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秋田県太平物産による「成分不適合肥料」に関する、ポラン広場取り扱い農産物への影響、調査の結果をお知らせします

各報道でご承知のように、秋田・太平物産から「JA」「全農」が購入し、全国11県の生産者に供給していた肥料に、表示とは異なる内容のものが含まれていることが明らかになりました。
(1)肥料の成分が不足している (2)記載されていない原料を使用している (3)有機原料の割合が少ない といった3点の問題が見つかりました。
農薬・化学肥料の使用を前提とした一般農産物にとっては全く問題のないことですが、「認証有機農産物(農薬・化学肥料を2年以上使用していないことが認証された畑で育てられた農産物)」の取り扱いを主にしているポラン広場にとっては、「表示の問題」にとどまらず「農業の問題」ととらえ、ポラン広場流通事業部を中心に生産者・製造者への調査をただちに開始しました。

118日現在、以下の生産者の方々からご返信をいただきました。ほとんどの生産者が、太平物産の肥料は使用していませんでした。

青森【有機うるち米】【自然純米・有機つがるロマン】【めごっこ米】、岩手【啄木米・有機米】【有機もち米】、福島【さゆり米】、新潟【魚沼産・有機米】、茨城【有機もち米】、群馬【有機米穀】、北海道有機農協・富良野百我(北海道)、新農業研究会・三上新一(青森)、活農集団無天塾(岩手)、庄内協同ファーム・原田茂光・佐藤果樹園・猪野惣一(山形)、緑と太陽の会(福島)、浜田農園(栃木)、いなほ新潟・関根秀夫(新潟)、浦部農園・プレマ・大野ファーム(群馬)、飯塚功・要農場・松崎英男・峰下高一・金田正道・大和田治・コスモ塾有機農業研究会・額賀敏・小沼公子・ハーブスマンs(茨城)、小林農場・清水浩二・立野健・早川三次・平良次男・勝沼平有機果実組合、久津間グループ(山梨)、高坂農園・吉沢文隆・水野農園・大鹿村有機野菜生産グループ(長野)、依田健太郎・山田農園・西山孝(静岡)、天恵グループ(愛知)、西井ファーム・内芝農園(和歌山)、王隠堂農園(和歌山)、碓井農園・西村善徳(高知)、愛媛有機生協(愛媛)。肥後あゆみの会(熊本)、かごしま有機生産組合・つつみだ農園(鹿児島)、真南風(沖縄)

中には、「JAがやってる肥料なんてやるわけねえだろ」「肥料は自家製だよ。なに調査してんだよ、信用してねえのかよ」と、おしかりを受けたりしました。
ただし1グループ、大潟村自然農法研究会30名中2名の生産者が、太平物産の肥料を使用していることが判明しました。あひるの家では【大潟村有機米】の取り扱いはありませんが、肥料成分の表示偽装なので、食しても問題ありません。
これからも引き続き調査を行い、お知らせ致します。
それにしても、肥料の発売元のJA全農の会見で、「有機とか特別栽培とかの表示をやめて、一般流通に出せばいいんじゃないんですか。この肥料を使っていて“有機”と表示したら、JAS有機法に引っかかって罰せられます」という言にはあきれました。農水省からのコメントもありません。
ちなみに、あひるの家独自取り扱いの直送野菜(栃木・鈴木章さん、神奈川・北原君など)に、この肥料の使用はありませんでした。                                                    

畑だより ―野菜がナイ!野菜が高い!―

15.10hatakeともかく、これだけ野菜が揃わないことも、値段が高いことも初めてのことです。毎日毎日、お客さんから「ナイ!ナイ!」「タカイ!タカイ!」と言われ続け、へこんでいます。

まず、「ナイ」理由です。

元々9月は夏野菜が終りかけ、冬野菜がまだ始まりきらない「端境期」なので、野菜が少なくなります。

さらに追いうちをかけたのが、9月初旬~中旬にかけて10日間余り続いた長雨、そしてダメ押しの台風。

ここで、まだ少し残っていた夏野菜がダメになって、ブロッコリー・カリフラワー・白菜・葉物など少しずつ出てくる野菜もダメになり、さらに秋冬野菜用に播いた種も流されました。

