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あひるの店先から

「ウィークエンドふくしまinくにたち」(別掲)のプレゼンをかねて、あちこちの集まりに出掛けています。
518日(日)には、大学通り『白十字』で催されたミュージックソレイユのコンサート(発表会)に行ってきました。
会場は既に満席で、お店で見知ったお客さんも何人かいらっしゃいました。フワフワ、ヒラヒラ、露出度多しのステージ衣装を身につけた方も何人もいました。
コンサートがはじまり、ソレイユのメンバーたちがライトアップされたステージで、情感をこめて歌いあげていました。
シャンソンだったりカンツォーネだったりですが、テーマは全て“愛”でした。全20曲徹底徹尾“愛”なのです。上手なのか下手なのかよくわかりませんが、ともかく歌っているご自身は最高に気持ちよさそうなのは伝わってきます。
2時間、女性たちは“愛”に酔い、瞳を輝かせ、数少ない男性たちは所在なげに乏しい表情でした。
私はインターバルとフィナーレに「ウィークエンドふくしま」のことや、「3年が経った避難者」のことなどを話させてもらい、最後にたくさんの義援金をいただきました。
帰り道々「結城さん(主宰者)も他の人も、店に来られた時は単なるおばちゃんで、それも道端を行き来している位なもんだけど、そうか、いくつになっても女は“愛”なんだなあ。男が“愛”を語りはじめたら、世の中もっとよくなんじゃねえかな。おれも明日からそうしてみようかな…」と思ったものでした。

話し変わって、
「ウィークエンドふくしまinくにたち」をはじめます。523日(金)夜、あひるの2階で1回目の会合をやります。
1回の催しは、「そこにいけば…フクシマがきこえる」をテーマに、福島から数人の方をおよびして、お話しを伺ったり交流したりの集いを考えています。7月に予定しています。
ここからお願いです。
実は、こうした催しをやるには多くの人手が必要となります。企画したり、会場さがしたり、人と会ったり、チラシ作ったり配ったり、連絡したり受付したり… 際限なくあります。
そのどの部分でも、一緒にやってくれるスタッフを募集しています。スタッフ登録していただけるとうれしいです。
あわせて、催しには正直お金がかかります。まず、福島から来ていただく方々の旅費・交通費プラスできたらお礼、会場費、チラシ印刷代…。この連続したイベントを資金面でサポートしてくださるスポンサーを募集しています。
「スタッフ希望・スポンサー希望」の方いらしたら、あひるの家スタッフまでお申し出ください。お待ちしています。 

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畑だより ―山菜がないなんて、ゴメン―

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年に1度、この時期にしか食べられない山菜類が、今シーズン入荷がありません。
山形「森の家」さんにお願いしていたのですが、「山に入る人手がない」ことと「体験農園として消費者に開放したい」ということで、取り扱うことができなくなってしまいました。
タラの芽・こごみ・コシアブラ・ヤマウルイ…等々、苦かったりヌメっていたり、「これなんだ!」と天ぷらや和え物で食べるのを楽しみにしていたのですが、残念!とっても!
気をとりなおして、まず梅雨入りした沖縄をはじめとした南の島々、九州から【トマト】【ミニトマト】【ピーマン】【セロリ】【アスパラ】【そら豆】】【ニガウリ】【ズッキーニ】【パプリカ】など、初夏~夏野菜が入荷しています。
ここ関東の千葉・茨城・栃木・山梨からは、初夏野菜の【春大根】【春キャベツ】【レタス】【ブロッコリー】【カリフラワー】【白菜】【わさび菜】【絹さや】【ほうれん草】【小松菜】【ふき】などが、順に入荷中です。
果物は【イチゴ】【りんご】がついにオシマイになって少し淋しいですが、新しく【メロン】(熊本)【びわ】(和歌山)【パイナップル】(沖縄)が始まりました。
好評【グレープフルーツ】【甘夏】(熊本)【キウイフルーツ】(群馬)など、引き続き入荷しています。
あひる自慢の直送野菜は、栃木鹿沼の鈴木章さん、田島君とも麦刈り、田植えの真っ最中で、入荷少な目です。
サテ、ヘトヘトに困り切っているのが、けのひ農場の北原君。神奈川愛甲郡愛川(自宅・畑開墾中)、八王子(3年目の畑)の2カ所で頑張っているのだけど、まず草地開墾中の畑、トマト・キュウリ・ナス・トウモロコシなど、植え付けたものが4日後に枯れてしまった。
いろいろきいてみたところ、土の保肥力・保水力が低く、土の成分にアルカリ性が強く、今のままでは作物はまともに育たないだろうということがわかったそうです。
「土そのものが枯れている」という実感をもったということで、土作りを始めているとのこと。
八王子の畑は3年経って、土がイキイキしているのがわかり、じゃが芋・ニンニク・大根は順調に育っているのだけど、週2回しか行けないので葉物類がアブラムシで全滅したそうです。
「百姓が作るのは野菜じゃなくて土、つくづくそう思います」の北原君です。ガンバレ!北原!

