってんじゃない。なんで飼ってるかって考えたことないんだろう。そうか、そういえばそういうこと興味ないもんな?」と、いつも通りの先制パンチをくり出してくる。
章さんははじめっから今時珍しい有畜複合小規模有機農業を実践している。花子を母牛に、夏男をはじめたくさんの子牛たちの牛舎にしきつめた稲ワラや牛糞(草やワラ)を堆肥にして畑の土にしきこんでいる。堆肥も[不検出]の検査済み。販売の状況や、来週から小かぶと春菊などが出せるかなどとの話しをして、次へ。

―米・野菜の田島君(栃木鹿沼 放射性物質不検出)―
「お久しぶりです。元気なんだけど最近太っちゃってさ。そう、山いかなくなっちゃってさ、ゴロゴロしてるからかな」
「ウチは元々田畑輪環ってやり方で、米とったら野菜育てて、そこでまた米作ってるから、肥料やることはないんだよね。各々の栄養素が土に残ってっから育っちゃうんだよね」
「苗を作る時の土(床土)には堆肥(不検出)を混ぜるんだけど、丁度3年分ストックしてあるのでそれを使ってるよ。昨年、落葉集めて山に積んである堆肥を測ったら90ベクレルあったので、これは使えないなあと思った」
「いつもだとこの時期、小さい頃からよく行っていた山や森に行って、落葉や枯草を集めて鶏糞を混ぜて積む作業をずっとやるんだけど、この単調で辛い作業なんだけど好きでね。おむすびもってって、たまに川釣りしたり、草ワラに寝転がって鳥の声をきいていたり、それができなくなっちゃったんだよ」
「ぼくが一番好きだったすり鉢状の窪地、この間測ったら1000ベクレルあったんだよ。寝転がってる訳にいかないので帰って来たけど、道々哀しくて淋しくてしょうがなかったなあ。こころの古里が失われたような気がしてさ」

お話しをきいた3人の百姓たちは、3人3様の自家製堆肥を作っており、放射能汚染の影響はありませんでした。3人は希な例かもしれません。
まっとうな農業を続けていこうとしている百姓たちを、力を尽くして支援していけたらと、つくづく思いました。

茨城・竹村さんのいちご

クリスマス前にあわせて、茨城かすみがうら市の竹村さんからいちごの出荷が始まりました。
先日、竹村さんから突然の電話。
「いちごの竹村でーす!今年も私のかわいいかわいいいちごが収穫できました。あひるさんのお客さんにまた食べていただけたら嬉しいです。今季もよろしくお願いしまーす!」今年も変わらず元気な声です。
その後届いた放射性物質検査結果は[不検出]。
添えられた手紙には、「たぶんとは思っていましたが、結果が出て安堵しております。しかし、被災した方や福島の方々のことを思うと複雑な気持ちです。私にできることはこれからもやっていきたいと思います。」と書かれていました。
自ら「倫理栽培」と名付けたいちご栽培は、10数種類の有機肥料を使い、病害防除は山野草を黒砂糖で漬けこみ発酵させた「天然緑汁」や自家製米酢などを散布して病原菌を抑えます。
出始めのこの時季のいちごは大粒ですが、一番果のため味はいいです。甘味と酸味、コクと香りがあり、甘味だけ追求されたいちごとは一味違います。
【いちご】 200g 590円 防除2回 放射性物質[不検出]

新米百姓北原瞬君(29才)の野菜が毎週水曜日と土曜日直送されてきます 

八王子北口から車で5分程の小高い丘に北原君の畑はあります。
畑の真下には八王子インターチェンジの出入口が見えます。
陽をさんさんと浴びた五反歩の畑には、大根・カブ・チンゲン菜・人参・ブロッコリーなど10種類程の野菜が育っています。
ハウスハズバンド(主夫)をやりながらの百姓仕事のせいか、あっちこっちで成長し過ぎた葉物類が点在し、「これもうダメですよね」「大根もスーッと伸びるところもあれば、二股三股になってしまうものもあって、困ってるんですよ」と苦笑い。
この夏、子供たちを保育園に送っていって迎えに行くまでの間が畑に出られる時間なので、2回熱中症でアブナカッタと言います。
千葉の有機農家で2年研修をやり、この春から1人で始めた北原君。野菜作りも、売り先も、家事育児もままならず、それでも前に踏み出そうとしている北原君です。
春には北原君の畑でお客さんと一緒に畑仕事を手伝ったり、バーベキューを食べたり楽しみたいと思います。
新鮮!おいしい!初々しい!北原君の野菜をよろしく!