神奈川・北原君の12枚の畑の内2枚は今なお水が引かず、あとの畑も土の中の水分が多すぎて、育っている野菜もチョロチョロヘナヘナで、とても出荷できる状況ではないようです。

北原君は10月下旬まで出荷できる野菜はなく、2ヶ月間はほぼ売上げナシという状況です。

次は「タカイ」理由です。

この時期、ポラン広場が作付している長野・群馬・山梨・茨城の畑は欠品が続き、入荷しても「あった!あった!」位の量しかありません。ポラン広場の作付野菜は年間契約なので、価格が変動することはないのですが、ナイ!のです。

あひるの家がもう一つの仕入れ先としている『温市』は、幅広い農家とのつき合いがあり、こういう時は助けられています。

ただ、温市の場合は作付ではなく買付になるので、「一般市場動向」にスライドして価格が変動します。だから、今のように市場価格が暴騰している時は、野菜はあるのだけど高い!ということになります。

さらに、大根は北海道、トマトも北海道、キャベツは長野川上村の高原地域と遠距離輸送費がかかり、その地域でも長雨台風で野菜が少ない、といくつもの要因が重なって高くなっています。

作る人も売る人も買う人も辛い状況です。

そんな中、おいしくて安くて潤沢な野菜が、北海道富良野・阪井君のじゃが芋・玉ねぎ・南瓜です。特に九重栗という種類の南瓜は、ホックホクで甘くてとびきりです。

栃木鹿沼・田島君のネットリ歯ごたえのある里芋、オススメです。

栃木鹿沼・鈴木章さん、長野伊那おむすび米と新米がはじまりました。

果物はりんご・柿・みかん・ぶどう・キウイフルーツ・バナナと、色鮮やかにラインナップがそろいました。

あと3週間もすれば、各産地野菜が育ち、安くなります。それまで大切に大切に食べてください。

あひるの店先から

かつてを懐かしむ機会が続いています。
3週間程前にひょっこり店先にあらわれたのは、25年程前に7年程あひるのスタッフとして働いていた影山君(カゲさん)。当時20才代前半。その頃2店舗、トラック引き売りし、牛乳配達し、レストランしで、スタッフ・アルバイト総勢15名程。平均年齢30才。若手スタッフいわく、「熱気というより狂気に近い」という、爆発するエネルギーの日々でした。
小理屈の多いカゲさんは先輩たちにいじめられながら、店終了後毎夜くりひろげられる宴会にニコニコ加わり、丼飯3杯をほおばっていました。
今はあきる野市で一人百姓をやっているとのことです。
それから1週間後、店にのっそり、ひっそりあらわれたのは、35年程前に2年程リヤカー八百屋をやっていた小宇佐君。あひるの家が富士見通りでもやっていた2店舗時代でした。
長身、長髪、寡黙、目を合わせて話せないと、影が薄いというか「八百屋ムリだよ」と思わせる青年(20才代半ば)でした。
自己主張のかたまりみたいな八百屋仲間のなかで、ともかく目立たず、彼がいつ辞めたのかも思い出せません。
そんな小宇佐君、「なんとしてもリヤカーを引いて八百屋をやりたかったんだよ。人とつき合うことのできない自分を変えたくて。辞めたのは、前やっていた人の半分位に売り上げがなっちゃって、これはいくらなんでも申し訳ないと思って」、はじめてきく話しでした。あの小宇佐君が「リヤカーを引きたい!」なんて強い決意を持っていただなんて。
小宇佐君はその後介護の仕事をやって(介護されていた訳ではなく)、今は親のこともあって大分にいるそうです。
またしても1週間後、これは店にあらわれた訳ではなく、ポラン広場の農産担当からTELがあって、「狩野さん、大西さんて知ってますか?おつき合いしようと思ってるんだけど、元あひるのスタッフだときいたんで」
30年程前、筋骨隆々の大西君がリヤカー八百屋として加わりました。
長野富士見市で友人と2人で農業をやっていたのだけど、「有機農業研修と資金稼ぎ」ということでやってきました。
あひるの2Fで寝泊まりし、昼はあひるのリヤカー八百屋、夜は流通センターの集荷配送業務と、昼夜働きつづけていました。彼は空手家でもあったので、手カセ足カセ鉄アレイをつけてのリヤカー八百屋でした。
そして、あひるスタッフで百姓志願のトシちゃんを引っさらって(結婚)、富士見市に帰っていきました。
大西君は4トントラックで産地に集荷に行き、その帰り道モーテルでひと休みしたという強者でもありました。
来夏には大西君から野菜がでてくるかもしれません。
最後は2週間程前、世田谷下北沢にある『オルガン堂』(福島の有機農業を応援するショップ・レストラン)で話しをさせてもらったことです。
「野菜が食卓にのぼるまで」というタイトルで3時間程話しました。
「価格はどうやって決めるのか」「お百姓はどうやって見つけたのか」「八百屋さんはどうやってふえていったのか」「野菜だけだと思っていたら浄水器とか化粧品もあるのはどうして?」「放射能汚染の影響は?」と、活発な意見質問が出ました。20才~30才位の青年たち5人位でした。
一番の注目点は、「1年の間で、なぜリヤカー八百屋が15台になったのか?」「10年間で九州から北海道まで67店舗に拡がったのはどうしてだろう?」という、拡がりとつながりのことでした。
あの頃の躍動感を思い返しながらの3時間は至福でした。
と、幸せな1ヶ月でしたが、スタッフの一人によると、「みんな何か感じて会いに来たんじゃないの。もう一人来たらヤバイよ」と、おどかされてもいます。
あいつもこいつも来てほしい気もするけど、来ないでほしい気もし、複雑です。  