あひるの店先から

kitaharaS「八王子・北原くんの野菜はオイシイ!」と評判の北原くんですが、この3月末日に引っ越しました。
神奈川愛川町に家を借り、七反歩(700㎡位)畑を借りました。不耕作地だったので、畑ではなく単なる草っ原なのですが、これからです。
2間のアパート5人暮らしから、300坪の敷地で8畳×26畳×4、電車ごっこのできる長い廊下と昼寝のできる縁側と、広い玄関と置く物のない床の間と、サッカーでも野球でもできる庭とという住環境になり、子供たちは(6才、5才、1才)息を切らして走りまわっています。
農場名も「けのひ有機農場」と名付け心機一転、本格的な百姓への道を歩みはじめた春です。
ただ、借りた土地を何回か耕やさなくては畑にならないので、野菜が育つのは来年春位からではないかということで、今の八王子の畑まで毎回1時間かけて通わざるをえず、特にこれから夏は早朝仕事になるので、朝4時起きになりそうなのと、家賃は安いのですが、昨年の年収入が●●●万円(ご想像におまかせします)ちょっとだったのでよっぽど頑張らなくちゃと、元気よく笑っていました。
野菜が実りはじめたら、収穫体験と広い庭でバーベキューなどやりに皆で行きましょう。声かけます。

春といえば、1年前ひょんなことから「福島たねまきプロジェクト」の活動に関わるようになり、昨秋「国立から福島へ」のバスツアーも実施でき、心に刻まれた1年でした。
活動3周年を記念して、市村高志さんという方をお招きしてお話しをきく集いを催すことになりました(下記ご案内参照)。
避難者と言う視点から、今政府を中心に行われている復興及び原発再稼働をどうとられているのか、更に“支援”という所作が避難者にどう視えるのかを、鋭く、きちんととらえている方だと思います。
“復興”であれ“支援”であれ、避難者への“不理解”(市村さんの造語)の上には成り立たないと訴えています。
私自身このことを最も大切なことだと思っていたので、体をのりだし耳をそばだて聞きたいと思っています。集いの参加者募集中です(会場の都合で50名まで)。
「福島たねまきプロジェクト」の活動も私自身は2年目になり、今年は「ウィークエンド フクシマフェスティバルin国立 ―そこにいけばフクシマに会える」というイベントを、国立の街のあちこちで催してみたいと思っています。その時は声をかけますから一緒にやりましょう。
皆さん、何か新しいこIMGと始まりそうですか?

 

畑だより ―5月になれば畑は…―

野菜は基本的に夏野菜、冬野菜と作型が分かれます。春野菜と秋野菜というものは、あんまりありません。
だから、4月は冬野菜の名残りと菜の花や竹の子、山菜などが新しくはじまるだけと、淋しい限りです(沖縄など南の島では夏野菜がはじまっていますが)。
だから5月が待ち遠しいのです。

5月になれば、
八王子・北原くんの畑では、スナップエンドウ・グリーンピース・かぶ、下旬からトマト・キュウリが育ちます。今は小松菜の菜花・のらぼう・ラディッシュ位ですが、これがやわらかくてウマイ!です。