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8月30日(日)魚屋さん海野くんこの夏最後の「ウマイ!」うなぎ店頭焼き!

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夏の疲れた体にしみわたる「ウマイ!」うなぎ焼きます!

スゴかったこの夏の暑さ。徹底的に痛めつけられ、くたびれきっている体には、やっぱり海野くんの焼く肉厚で歯ごたえがあるのにやわらかくて、「ウメェ~!」と叫んでしまう【うなぎ】を食うと、体のすみずみまで力が漲ってくるような気がします。
まだまだ暑いゾ!うなぎを食うゾ!

【うなぎ蒲焼き】 3,100 あつあつご飯にのせてウマイ!

【うなぎ白焼き】 3,100 わさび醤油で冷酒がウマイ!

【うなぎ肝串焼き】 240 これ1本でビールがウマイ!

◆静岡県吉田町産(または愛知県一色町産)

◆飼育にあたっての抗生物質、成長促進剤などの使用はありません

◆合成添加物、遺伝子組換え原料フリーのコクのある旨いタレがつきます

◆老舗うなぎ専門店がさばいて蒸したうなぎを、海野君が焼きます

◆ふっくらと身があつく、食べごたえ十分

■限定40串  これしか確保できませんでした。ご予約が確実です

■日曜日特別配達あります  通常通りの4時便となります

北海道富良野麓郷(ろくごう)の阪井君から直送とうもろこし入荷します!

sakaikun[1]富良野麓郷は窪地になっていて、北海道でも昼と夜の寒暖の差が大きいところです。
昼30℃、夜20℃を下回る気温が、野菜を甘くおいしく育てます。
雪が溶ける4月から雪が降りはじめる10月までの半年間しか畑に出られる期間がないので、阪井君はヘッドライトを点けて農作業に追われています。
「今年は予想に反して暑かったし、雨もあったので、生育はとてもいいよ」とのこと。
年1作の北海道農業、「よかったね」と嬉しくなります。
阪井君からは8月中とうもろこし、9月からじゃが芋・玉ねぎ・人参、少し遅れて南瓜、11月には小豆・手亡豆・うずら豆などが出荷されてきます。
なんといっても阪井君は、36~37年前のあひるの家創成期(おおげさ?)のスタッフです。22才と30才、毎日が“祭りの準備”のような日々でした。
秋も深まり、最後の畑の片付けで追われている阪井君と畑に行くと、大きな足跡がいくつもありました。
「熊出てきてるから、そこで見張ってて。オレ、畑やっちゃうから」と、カーラジオのボリュームを最大にして、阪井君は畑に行っちゃいました。
「見張っててって言っても、熊出てきたらどうすんだよ」と、緊張感で泣き出しそうな1時間でした。
阪井君の野菜は旨いです。たくさん食べてください。

8月2日(日)とれたて!おいしい!元気がでる!北原くんの夏野菜これでドウダ!フェア

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きゅうり・トマト・ミックスミニトマト・ズッキーニ・バジル・つるむらさき

コリンキー(サラダ南瓜)・ハラペーニョ(激辛唐辛子)・白丸なす

じゃが芋各種・空芯菜・南瓜・ピーマン … その時畑にある野菜

神奈川県愛甲郡愛川町(厚木市のそば)に引っ越して2年目。
ほぼ野原を開墾した1年目は「悲惨!」の一言。種を播いても芽が出ず、芽がでてもすぐ枯れてしまう繰り返し。「畑に行きたくない!」症候群の一歩手前まで追い詰められた年でした。
「百姓って野菜作ってんじゃなくて、土を作ってんだなあ」としみじみ語っていたのが印象的でした。
1年が経ち、近隣の農家から「使ってないから、やる?」の声をかけてもらえるようになり、1町8反(東京ドーム半分位)に広がったのですが、一つ一つが小さくて12カ所に分散し、朝4時半からあっちの畑こっちの畑と駆けまわっている日々とのこと。
更に、女房の祥ちゃんが仕事中に野菜バサミを足の甲にグッサリ落としてしまい、包帯グルグルで畑に出られません。
八王子の畑は祥ちゃんのお父さんが管理し、南瓜・さつま芋・里芋・じゃが芋を作っています。
ただでさえ暑いのに、更にヒートアップしている北原君です。
当日はバジルソース、揚げ茄子など食べてもらいますので、是非おいでください。
「北原君の野菜は勢いがあるわね!」と、もっぱらの評判です。

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7月13日、これで3回目となる母校(法政大学)での講師のアルバイト、「キャリアデザイン論 ―私はこうして百姓になった―」2講座、600人を前に90分話しました。
「90分×2回で6万円もらいましたよ。金ないからデカイですよ」と嬉しそうだったけど、学生の反応が芳しくないことに腹を立ててしまいました。「向上心を持たないで生きていきたい」「積極性がなくても続けていける仕事につきたい」……  でも、ゼミの先生があひるの家に来られた時、「祥ちゃんはゼミで一番優秀、北原君はユニークだったけど成績は最低だった」と言ってたゼ、北原君!

第26回有機交流電燈倶楽部へのお誘い

◇日時 7月31日(金) 19:00~

◇場所 ベジタリアンレストラン『カフェ・トピナンブール』

◇参加費 2,200円 美味しい野菜料理とワンドリンク

◇スピーカー 今里 佳子さん(カフェ・トピナンブール主宰)

◇お申込 あひるの家 或いは カフェ・トピナンブール(042-505-6837)
      定員25名になりましたら締め切らせていただきます

「大人になると、自分の人生や仕事を語ったり、他人の人生や仕事のことを聴いたりすることが少なくなったと思いませんか? 他人という鏡をたくさん持つことが、自分の人生が豊かなものになると思っているのですが…」

おいしい料理を食べながら、その日スピーカーになった人のこれまで生きてきたエピソードや仕事の話しを聞かせてもらって、そのことにああでもないこうでもないと言葉をはさみ、あとは座を乱して参加者同士が夜が更けるまで語り合う。有機交流電燈倶楽部26回目のスピーカーはYOSHI(今里)さんです。
長崎生まれの利発な少女時代 ~ 留学 ~ マクロビオティックとの出会い ~ トピナンブール開業 ~ 休止 ~ 再開 に至るエピソードや、これからを熱く語ってもらいます。
「いい時ばかりじゃない」人生の難関に立ち向かってきたYOSHIさんの話しは、自分の人生の糧になります。

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畑だより ―店の狭さが際立つ日々ですⅡ―

いきなり暑くなって、店外に並べていた野菜果物も店内になだれこんできました。
朝、仕切りの度に、スペース確保のための陣取り合戦が、スタッフ間で繰りひろげられています。