5月になれば、
栃木鹿沼・鈴木章さんの畑では、スナップエンドウ・グリーンピース・ブロッコリー・カリフラワー・レタス・インゲンなど豆さや野菜が育ちます。

5月になれば、
栃木鹿沼・田島くんの畑ではドンドン育ちます。味美菜・チンゲン菜・かぶ・サンチュ・サニーレタス・カリフラワー・ブロッコリーなど葉菜類が主になります。
今は葉っぱも見事な大根、そして、そして、ついに待望の竹の子が出ます。
掘りたて採れたての竹の子はうまくて、ついお腹いっぱい食べて苦しんでしまいます。竹林にたくさん顔を出していることを願うばかりです。

サテ、沖縄、徳之島などはもう完全に夏野菜が始まりました。トマト・ミニトマト・キュウリ・ピーマン・パプリカ・ニガウリ・オクラ・そら豆・インゲン・島らっきょうと、ラインナップがそろってきました。

果物は、いちごが5月中旬までつづきます。
重くて大きいので値段は高くなりますけど、熊本のグレープフルーツは果汁が多く、甘さも酸味も強くおいしいです。
入荷が途切れていた黄金柑も入荷しています。
瀬戸内海・井場さんから甘い!清見オレンジ・甘夏が届いています。

雪と寒さでなかなか育たなかった野菜がグングン育ちはじめました。画像 001

 

あひるの店先から

2月9日、大雪の降った翌日、北海道富良野から阪井君がやってきました。
阪井君を囲んで餃子パーティーをやりました。だんご三兄弟は今やだんごではなく“肉だんご三兄弟”に変貌し、お肉たっぷりの餃子を口いっぱいほおばっていました。
阪井君がやってきたのは、『北の国から』で有名になってしまった富良野麓郷(ろくごう)です。ということは、人の数よりキタキツネやエゾジカやクマの方が多い所です。
阪井君があひるの家で半年間のリヤカー八百屋をやったのは、35年前22才の時でした。
百姓がイヤでイヤで二度家出をし、ラーメン屋に住みこみながらボクサーを目指していたのですが、顎が弱くて断念。失意の中オヤジの手伝いをしている時、TVを観たのだそうです。
そういえば、黒い毛糸の帽子をかぶり、メモを片手に店に駆けこんできた姿はボクサーのフットワークで、軽快でした。
あひるスタッフが住んでいたアパートに即日入居し、翌日から野菜を積んで、国立の街にくり出していきました。
「雇ってもらえるかわかんないんでバッグ一つで来たんだけど、一週間もしたら布団とか服とか鍋、茶碗、冷蔵庫なんか家財道具全部そろっちゃったんだよね、お客さんが持ってけって。リヤカーで出発した時より、帰りの方が重かったりしてね」
その頃、あひるのスタッフは6名で、リヤカー販売3台、トラック1台、店と各々が分担していました。それ以外にも大学通り緑地帯や旭通り駐車場でも販売していました。
リヤカー八百屋は阪井君とプカ、ウリチャンの女性でした。私が32才で、あとは20才代前半でした。
阪井君は休みになると茨城や栃木(鈴木章さんなんかのところ)の農家に行って、「有機農業って何?」の手ほどきを受け、雪が解けはじめる春、富良野に帰っていきました。
「百姓やる」と帰って来た息子に、「有機農業って何だかわからんけど、百姓やるんなら一町歩あげる」とオヤジは大喜びだったそうです。
今につづくたくさんの思い出話しをしている中、「ところで阪井さ、給料っていくらだったんだい?」ときくと、「2万円でしたよ」と即答。
「ウソだろ!5万とか8万とかだったんじゃねえの」
2万円だよ。アパート代16千円で4千円残り、っていうの覚えているもの。はじめはエーッ!って思ったんだけど、誰も不満そうでもないし、変なところだなと思ったよ」
「まあ、食い物ある訳だし、いろいろお客さんがくれるし、夜な夜なアパートにいろんな奴集まって来るし、面白かったな。だから、金のことは考えなかったな」
ショックでした。ビンボーだったとか言うんじゃなくて、「2万円でいいよ」と思っていた自分や仲間たちがいたという事が信じられないのです。
その頃、グループたちで農場を開設し、その借金返済や農場スタッフの生活費に月20万円近いお金を供出していたのは覚えているけど、その頃のスタッフ全員がそのことを「共通の夢」にしていた訳でも、「有機農業命」って訳でもなかったから、「2万円でいいよ」がさっぱりわからないのです。
「あひるのタコ部室」という見方もできること、どこかから来てどこかに去っていく人々ということを考えると、それは成立しないだろうとも思えます。
「時代だったのかな」と言ってみても、時代は高度成長真っ只中で金ダ!モノダ!の時代でしたから、だからこそ一部の若者たちは極端な「反」に無意識の内に憧れていたのかもしれません。なぜなら、毎日のように八百屋志願者があらわれていたのですから。
2万円の真実」は不明なまま夜が更けていきました。
有機農業をはじめた阪井君のことを人伝にきいて訪ねていった若者たちが、道内のあちこちで百姓や牛飼いや羊飼いになっていったのです。
今お店には阪井君の玉ネギ、じゃが芋、金時豆、手亡豆が並んでいます。食べてみてください。