果物は

「もう西瓜でしょう」と言いたいところですが、千葉山武の大玉・マダーボールとも終了に向かっています。山形尾花沢の西瓜は7月下旬から、一番果は甘味、歯ざわり、香りとも抜群。特に暑いので甘さがましています。もうしばらく待ってください。
人気No1の桃(山梨・久津間)・タカミメロン・ホームランメロン(青森・乳井)・ブルーベリー(栃木・浜田)・パイナップル(沖縄・平安名)・バナナ・キウイフルーツに加え、すもも【大石早生】・蜜のしたたるすもも【貴陽】・【ネクタリン】が山梨・久津間さんから、プルーン・ぶどう【デラウェア】(山梨・勝沼平有機)・梨【愛甘水】(茨城・要ファーム)が入荷します。もう完全に夏です!

直送野菜は

北原君(神奈川愛甲郡愛川町)からミックスミニトマト・きゅうり・バジル・コリンキー(コリコリうまい!サラダ南瓜)・白丸なす・南瓜・空芯菜・赤じゃが芋・セロリなどが入荷中。
鈴木章さん(栃木鹿沼)から、「こんな味のある枝豆食べたことないワ」と7月11日(土)フェアで大好評だった枝豆・にがうり・モロヘイヤ・つるむらさき・きゅうり・ホクホク甘い南瓜【恋するマロン】・煮えが早く甘くてホクホク坊ちゃん南瓜・つるむらさき・あったらみょうがなどが入荷。
田島さん(栃木鹿沼)からは完熟トマト連日入荷。

ポランのお百姓さんから

もう平地の気温が高くなってきたので、準高原(400~500m、山梨明野)に移りつつあります。
とうもろこし・キャベツ・レタス・サニーレタス・ほうれん草・小松菜・大根・長ネギ・春菊・ピーマン・トマト・きゅうり…。沖縄~北海道まで各地からの入荷です。

疲れてきた体に、ムシャムシャバリバリの野菜が一番です。

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畑だより ―店の狭さが際立つ日々です―

ともかく、野菜・果物に追われる毎日です。

果物は

初夏の果物人気No1の、山梨笛吹市一宮・久津間さんから桃がはじまりました。トロリッとした食感、甘味、香り抜群です。
栃木・浜田さんから、大粒で甘酸っぱいブルーベリーも大好評。
甘くてシャキッとした味わいの一番果、大玉・小玉西瓜が千葉・さんぶ野菜ネットから、パイナップル(沖縄石垣島)、びわ(奈良西吉野・王隠堂農園)、奄美の野生種ガラリ(すもも)、タカミメロン(青森木造)、さくらんぼ(青森弘前・伊藤)、バナナ、キウイフルーツ(フェアトレード)、甘夏、夏みかん、河内晩柑の柑橘類、そしてこの後プルーン、ぶどうなどが続きます。
もう、これだけで狭い店内はいっぱいになりそうです。

直送野菜は

北原君(神奈川愛甲郡愛川町)から、じゃが芋各種、モロッコいんげん、ズッキーニ、コリンキー(サラダ南瓜)、きゅうり、バジル、セロリ。82日(日)には、あひるの店先で直売やります。
鈴木章さん(栃木鹿沼)から、きゅうり、いんげん、南瓜、坊ちゃん南瓜、にがうり、そして、これは旨いよ!と評判の枝豆がでています。711日(土)、章さんがやってきて直売です。
田島さん(栃木鹿沼)から、この夏中お世話になるトマトが始まりました。
いちごの竹村さん(茨城かすみがうら)から、新にんにくです。

ポランのお百姓からは

なんといってもとうもろこし(愛知・天恵グループ)、そして南瓜、なす、ピーマン、きゅうり、パプリカ、キャベツ、赤玉ねぎ、大根、長ねぎ、ほうれん草、小松菜、春菊、レタス、サニーレタス、ミニトマトなどがでてきています。
それこそ北海道~沖縄まで各地からの出荷です。
今の時期、どの畑も同じような野菜が育っていて、それもこの暑さと湿度でドンドン育ち傷みも多いので、サテサテどのお百姓の畑からとったらいいのか悩ましいものがあります。
つい、あいつもなあ、こいつもなあと注文してしまうと、同じ種類の野菜がドーッと届いて、あたふたしてしまいます。
さらに、「並べるところがナイ!」店の狭さに嘆いてしまいます。