あひるの店先から

11月22日(金)23日(土)「国立から福島へ ~フクシマの今を体験するバスツアー~」に行って来ました。
2日間印象深く考えさせられる事ばかりの体験でした。その中の2つ3つを紹介させていただくと、泊めていただいた農家民宿『いちばん星』の星さんのお話しがあります。
南相馬市の税務課長だった星さんは、3.11以降大きな避難所(500人~800人)の責任者になり約1年奮闘し、避難所解散後、30年勤めた役所を退職し民宿をはじめた方です。

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3.11以降3日間支援物資は全く届かず、1日1人水1本、おむすび1個という日が続きました。3日目にはそれもなくなり、800人におむすび500個位で、どうしようもないので目をそらしながらあちらに5個、こちらに5個とおむすびをおいていったのですが、皆さん争うことなく分けあっていました。

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3.12水素爆発が起こったとたんに、これまでたくさんいたNHKをはじめとしたメディアの人たちがいっせいに引きあげ、30km圏外に退避したのです。残ったり新しく入ってきたのはフリーといわれるカメラマンや記者の人たちだけでした。
同じように、お医者さんが全て50km圏外に退避しました。着のみ着のままで水雨に濡れ、暖房も食べる物や寝るところもなく不安だけがある人たちばかりですから、怪我や体調を崩す人たちが続出しているのですが、お医者さんに連絡すると(これも当初はかかならいのです)、「ここまで(50km圏外)連れてきてくれ」と言われるのですが、ガソリンも車もない中何も対応できない苦しさの連続でした。
それと、この現状を伝えて早く支援して欲しいと思っても、メディアの人がいないのでなんともできない。辛い毎日でした。メディアもお医者さんも避難協定があるそうなのですが。

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と、1年間の次々におこるどうにもならない事態に対処していった話しを、静かに語ってくれました。
星さんのガイドで巡った海岸線は、今も無数の家々がそのまま放置されていました。
お伝えしたいことはまだたくさんあるので、追々記します。

ツアーはよく食べ、よく飲み、よく喋り、よく笑いと満点でした。快い疲れが今も残る2日間でした。

11月の有機交流電燈倶楽部へのお誘い

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■日時: 11月9日(土) 19:00~21:30

■場所: カフェ・トピナンブール 中1-16-12 042-505-6837

■参加費: 2,200円(美味しいベジ料理とワンドリンク付き)

■お申込み: あひるの家スタッフまで

■今月のスピーカー: 造田エミ子さん(官足法「カンキノテ」指導員)

今回は「官足法」の施術やワークショップを行う「カンキノテ」でおなじみの造田エミ子さんにお話を伺います。
江戸川区で生まれ育ったエミ子さんには、子どもの頃から大きなコンプレックスがありました。10代後半に暗黒舞踏に出会い、大野一雄氏に師事。踊りに没頭しながらも経済的、身体的に苦しい時期、ふとしたきっかけから「官足法」に出会います。
勉強も仕事も恋愛も、どんなに頑張っても報われないことがあるけれど、官足法はやった分だけ自分に戻ってくる。そんな魅力に惹かれて学んでいくうち、やがて自身のコンプレックスと父親との関係にも変化が……。
マッチョな男性も悲鳴をあげて逃げ出す(?)施術と花のような笑顔のギャップで噂のエミ子さんに、自身や家族関係の変化の過程を、じっくりお話しいただく秋の宵です。

畑だより ―11月になると畑は…―

連続した台風でビニールハウスが飛ばされたり、降り続く雨で畑がドロンコ状態で入れなかったりとなかなか順調とはいきませんが、それでもついに11月になると次々と新しい野菜が入荷する見通しです。
なにせこの9月10月はもともと端境期で野菜がないのに、更に入荷した物も量が少なく、おまけに高いという状態が続き、「少な目なので半分にして」とか「高いからよく値段を見てから買った方がいいよ」とか、辛いものがありました。
11月になれば量も種類も多くなり値段も下がり、「買って!買って!」と言えるようになりそうなので心待ちにしています。

百姓たち(八王子・北原さん、栃木鹿沼・鈴木さん田島さん)からの直送野菜は、白菜・大根・ブロッコリー・カリフラワー・小松菜・かぶ・チンゲン菜・春菊・味美菜・山東菜・さつま芋・里芋・長ネギ…と続々出てきます。
いずれも新鮮!おいしい!安い!と三拍子揃っています。
寒くなって霜にあたって、筋っぽさや固さがとれ、甘くおいしくなっていきます。

完全に消えていくのが、夏野菜の名残だったナス・トマト・ミニトマト・きゅうり・ピーマンなどです。

果物は既に秋冬シフトに切り換わり、大好きな富有柿、りんごのふじ・紅玉・ジョナゴールド・清明・秋映・スターキングなどなど、甘かったり酸っぱかったり、硬かったり軟らかかったり、赤かったり黄色だったり…を楽しめます。

みかんは瀬戸内海の小島高根島の井場さんから極早生・早生種がはじまりました。四方八方海に囲まれ、空からの太陽と海に反射した太陽の陽射し(2つの太陽)をたっぷり浴びた井場さんのみかんは、「ウ~ン、ウマイ!」とうなってしまう程美味です。季節が進むと一段とコクがでてきます。

お米も栃木の鈴木さん、長野の伊藤さん(おむすび米)、新潟の有機コシヒカリが新米になりました。青森のめごっこ米、福島のさゆり米も間もなく新米になります。

温ったかい食い物がおいしい季節になりました。たくさん食べよう、秋の実り。

あひるの店先から

前回予告お知らせした「国立から福島へ ~リアルなフクシマの今を体験するバスツアー~」。募集する間もなく定員になってしまい、キャンセル待ちの状態です。
大型バスに切り換えてもいいのですが、初めてということもあり、宿泊先も25名で満杯という状況ですので、今回はこれでということにしました。
あひるの家のお客さんも5名申し込まれ、「一度行ってみたかったのよね」「宮城・岩手などの被災地支援には行っていたけど、福島にはなかなか行けなかったのよね」と楽しみにしている様子。
ただ、申し込みにあたっての共通の悩みは、「オシッコが近い」。
ぼく自身がそうなので、「サインがあれがあらゆるサービスエリアに停まります」ということで安心してもらいました。
次回企画では是非ご一緒に行きましょう。

福島関連の次のお知らせは、11月4日(月)市民祭で福島産の物産を販売します(ふくしまたねまきプロジェクトのブース)。
まず、南相馬小高商業高校生企画の【だいこんかりんとう】。たねまきプロジェクトのスタッフが総出で仕込んだ、福島名物【ざくざく汁】。根菜類、こんにゃく、焼豆腐、鶏肉などをじっくり煮こんだ汁物です。おわんは『たいやきやゆい』の由井君がプレゼントしてくれた紙おわんです。
そして、毎月おいしいおむすびを販売してくれている『おむすび屋高ちゃん』の協力で、福島会津高田の山中さんが作った無農薬米で炊きたてにぎりたての【おむすび】と【お赤飯】を販売します。
4日のお昼ご飯に【おむすび】と【ざくざく汁】と【だいこんかりんとう】を食べに来てください。

次も福島で、12月クリスマスに多摩市恵泉女学院で、福島の親子20名程をお招きしてクリスマスパーティーを予定しています。このイベントのホステスは恵泉の女学生が担います。パイプオルガンの荘厳な音色をききながら、素敵なクリスマスが迎えられそうです。