ドンドン育つので、ドンドン食べてください。

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あひるの店先から ―立ち位置が定まらない?!―

あひる通信でもお知らせしていたけど、5月23日24日福島へ行ってきました。4回目になります。
参加者25名が「満足!」と言ってくれた、充実したバスツアーでした。
まず訪れたのは、津波に襲われたまま放置されている富岡町の海岸線や除染作業の現場を見て ~ 復興ラッシュに活気づくいわき市の温泉入浴に立ち寄り ~ 山間部の三春町上三坂の農家レストラン『ぷろばんす亭』で、とれたてうちたてそばのご馳走とお酒を腹いっぱいいただき ~ セミナーハウス『OJONCO館』でカエルの大合唱をききながら雑魚寝、ゴロ寝、宴会のエンドレス ~ 早朝5時には起き出していた人もいた山野散策 ~ 若いカップルがやっている『きのことマサ』で朝メシ ~ 『OJONCO館』で開沼博さんと「3.11以降福島から逃げた人はどの位?戻った人はどの位?」なんてクイズ形式で福島の現状を知るセミナー(?)をやり ~ いよいよ、今ツアー最大のお楽しみ(?)、除染の終わった芝山山頂(800m)でのバーベキュー会場へイザ! ~なんと、50名を超える老若男女の村人たちが大歓迎、大拍手。食う、飲む、喋るの大盛りあがりの2時間 ~ 「また来るね~」「田植え手伝ってくれよなあ~」の声に見送られて、一路東京へ ~ 車中マイク故障のため、皆さんひたすら寝入る ~ 18時東京駅着。「7月5日にまた会おうねえ」と解散 そんな旅でした。
楽しかったとともに、「被災者・被災地支援」という目線だけではつながっていけない現実を見たように思えます。
例えば、富岡町をガイドしてくれた田中さん(70才)は、富岡町で生まれ育ち、震災で7ヶ所の避難所を転々とし、現在いわき市に家を建て子供と暮らしている方です。
それ故、案内してくれる所もその説明も、大変心打つものが多く、最後に「今日来てくれた皆さんはとっても熱心に聞いてくれたので、音痴だけど富岡町の町歌をきいてください」と歌ってくれた歌声は、故郷への哀惜に充ちたものでした。
ただ、田中さんは次のようにも語りました。
「原発が来なければ、もしかしたら20年前に富岡町から人が出ていってなくなっていたかもしれません。町議会議員だった母は、富岡町を残したいといろいろな企業誘致に出かけていました。来てくれたのが東電の原発でした。みんな大喜びでした。そして今、原発が来たことで富岡町はなくなろうとしています」
「人によっては私たちのことを“被害者面した加害者だ”と言う人もいます。原発がアブナイ!ということは全く知らなかったとはいえ、言い返す言葉はありません」
田中さんはいわき市で新住民としてまわりの人たちにとけこもうといろいろ活動しているそうですが、「避難者の奴等は働かなくても金入いるんだからいいよな」の視線をいつも感じているそうです。
それ以外にも、「限界集落」「農産物価格の下落」「震災特需による経済格差」など、復興が進むことによる課題が顕在化してきているようです。
「福島とつながろう」と言う時どのようなアプローチをしていったらいいのか、自分の立ち位置が定まっていません。
正直、富岡町の海岸線を見て、その後建築ラッシュで活気付いているいわき市に入ったとき、「よかったなあ」という気持ちと、なんだか足元から力が抜けていくような気分になったことを思い返します。
きっと私の心根に「いつまでも悲惨な被災地、いつまでも悲惨な被災者」を「支援する私」という目線があったのだと思います。そう思わせるバスツアーでもありました。
「福島の今を知りたい」と、開沼君の『はじめての福島学』を読み込んでいる日々です。

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※五月二四日朝日新聞掲載記事より