と、年内は福島一色ですが、勿論八百屋さんの方も気ぜわしくなり、毎年大好評の【みんなのおせち】は更に充実して11月初~中旬には申し込み開始となる予定です。
あと2ヶ月、「今年も良い年だったなぁ」で終わりましょう。風邪をひかないように。

あひるの店先から

国立産のはちみつを使った飴が始まりました。hatimitu
そこで、9月24日自転車にのって中央高速をくぐった先にある飯塚ルミさんの養蜂場に行って来ました。
道路際の畑の一角に巣箱が20個位並んでいて、ミツバチがブンブンとんでいました。
着くとルミさんからネット付き帽子を渡され、巣箱を見て回りました。
巣箱の横には水場があってメダカが泳いでいて、ハチがたくさん水を飲みにきていました。
足元の草むらには何匹ものスズメバチの死骸がころがっています。
ルミさんが知人に手伝ってもらって建てた小屋で、6月にとれたのと8月にとれたのをそれぞれ食べさせていただき、紅茶にもたらしていただきました。
6月と8月咲く花がちがうのでしょう、はっきりと味の違いがありました。
ちなみにミツバチの行動範囲はひじょうに広く、日野、八王子位までとんで、ここに戻ってきているのではないかと、ルミさんは言います。
話しの最中も巣箱から目を離すことはなく、何度か捕虫網をもって巣箱に行き、その度スズメバチをゲットして足で踏みつぶしていました。
完全につぶれたかと思っていたのが突然飛び去っていったのはビックリです。
「夏の間はスズメバチの群れとの戦いよね。10匹位が一気に来てミツバチを殺しまくり、巣箱に入りこんで幼虫や蜜を根こそぎ食べてしまうんだもの」とニコニコ顔で語ります。
市の広報がきっかけで始めて6年。子供の頃、岩手で果樹園のかたわら養蜂をやっていたお父さんの手伝いをやっていたので、ハチを飼うことに戸惑いはなかったそうです。
それでも、1人で朝から暗くなるまでハチのための花を育てたり、草を刈ったり、ハチの世話をしたり、スズメバチと戦ったり、蜜をとったり、瓶に詰めたり・・・と大忙し。
この夏の暑さでヘバルこともなかったというのは、ハチミツを食べているせいなんだろうか。
「蜂毒って知ってます?頭や肩や腰なんかがこったり痛いとき、ハチを一匹つれてきて痛いところにおいて刺してもらうんですよ。そうするとスーッとコリや痛みが消えていくんです。昔からの言い伝えだけど」「へぇ~、知らねえな」
飯塚ルミさんのはちみつイベントは、スズメバチがいなくなった11月になります。ルミさんのハチミツは近日取り扱い開始です。

話しは変わって、ちょっと先とけっこう先のお知らせを2つ。

1つめ。
「国立から福島へバスツアー ~リアルなフクシマを体験する~」の日程が決まりました。
11月22日(金)~23日(土)の1泊2日。
おおまかな行程は、
22日(金) 8:00 国立発 ~ 被災地訪問 ~ 南相馬小高商業高校生と交流 ~ 農家民宿『一番星』宿泊・交流
23日(土) 8:00 発 ~第一原発のなるべく近くまで行く ~ 郡山のビッグパレットで催される「ふくしまオーガニックフェスタ2013」のイベントに合流(福島産お土産・飲食・パネルディスカッション・映画・・・ 秋吉久美子さんもパネラーの一人) ~ 夕方発 ~ 21:00 国立着予定
勿論バスの中ではワイワイガヤガヤと盛り上がっていきたいと思います。
定員25名、参加費12,000円(バス代・宿泊費・保険)。近日、詳細とともに参加者募集をはじめます。平日がらみですが、なんとか都合をつけて一緒にき行きましょう。

2つめ。
来年2月22日(土)、「オーガニックショー ポラン広場2014」を中野駅1分のサンプラザ8階で催します。
今回は皆で楽しめるよう、「作る・食べる・感じる・考える」ワークショップ形式でやりたいと思っています。
「何が面白いか?」思案中です。